このページは、1998年から2012年までに皆さんからいただいた質問とその回答を公開しています。
こんにちは。このサイトは銃を持っていない私でも、とてもわかりやすいしコンテンツも充実しているので大好きです。いつか機会があったら実銃を撃ってみたいです。
さて、質問なのですが
映画などで銃を構える時に「ジャキッ」とか「チャッ」って音がしますよね?
あれは本物の銃の場合も音が鳴るんですか?
お褒めありがとうございます。そう言って頂けるとやる気がでます。
さて、映画やTVでは「ジャキッ」とカッコイイ音をさせるものですが、実銃でも音は鳴るものの、TVで耳にするほど良い音ではないのがほとんどです。音が鳴るということは、金属同士が擦りあったり衝突しているということですから、パーツとパーツの間に隙間があるということです。隙間が大きい銃は精度が悪いと言えるかもしれません。
特に、手に取ったり構えただけで音が鳴るようでは、その銃はガタガタで使い物にならないかもしれません。特に、軍用銃では致命的な欠陥で、TVの中だけの話と言えます。 手に取っただけで音は鳴らないものですが、スライドを引いたり、マガジンを叩き込んだりといった、何か動作をさせれば音は鳴ります。その音質は銃によって様々で、材質や形状によってそれぞれ異なる特徴を持った音をさせます。また、オイルの付着量でも音は変化し、オイルがべったりの銃は、スライドを引いても”こもった音”をさせ、逆にオイルが付着していない銃では、甲高い音を耳にできます。
アメリカでの銃の普及率ってどうなんでしょうか?
映画などでたまに見るといった感じで一般家庭には縁の薄いものなのでしょか?
それとも護身用にほとんどの家庭が持っていたりしますか?
銃の普及率は地域差が大きいと言えます。1999年度のカリフォルニア州のデータを例にすると、(合法的に)州全体で一年間に15万7000人以上が銃を購入し、その総数は235,875丁になります。地域別総計では都会(ロサンゼルス)で最も売れており、年間約5万丁のハンドガンが販売され、その数は州全体の約1/5にあたります。
いわゆる田舎の方が、一人当たりに対する比率が大きくなており、普及率は田舎ほど高くなる傾向があります。 私(筆者)は2005年現在、カリフォルニア州の人口約13万人の街に4年住んでいますが、この地域では、それほど普及していないように感じます。少なくとも、一家に一丁あるとは考えられません。
S&WのサイトにコルトM1911やワルサーP99と同型らしいモデルがありますが、これは、いわゆるライセンス品なのでしょうか。だとすると、オリジナルとライセンス品はどう違うのでしょうか。
S&W社を例にすると、以前はワルサーUSA社がワルサー社製品をアメリカで販売していましたが、現在はワルサーUSAは解散したため、S&Wがワルサーの配給元となり、S&Wのライセンス下でワルサー製品のPPK/SやP99などがアメリカで販売されています。
Colt M1911系については事情が少し異なり、M1911のパテント期限の50年が経過したためパテントは無効となり、ライセンス契約無しにどの企業でもM1911系を生産できるようになりました。よって、ColtのみならずSIGやS&Wといった企業もM1911を生産しています。
ライセンス生産下の銃は基本的に刻印以外はオリジナルと同じコピーとなりますが、モデルによっては若干のマイナーチェンジが加わることがあります。フレームやスライド形状を変更したりと様々です。こういったライセンス生産品にコレクターズ・アイテムとしての価値はほとんどの場合ありません。
よく映画などで、ハンドガンを斜めや水平に構えるシーンがあるのですが、なにか意味があるのでしょうか?
また、銃の構え方や撃ち方にはどのような種類があるのでしょうか?
映画では水平に構える撃ち方など見られますが、見た目がカッコイイという理由以外に意味はなく、シューティングにプラスになるような効果は望めません。銃の構え方は多様化し、状況に応じた構え方、スタンスが必要となります。特にその中では、ウィーバー・スタンスと、アイソセレス・スタンスが有名です。
ウィーバー(Weaver Stance)
1950年代にロサンゼルスのシェリフだったジャック・ウィーバーが考案した撃ち方。
右利きの場合、右腕を突き出して左肘を少し曲げ、左足が右足より前へ出ているスタンスです。
右腕で反動を受け、左手で銃を安定させます。
体を斜めにして構えることから敵に対してターゲットとなる自分の体を最小限に見せる効果があると言われています。
体を捻ったこの撃ち方では、サイドをサポートしていないボディーアーマーを装着している場合に無防備なサイドを敵にさらけ出すことになるといったマイナス面もありますが、タクティカル・ボディーアーマーではその心配はなく、また、自分の命が掛かった精神的身体的緊張状態での安定性があると評価されています。
アイソサリス(Isosceles Stance)
1980年代にIPSC競技の中で登場した撃ち方。
両肩と両足がターゲットに対して水平で、両手を突き出すことで腕が二等辺三角形(アイソサリス)になることからアイソサリス・スタンスと名付けられました。
また、ターレット・スタンスとも呼ばれます。コンバット・シューティングやアクション・シューティングで頻繁に採用され、ほとんどのシューティング・スクールではこの撃ち方を教わるはずです。
ウィーバー・スタンスに比べ複数のターゲットに対応でき、銃を左右に動かしやすい特徴があり、移動しながらのシューティングも容易です。
どういった撃ち方をするかは個人の好みもあります。プロのインストラクターでも意見が分かれるところであり、経験から自分に合った撃ち方を探すのもシューティングの楽しさかもしれません。
#勿論、上達の早道はプロに教わることであるのは言うまでもありません。
ガク引きとは何のことですか?
ガク引きとは、マズル(銃口)がターゲットに対して正しく向いていても、トリガー(引金)を引く際のブレによって着弾がずれることを、トリガーのガク引き”と言います。ガク引きはトレーニングによって克服できます。 また、”フリンチング(Flinching:しりごみ)”と呼ばれる現象があります。これは、トリガーを引ききる前に反動を予測してしまい、撃発の直前に無意識に反動を抑えこもうと力が入り銃口がブレることを言います。しかし、これもトレーニングによって克服できる問題です。トレーニング方法のひとつとして、リボルバーを使用してランダムに弾を装填し、いつ発射されるか分からない状態で射撃する方法があります。
イラク戦争の報道を見ていると、アメリカ兵が所持しているM16にエイムポイント等のサイトが付いているものがあります。 実用的(戦闘、狩猟他)にアイアン・サイトよりドット・サイト類の方が効果的なのでしょうか? また、双方のメリット、デメリットを教えてください。
ダットサイト(ドットサイト:Dot Sight)はレンズ中央に赤い点を表示し、その点をターゲットに合わせて狙うオプティカル・サイト(光学照準器)のひとつです。
ダットサイトは他のスコープやアイアン・サイトと異なり、両目をあけたまま使用します。
複数のターゲットに対して狙いやすく、近距離(50ヤード以下)でのコンバット・シューティングに適しています。
アイアン・サイトでは、フロント・サイトとリア・サイト、そして人間の目の三点が直線上にある必要があります。
アイアン・サイトやスコープでは目の位置が1センチも上下左右へずれてしまうと照準が不可能になりますが、ダット・サイトは中央の点がターゲットを指していれば、目とレンズの位置が多少ズレていても、近距離であれば実用範囲内のサイティングが可能です。
しかし反面、ダットサイトは電子機器であるので、バッテリーが必要であったり、太陽光等が反射しやすいなど、アイアン・サイトより取り扱いに注意が必要となります。
** 1 MOA = 100ヤードの距離で直径1インチ相当の大きさ
ダットサイトのしくみ
ダットサイトの構造は非常に単純です。
ダイオードにより発光部が光り、多層コーティングされたレンズに反射ししているレティクルを我々の目が視認しているわけです。
使用されているレンズは赤や緑の波長を通しにくい性質を持ち、半透明の鏡のように発光部を反射させています。
ダットサイトの起源
ダットサイトは電子機器のイメージが強いのですが、1960年代に電気を使用しないNYDAR(ナイダー)というダットサイトがショットガン用に販売されました。
構造は単純で、ダットサイト後部に描かれたレティクルがサイト先端のガラスレンズに反射するというものです。
しかし、レティクルそのものは発光しないため、ターゲットが明るすぎるとレティクルが見えなくなる欠点がありました。
ダットサイトとホロサイトの違い
ダットサイトはダイオードの発光を反射させているのに対し、ホロサイトではレーザーが使用されています。
レーザー光をダットサイトと同じようにレンズに照射し、その反射された光を目で見ているのです。(発光部のレーザーはフードで隠れているため、直接見ることはできませんし、レーザーなので直接見るのは危険です。)
EOTech社のホロサイトはレベル2のレーザーが使用され、パワーは0.08mW 650nmです。
一般的な実銃用レーザーはレベル3が多いので、それらより弱い出力のレーザーが使われているのが分かります。
ホロサイトの特徴
ホロサイトの最も大きな特徴は、反射するレティクルを三次元的に表示している点にあります。
ホロサイトのレティクルは人間の目には50メートル以上先に表示されているように見えるうえ、ターゲットの距離の遠近に関わらず常にピントのあったレティクルが見える特性があります。
グリーンやブルーなど色は様々。レティクル形状も十字型など数多いバリエーションがあります。
現在、自己満足で小説を書いています。 で、僕自身銃が好きなので、幾つか登場させようと思っています。 そこで質問です。 極力、反動の弱いもの(なるべく子供でも撃てそうなヤツを)を紹介してはいただけませんか? もちろん、どんなものでも構いません。
銃の反動は銃種より弾種、弾の持つパワーによって違いが生まれます。よって、どの弾を使用するかで選択すると良いと思われます。
子供でも簡単に扱えるものでは、.22LRや、.25AUTO、.32ACP、.380ACPといった弾を使用する銃はいかがでしょう?
『マスターキー』と言う銃があると聞いたのですが、どのような銃なのでしょうか? また、なぜ『マスターキー』と呼ばれているのでしょう?
マスターキーとは、ライフルにショットガン(M870)を組合わせたシステムの通称名で、主にM4ライフルのハンドガード下部にショットガン(レミントンM870等)を装着させたものをマスターキーと呼びます。
ライフルとショットガンを簡単に使い分けられるため、様々な状況で使用できますが、主に室内戦闘や近接戦闘(CQB)を想定し、ショットガンでドアを破壊して突入することに使用できます。
このことから、マスター・キー(どのドアでも開けられるカギ)と呼ばれるようになりました。
早速質問ですが、ソードオフショットガンと通常のショットガンとの違いは何ですか?出来ればソードとは何なのかも教えて頂けるとありがたく思います。
ソードオフ(またはソウドオフ)・ショットガンとは、通常のショットガンのバレルを短く切り落としたものを、”ソードオフ・ショットガン”と呼びます。
全長が短くなるため取り回し安く、簡単に隠し持てるため多くの国で規制対象となっています。
ソードオフは英語で”Sawed-Off”と表記します。
Sawは日本語でノコギリを意味し、SawedはSawの動詞形です。
そして、Sawed-offは形容詞となり、”短く切り落とした”、”短い”の意味の他、スラングで”チビ”を意味します。
つまり、バレルの短いショットガンをソードオフ・ショットガンと呼ぶのです。
私が読んでいる小説に、こんな銃の扱い方がありました。
主人公は二十二口径のオートマチック拳銃をフルロードで携帯していて、毎日夜になるとマガジンから弾を抜き取り 、他に用意してあった空のマガジンに装填し直します。 つまり、マガジンスプリングを劣化させないように、常にフルロードのマガジンと空のマガジンを保持し、毎日交代 させるという事だと思うのですが・・・
実際、護身用としてタンスなんかに収納している銃や、警官がホルスターで携行しているオートマチック拳銃などは このような操作は行っているのでしょうか?
安全のために日常的にマガジンから弾を抜くことはありますが、マガジン・スプリングは簡単には劣化しません。
製品にもよりますが、数ヶ月ではスプリングは弱まりませんので、日常的に抜き取り作業を行う必要はありません。
マガジンは消耗品ですし、10~50ドルで購入できることから、スプリングのヘタリを気にするシューターは定期的に新しいものに交換するか、こまめにチェックすると良いでしょう。
はじめまして。早速ですが質問させてもらいます。
映画やマンガ等の銃撃戦を見ていると度々「ジャムった」等と言って作動不良を起こしている場面を見かけます。そ のように、もし実際に銃撃戦をしている場面で作動不良を起こしてしまったらどのような対処をするのですか? また、反対に射撃練習中などに作動不良を起こした場合もどのように対処するのか教えてください。
銃撃戦でも射撃練習中でも銃の操作方法は同じですので、同様の操作で対処します。
オート・ハンドガンや、セミ/フル・オートマチック・ライフルなど、オート・マチックの銃で発生するジャムは、装填不良や排莢不良、不発、遅延発火などがほとんどです。射撃途中であれば、ジャムを起こした状態から手動でスライドを引けば解消されますが、射撃練習中で不発や遅延発火と思われる場合は、銃口をターゲットに向けたまま10秒以上待ったあとで弾を抜きとります。
また、ジャムの状態により、マガジンを一度抜き、抜いた状態でスライドを引く操作も必要になります。
しかし、火薬の燃焼力不足から弾頭がバレルの途中で停まってしまったり、内部パーツの破損のような予期できない事態となれば、その場で対処するのは難しくなります。
リボルバーはジャムの心配がほとんどありませんが、手入れが行き届いていないと、「トリガーが戻らない」「トリガーが引けない」「ハンマーが起きない」「シリンダーが回らない」といった作動不良を起こすことがあります。
リボルバーで起こる作動不良は厄介で、その場で対処するのは難しく致命的です。不発や遅延発火と思われる場合、射撃練習中においてはオートマチックの例と同様の対処方法ですが、銃撃戦ではそのままトリガーを引き続けます。
以上ですが、最も大切なのは、パニックに陥らず冷静に安全に対処することといえます。
防弾車、防弾ガラス、銃弾をはじくタイヤ等はどのような仕組みなのですか?
防弾ガラス
防弾車のボディーは鉄やセラミックが使用されますが、防弾ガラスではガラスとポリカーボネイトといった、ガラス層と樹脂層を何枚も重ねられた特殊積層ガラスが使用されます。粘りのある樹脂とガラスとの組み合わせにより、粉々にならず、ヒビだけを残して弾丸の貫通を阻止します。
この特殊防弾ガラスは弾頭の持つエネルギーを吸収拡散し受け止めるため、弾頭はガラスにめり込んだ状態となったり、外側へと落ちます。
一般的な防弾ガラスは拳銃弾を阻止できますが、ライフル弾に対してはそのほとんどが阻止できません。これを阻止できる防弾ガラスは厚みが増すため、通常の車両には使用されないのが普通です。
防弾タイヤ
防弾といえども、弾を跳ね返すタイヤではなく、防弾ガラス同様に弾を吸収してしまいます。
一般的に、ランフラット・タイヤと呼ばれるタイヤが流通しており、チューブレス・タイヤの中にホイールを囲むようにして厚みのあるゴムの輪が備え付けられています。
これにより、パンク状態であっても走りつづける事ができます。 「タイヤをゴムの塊にしたら良いのでは?」という疑問もあるかもしれませんが、それでは乗り心地が悪くなったり、スピードが出せなくなる他、軍用車など空気圧可変システムを装備する車両に利用できないため、ランフラット・タイヤのシステムが利用されます。
住宅街やその他銃声の聞こえては困る場所において、銃器の動作チェックはどのようにして行うのですか?
通常、住宅街の自宅で実弾による動作チェックを行う場合は、地下室などで、ブレット・トラップと呼ばれる装置を使用して行われます。
箱形や筒状の装置に銃口を突っ込み、そのまま射撃すると発射された弾頭は装置内部の渦巻き状コイルに沿って回転し、運動エネルギーを失うまで回転を続けます。そしてエネルギーを失うと装置内部で弾頭は回収されます。多くのブレット・トラップはこの構造を利用していますが、中にはケブラー繊維や金属板で弾を受け止める装置も存在します。
これらは、銃器メーカーやガンスミスなどは勿論、一般のシューターでも所有するテスト射撃用装置ですが、銃声は小さくなるものの、うるさいレベルであることに変わりません。そのため、ほとんどの一般ユーザーはシューティング・レンジでテストをします。 この装置の価格は400ドル程度から5,000ドルを超えるものまで多種多様です。
グロックシリーズの26や18という数字は何を表しているのですか?
Glockシリーズの数字は登場順に増えています。
最初に登場したモデルのGlock17は、開発者の17件目の特許であることからG17(Glock17)と名付けられましたが、Glock18以降は登場順に名付けられています。
2004年3月現在では、.45AGP口径のGlock37まで登場しています。
アメリカ方面の銃に良く見られるM92FやM79、M16のような「M表記」は確かModelの略だったと記憶していますが、ヨーロッパ方面のP38やP08の「P表記」はどういう意味があるのでしょうか?
”P”は、”ピストル”や”ポリス”の意味があります。
例えば、ワルサー社のPPモデルは、”Polizei Pistol(警察ピストル)”の意味です。
ちなみに、P38やP08の”P”は、”ピストル”を意味します。
また、例外的に銃によっては、”パワー”や”ポート”、”プラス”、などの頭文字から名付けられることもあります。
グレネードランチャーの弾についての質問なのですが、 ゲームのパラサイトイヴシリーズに登場するグレネード弾のエアバーストという空中炸裂するら しい弾種と、MM1と呼ばれる回転弾倉式のグレネードランチャーは実在するのでしょうか?
空中で破裂するグレネード弾(エアバースト)は存在します。
以前はエアバーストを利用する弾は不発の多い信頼性のないものでしたが、特に近年のグレネード弾はエアバーストの機構が確立されつつあり、確実性が高まったことから今後さらに流行し、グレネード弾の主流になると思われます。エアバーストは、敵の頭上で炸裂するため、地面に着弾後に爆発するものより、より多くの効果が得られます。
また、MM-1というグレネードランチャーは存在します。これは、ホーク・エンジニアリング社が開発したリボルバー・タイプのグレネードランチャーです。装弾数は12発で、数秒の間に全弾撃ち尽くすことが可能なことから、敵からの集中攻撃に対する防御にも有効です。
このリボルバー・タイプのランチャーは珍しいものではなく、同様のシステムを備えたランチャーは多く存在します。
実在のグレネードランチャーの種類、名称を教えてください。数は少ないのでしょうか?
非常に多くあります。
ヨーロッパや中東などで1~2年毎に開催される兵器ショーでは、毎回のように新製品が発表されています。
現在のグレネード・ランチャーの主流は、車両に搭載したりトライポッド上で使用するAGL(オートマチック・グレネード・ランチャー)であることから、携帯できるものより多くなっています。
グレネード・ランチャーは、ベトナム戦争時に発展し、米国のM79やM203は特に知られている存在です。
M79は映画「ターミネーター2」でも登場したことでも有名な、中折れ式ランチャーです。ブルーパーという愛称で呼ばれ、ベトナム戦争時には35万丁以上が生産され、それに続きM16ライフルに装着するM203も代表的な製品となりました。コルト社は25万丁のM203を製造し、韓国のデーウー社もライセンス生産しています。
他にも、ライフルに装着するアドオン・タイプには、ドイツのHK79やAG-C、ロシアのGPシリーズなどが有名です。
また、AGLとして有名なものには、米国のMK19やMK20、ドイツのHK GMG、ロシアのAGS17、南アフリカのAS88、スペインのSB-M1、スウェーデンのGC40、中国の87式、日本の96式40mm自動てき弾銃などがあります。
実射した場合のグレネードランチャーの威力は?
主に、対装甲用と対人用があります。
対戦車用と呼ばれるグレネード弾も存在しますが、実際には軽装甲車や車両に対して使用されます。
しかし、車両に対してはあまり効果が得られないため、グレネード・ランチャーの多くは対人用として使用されます。
先に触れたエアバーストと呼ばれる弾は、対人用にあたります。殺傷範囲は着弾点より約3~6mです。
AGLはフルオート射撃が可能なため、広範囲にわたって敵を制圧できます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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