AR-15ライフルメーカー15選【後編】

今回は前回の「評判の良いAR-15ライフルメーカー15選【前編】」の続きです。

 

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LaRue Tactical

 

PredatOBR 5.56 Photo via larue.com

 

ラルータクティカル社は創業者のマーク・ラルーによって1980年にテキサス州で創業されたガンメーカーです。

射撃競技界でも高精度ライフルで有名なメーカーであり、7.62mm口径バリエーションも充実していますが、ライフル以外にスコープマウントリングなどの光学機器関連アクセサリー類が豊富です。

またPredatOBRを始めとする、QDレバーを操作して簡単にハンドガードを取り外すことができるAR15を製造している点もユニークです。

ブラボーカンパニーやダニエルディフェンスは20年弱の歴史ですが、ラルータクティカルは40年の歴史と蓄積された技術があり、カスタマーサービスの評判も高いです。

出荷前には3発の実射テストを行っており、1MOA(100ヤードで1.047インチ)内に集弾しなければ出荷されないという徹底した品質管理が行われています。

マーク・ラルー曰く、「あなたがハッピーでなければ私たちもハッピーではない( “If you ain’t happy, then we ain’t happy”)」

 

 

LMT (LEWIS MACHINE & TOOL)

 

LMT New Zealand Reference Rifle Photo via lmtdefense.com

 

LMT社(ルイス・マシン&ツール)は創業者のカール・ルイスによって1980年にイリノイ州に創業されたガンメーカーです。(オリンピック陸上金メダリストのカール・ルイスとは別人です)

軍を顧客とするメーカーで、英軍(L129A1)やニュージーランド軍(MARS-L)に同社のライフルが採用されていますが、民間向けのAR15も製造しています。

同社製品の特徴の一つとしては、LMTが特許を持っているLMTエンハンスドボルトとボルトキャリアが挙げられます。

通常のエキストラクターよりも幅広のため排莢の信頼性が向上し、ボルトキャリアのガスポートの穴が3つあるため、外観から判別しやすいといえます。

追加されたガスポートによってガスの排出速度が向上していますが、10インチバレルでは作動に不具合が生じやすいため銃身長に注意が必要です。

また、アッパーレシーバーとハンドガードレイルを一体化させ、アルミ合金から削り出した「モノリシック・レイル・プラットフォーム(MRP)」を開発し、ゼロを失いにくい高い精度のレシーバーを製造しています。

これはレシーバーとレイルが一体化しているため使用可能なバレルもLMTオリジナルですが、レイルの先から挿し込んで横からレンチでボルトを締めるだけというシンプルな構造になっており、異なる銃身長のバレルを簡単に交換して楽しめます。

ただ、このレシーバーだけで一般的なAR15が購入できてしまう価格なので、コストに見合うかどうかは考え方によります。

 

 

LWRC (Land Warfare Resources Corporation)

 

LWRC IC-Enhanced Photo via lwrci.com

 

LWRC社は1999年にバージニア州スプリングフィールドで創業されたガンメーカーです。

ランド・ウォーフェア・リソーシーズ・コーポレーションを直訳すると「陸戦力会社(?)」という物々しい企業名ですが、2008年にLWRCへと社名を変更しました。

主にショートストローク・ガスピストン方式のAR15や関連パーツを製造しており、5.56mm、7.62mm、6.8SPCなどの口径バリエーションを扱っていますが、H&K UMPのマガジンを使用するショートリコイル.45ACP サブマシンガン風ピストル(LWRC SMG-45)も製造しています。

 

 

Noveske Rifleworks

 

Gen 4 N4-PDW 16″ Photo via noveske.com

 

ノベスキ・ライフルワークス社は創業者のジョン・ノベスキによって2001年にオレゴン州で創業されたライフルメーカーです。

2000~3000ドル前後の高級なライフルが多いですが、その性能やクオリティの高さから多くのファンが存在します。(競合他社よりも品質管理と検品に時間とコストを掛けていると言われています)

ジョン・ノベスキは「KX3フラッシュハイダー」や、サプレッサー使用時の作動を確実にする「スイッチブロック(ガスブロック)システム」を開発し高く評価されましたが、2013年に交通事故により36歳の若さで亡くなりました。

当時アメリカのネット上で「ジョンは事故ではなく殺された」というウワサが流れて騒ぎになりましたが、これには「オバマ政権下で銃に対する風当たりが強かった」、「ジョン・ノベスキは亡くなる一週間前にFacebookで銃乱射事件と薬物との関係についてコメントしていた」、「ジョン・ノベスキが亡くなる前日に銃器系YoutubeチャンネルFPSRussiaのプロデューサーが射殺体で発見された」といった背景があります。

ジョン・ノベスキの死後、アメリカのガンコミュニティー界では「ジョンの家族を応援しよう」という動きがありつつ、現在もノベスキ・ライフルワークスは経営を続けています。

意外と個性的なCMも流しているので、興味のある方はYoutubeでご覧ください。

Noveske Rifleworks

 

 

POF (Patriot Ordnance Factory)

 

POF enegade+ Photo via pof-usa.com

 

POF社は2002年にアリゾナ州フェニックスで創業されたライフルメーカーです。

POFのAR15には様々なアイディアが取り込まれています。

作動方式はピストンとDI方式の両方がラインナップされていますが、ピストン方式ではレイルを分解することなくピストンを抜き取ってクリーニング可能であったり、ボルトリリース、マガジンリリース、セレクターはいずれもアンビで、ロアレシーバーにはフィンガーレストの溝が備わっている他、薬室に掘られた溝によってケースの張り付きを防いでいます。

またレシーバーとトップレイルがスライド式でゼロを維持する設計の他、レイルトップの一部を取り外して大口径スコープをローマウントで装着可能ですし、ヒートシンクバレルナットによる冷却機能、ボルトキャリアにローラーカムピン装備、その他POFレボリューションモデルでは従来の.223/5.56mm規格サイズのボルトキャリアグループで.308winを使用可能なモデル等、差別化された様々な商品を展開しています。

またオートライフル以外にも、ストレートプルのボルトアクションAR15も製造しています。

 

 

RRA (ROCK RIVER ARMS)

 

LAR-47 COYOTE CARBINE Photo via rockriverarms.com

 

ロック・リバー・アームズ社(RRA)は創業者のマーク・ラーソン(スプリングフィールドアーモリー社から独立)とチャック・ラーソンの兄弟により1996年にイリノイ州コロナで創設されたガンメーカーであり、主に1911ピストルとAR15ライフルを製造しています。

RRAのAR15ライフル(LAR15)は優秀さが認められ、FBI(連邦捜査局)やDEA(麻薬取締局)で採用されるなど、法執行機関でも実績があります。

パーツも販売していますが、コンプリートガンの種類も豊富で、AK47でお馴染み7.62x39mmモデルの他、多くのAR15メーカーでマグプル・ピストルグリップが採用されるなか、RRAではホーグ・ラバー・ピストルグリップを多く採用しています。

 

 

STURM RUGER

 

RUGER AR-556 Photo via ruger.com

 

スターム・ルガー社は1949年にコネチカット州サウスポートで創業されたガンメーカーです。

現在ではアメリカで最も多く銃器を製造販売している大企業であり、ピストル、リボルバー、ライフル、ショットガンなど、取り扱う銃器は多種多様です。

ピストルやリボルバーの売り上げはS&Wが勝りますが、ルガーはライフルの売り上げが大きく、特に.22LRライフルのシェアは独占状態です。(それでもルガーのピストルはグロックの約3倍売れています)

そんなルガーも2014年からAR556(5.56mmNATO)のモデル名でAR15を製造しており、800~1000ドル前後の価格帯で比較的安価にAR15を販売しています。

 

 

Windham Weaponry

 

Windham Weaponry VEX Wood Stocked Series – Nutmeg Photo via windhamweaponry.com

 

ウィンダム・ウェポンリー社は創業者のリチャード・ダイクによって2011年メイン州ウィンダムに創業されたライフルメーカーです。

リチャード・ダイクは1976年にブッシュマスター社を買収し長年経営していましたが、2006年にサーベラス・キャピタル・マネジメントに売却され、フリーダムグループ傘下となりました。(フリーダムグループはDPMS、ダコタアームズ、レミントン、パラUSAなど、数々のガンメーカーを保有しています)

そして2011年、メイン州の工場を閉鎖しニューヨークに移転することになった際、リチャード・ダイクによってメイン州の工場を利用して新たにウィンダム・ウェポンリー社が創設されました。

ウィンダム・ウェポンリー社はブッシュマスター社で働いていたガンスミス達によってスタートしており、ある意味ウィンダム・ウェポンリー社のライフルは、かつてのブッシュマスター社製ライフルとも言えます。

ウィンダム・ウェポンリー社では口径バリエーションに.223/5.56mm、.308/7.62mm、.300ブラックアウト、6.5mmクリードモア、.450ブッシュマスター、.224ヴァルキリーなどがある他、9mmパラベラムのピストルカービンAR15等、豊富に取り揃えています。

また、木製ストック&ハンドガードのAR15や、M16A1やM16A2のセミオート版AR15など、個性的なモデルがラインナップされています。

出荷前に10発実射して作動確認を行っていますが、ラルー・タクティカル社のようなアキュラシーテストは行っていないようです。

 

AR-15ライフルメーカー15選【前編】
アメリカでAR15を製造するメーカーは約270社存在していますが、その中で特に有名なメーカーをご紹介します。 ※ラ...
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