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護身用の銃は通常弾で十分?高圧弾は必要?

ワルサーPPK画像

皆さんからいただいた、「銃の疑問」に回答します。

38specialのパーソナルディフェンス向けブランドで、+PではなくスタンダードPの方の人気はいかほどなのでしょうか。
多くの場合はディフェンス用途で人気のある軽量小型スナブノーズに組み合わされるものと思われますが、元より反動の激烈なこの種のガンには、ローパワー気味で妥協してでも射撃に集中できる撃ちやすさを求めたスタンダードPという選択肢も有り得ていいはずと思うのです。射撃に対してほとんど興味や経験のない層にも護身の実用品としてかなり売れているようではありますし。ただ、スナブノーズの商品ラインナップを見ると357や38+P対応の小型軽量ハイパワーが売りになっているような雰囲気がありますし、弾薬も38spl自体がかなり商品ラインから減って少なくなっている印象で、スタンダードPは安価なFMJなどを中心にしてディフェンス向け高級ブランドは+P中心というところもあり、それも極端なところではSpeerのGDがショートバレル向け+Pが一種類あるのみというように商品バリエーションもかなり縮小している感じがします。5連発のスナブノーズに38spl+Pというのはひとつの定型ではありますが、スタンダードPを選ぶという人は多くはないのでしょうか。

護身用には通常弾で十分?

画像出典:ammoland.com

人を殺傷するのに高圧弾(+P)は不要です。

過去の歴史や統計をみても、ほとんどは通常弾(スタンダードP)で死に至っています。

しかし、用途によっては通常弾ではパワー不足と考えることもできます。

例えば、.38スペシャルでは自動車のフロントガラスを貫通させることに失敗する場合があります。9mmでは問題無く貫通しても、.38スペシャルは着弾時の角度やフロントガラスの淵側などの状況によります。

また、銃身が短いショートバレルの銃では、弾頭の加速が足りず、フルサイズの銃と比較してパワーが劣りやすくなります。

このような問題を解決する方法として、ハイパワーな「+P」は良い選択になります。

しかしその一方で、軽量な銃で高圧な弾薬を使用した結果、反動が大きくなり、速射時の命中率が低下する場合もあります。

グロック射撃画像

保険を掛けるときに「これでは足りない」と考える人もいれば、「これだけあれば十分」と考える人がいるように、護身用に使用する弾薬のパワーにもユーザー次第で様々な考え方があり、想定するシナリオに個人差があります。

もし護身用に「通常弾」と「+P」の間で迷ったら、実際に携帯するまえに「+P」を試射することをお勧めします。

実際に特定の銃で+Pを試射した結果、満足できる命中率維持や反動処理ができるなら、+Pのパワーを追加するのも良いでしょう。

他人が「+Pが良い」と推奨しても、それがあなたにとって適切であるとは限りません。

また、銃によっては+Pのような高圧弾に対応しない場合もあるため、メーカーが提供する説明書を確認してください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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