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リボルバーにサプレッサーを使用しても効果がない?

銃の画像
.44マグナム Photo via Kishopa

ご質問を頂きました。

銃のこと考えていると 疑問が浮かびまくってきます。 調べてもわかりそうにないので 聞いて下さい!

先日、あるHPで耳にしたことなんですが、 「リボルバーにサイレンサーをつけても消音、減音 しない。なぜかは、シリンダーとヨークの間の 接触面(意味通じたかな?)から 発射ガスが漏れるから。」ということです。

本当のところはどうなんでしょうか? 教えて下さい。

仰るとおり事実です。

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ルガースーパーレッドホーク.44マグナム Photo via Wikipedia

正確には、シリンダーとバレルの間(シリンダーギャップ)から発射ガスが漏れ、銃声は銃口(マズル)とシリンダーギャップから発せられます。

これはリボルバーの特性で、オートマチックとは異なり銃身(バレル)と薬室(チャンバー)が独立しているため、ガス漏れは避けられません。

リボルバーを両手で持ち、トリガーを引く手とは逆の手(右利きの射手の左手)の指をトリガーガードに掛けて射撃すると指先が漏れた発射ガスによって黒く汚れたり、負傷することがあります。

このようにリボルバーはシリンダーギャップからガス漏れするため、銃口部分にサプレッサー(サイレンサー)を取り付けても減音効果は得られません。

過去にはシリンダーを含むリボルバー全体を丸ごと覆ってしまうサイレンサーも存在しましたが、容易にリロードできない上、減音効果もさほど得られなかったため、現在では一般的に利用されていません。

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ナガンリボルバー Photo via imgur.com

”リボルバーはガス漏れして当然”ではありますが、例外的に過去にはガス漏れの無いリボルバーも存在しました。

ロシア製のナガン M1895はユニークな構造を持ち、トリガーを引くと同時にシリンダーが少しだけ前進し、銃身に直接シリンダーが押しつけられガス漏れを防ぎます。

このメカニズムはサプレッサーを利用するためのものではなく、無駄なくガス圧を利用し弾速を向上させる狙いがありました。

ナガン・リボルバーは1940年までロシアのツーラ工廠で製造されましたが、M1895はユニークな構造だったものの内部構造が複雑化するため、現在のリボルバーでは利用されていない構造です。

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