RevMedx社が開発し米陸軍も資金援助している注射器型の止血スポンジ。その名も”Xstat”。最近、FDA(米国食品医薬品局)に申請中というこの商品は、銃創に突っ込んで特殊コーティングされたスポンジ片を流し込むことで止血する効果があるとされています。傷口からガーゼで止血を試みても死亡に至るケースが多いため、身体の内側から直接血を止めるというシンプルなアイディア。当初はパンク修理剤のような泡を使用するアイディアもあったようですが、高い血圧により泡では簡単に流されてしまうのでスポンジに辿りついたということです。
使用される特殊なスポンジはキトサンでコーティングされた抗菌パルプを使用。スポンジを体内へ残し忘れることを防ぐために、レントゲンに映る青いマーキングが表面にプリントされています。
「ちょっと太すぎない?」と思う人もいるかもしれませんが、ライフル弾やマグナムピストル弾による銃創の出口はこれ以上大きく裂けることもありますし、皮膚は伸縮性があるので問題無さそうです。上の画像はXstat-30という太いタイプですが、細いバージョンのXstat-12も用意されています。
銃創について深く学びたいという方には、DiMaio著のGunshot Woundsという本をお勧めします。ファーストエディションとセカンドエディション両方共私の手元にありますが、どちらも興味深い内容です。(頭が吹き飛んでいたり、ちょっとグロい写真が多いので要注意)
revmedx medical products wilsonville
http://www.revmedx.com/
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