マンストッピングパワーを上げるために、ホローポイント弾など様々な工夫が詰まった弾が日々開発されていると聞きますが、いまだに決定版といえるほどの弾はないとも聞きます。
即効性の麻酔薬や薬品等を弾の中に仕込み、物理的ダメージより科学的ダメージを与えた方が効果も高いのではと思うのですが、何か問題点でもあるのですか?
かつて戦中・戦後にドイツやロシア、アメリカが青酸やトリカブト、ニコチンなどを使用した弾を暗殺用途に所有または使用したことがありました。しかし、現在では実用としていくつか問題があります。
違法性が高い
ハーグ陸戦条約では毒や毒を使用した武器兵器を禁止しています。
即効性がない
近距離でガンファイトとなった場合、秒単位の勝負となるので、毒の効き目を待っている暇はありません。
効率が悪い
毒を体内に撃ち込んだ際に毒は血液の流れによって循環することが望ましいですが、弾を撃ち込むことは流血させ血圧を低下させることになるので、より一層効果が望めません。
毒を使用しなくても十分な殺傷力がある
弾の性能は日々進歩しており、現在流通している対人用の弾はすでに十分な殺傷能力を有しています。
以上の理由から毒を仕込む必要はないと思われます。
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