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最大射程距離と有効射程距離の違いとは?その意味と具体例を解説

銃の画像
画像出典:military.com

最大射程距離(限界射程距離)と有効射程距離の違いについて解説します。

最大射程距離(マキシマム・レンジ)

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最大射程距離(限界射程距離)とは、弾が到達可能な最大距離です。

銃を水平にして撃った距離ではなく、斜め上を狙い、弾が大きく放物線を描いて到達できる最大の距離です。

狙って命中させるのは不可能な距離ですが、人に命中すると死傷する可能性があります。

【例】 5.56mm弾を使用したM16A2ライフルの最大射程距離は約3,600mです。

最大射程距離は弾頭重量、弾速、弾頭形状(弾道係数)、口径などの違いによって異なります。

※気圧が低い場所では飛距離が伸びるため、海抜0mと標高4,000mで撃った場合、到達距離は約1,500mほど差があります。(弾頭や弾薬の条件によって距離が異なります)

最大有効射程距離(マキシマム・エフェクティブ・レンジ)

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画像出典:military.com

最大有効射程距離(有効射程距離)とは、必要とされる殺傷力や命中率を維持可能な最大距離です。

大雑把な目安として、

  • ハンドガンは約25~50m
  • ストック付サブマシンガンは約50~200m
  • アサルトライフルは300~600m
  • スナイパーライフルは約600~2,000m程度

・・・となります。

【例】 5.56mm弾を使用したM16A2ライフルの最大有効射程距離は約550mです。

最大射程距離は弾薬の性能が影響するのに対し、最大有効射程距離は弾薬だけでなく銃のデザインの影響も受けます。

例を挙げると、9mmピストルは25~50mの有効射程距離ですが、ストックやスコープを追加搭載することにより100m以上に延長することが可能です。

反対に、銃と弾薬の性能が良くても、「サイト(照準器)が狙いにくい」「ストックが安定しない」など、命中が困難になる何らかの原因が存在すると、有効射程距離が短くなります。

カテゴリー使用弾薬最大有効射程距離
ヘビーマシンガン
ミディアムマシンガン
GPMG
フルサイズカートリッジ
(ライフル弾)
1400~2000m
ライトマシンガンフルサイズカートリッジ
or
インターミディエートカートリッジ
(ライフル弾)
500~800m
バトルライフルフルサイズカートリッジ
(ライフル弾)
300~800m
アサルトライフルインターミディエートカートリッジ
(ライフル弾)
300~600m
サブマシンガンピストルカートリッジ
(拳銃弾)
50~200m
ピストルピストルカートリッジ
(拳銃弾)
25~50m

最後までお読みいただきありがとうございます。

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