89年公開の「シェイクダウン」という題名の洋画の中で刑事役の人が持っていた「グリズリー」という銃についてお伺いします。
この銃は実際に存在する銃なのでしょうか?
メーカーはどこのでしょう?たしかハンドガンで弾は6発しか装填できない云々の事を言っていたかと思います。
調べてみたのですが銃のことがわかりません。
残念ながら私はこの映画を観ていないのでハッキリとしたことは分かりませんが、グリズリー(Grizzly)という名のピストルが存在しています。
米国ユタ州ウエストジョーダンのLAR Manufacturing社(1968年創業)で、1983-2001年に”グリズリー”が製造されていました。
デザインと構造はコルト社の1911ピストルがベース(注1)となっていますが、グリップやスライドなど、ほとんどのパーツが大型化されています。
グリズリーはシリーズ化され、様々な口径のモデルが製造されました。
.357マグナム、.38スペシャル、10mmオート、.45ACP、.45WinMag、.50AEの口径バリエーションがあります。
グリズリー・シリーズの第一号はグリズリーMk Iと呼ばれ、使用弾薬は当時ハンドガンの弾薬としては世界最強の.45WinMagでした。(注2)
また、グリズリーの装弾数はほとんどが7発(マガジン内)ですが、.50AEモデルだけは装弾数6発となっています。
(注1)グリズリーに使用されている49個のパーツのうち、39個のパーツがコルト1911ピストルと互換性があります。
(注2)1979年までは映画「ダーティー・ハリー」でお馴染みの.44マグナムが最強とされていましたが、この年を境に.45WinMagの登場により.44マグナムが世界最強の座を奪われた経緯があります。
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