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弾薬の種類|用途別に見るライフル弾一覧

ライフル弾イラスト風画像

世界に存在する弾薬は数千種以上にのぼります。

しかし、すべてを網羅的に解説するのは現実的ではありません。

そこでこの記事では、代表的なライフル弾を厳選して解説します。

※記事の最後に専門用語解説を掲載しています。

アサルトライフル用中間弾薬(標準口径)

中間弾薬とは、拳銃用弾薬と旧来のフルパワーライフル弾の中間に位置する弾薬です。アサルトライフル向けに設計され、反動が抑えられており連射で扱いやすい特長があります。

  • 利点は携行弾数を増やせることと、実用的な有効射程(およそ300〜600メートル)を確保できる点です。

  • 欠点はフルパワー弾に比べて貫通力や長距離性能が劣る点です。

5.56x45mm NATO

5.56x45mmNATO画像
5.56x45mm NATO
弾頭重量約55~62 gr
初速約3,100 fps
マズルエナジー約1,300 ft-lbf
薬莢長44.70 mm

5.56×45mm NATO(5.56 NATO)は、1970年代後半にベルギーのFN社で開発されたリムレス、ボトルネック型の中間弾薬で、1980年にNATOの標準小銃弾として採用されました。この弾薬は主に自動小銃、カービン、分隊支援火器などに使用され、現在はNATO諸国や日本、韓国、オーストラリア、イスラエルなど多くの国で採用されています。

5.56 NATOは.223レミントン弾を基に改良されたものですが、薬室サイズや圧力規格が若干異なるため、完全な互換性はありません。軽量・高速・低反動という特長があり、兵士がより多くの弾薬を携行でき、フルオート射撃でも制御しやすい利点があります。標準的なSS109/M855弾(62グレイン)は、鋼製ペネトレーター(貫通体)を持ち、比較的長距離での貫通力や精度が向上しています。一方で、実戦でのストッピングパワーや殺傷力をめぐる議論も多く、M4カービンのようなショートバレルモデルでは弾速低下に伴う殺傷力の減少が指摘されています。

近年は環境対策も進み、鉛を使わないM855A1弾や特殊部隊向け高威力弾(Mk262、Mk318など)も採用されています。さらに、5.56mmのストッピングパワー性能や障害物貫通力に不満を持つ動きから、より高威力な口径(例えば6.8mm弾や新しい6.8×51mm弾)への移行も進みつつあります。

  • 5.56×45mm NATOを使用する銃の例:
    • M16
    • M4カービン(M4 Carbine)
    • FN SCAR-L(FN SCAR-L)
    • H&K G36(Heckler & Koch G36)
    • H&K HK416(Heckler & Koch HK416)
    • ステアー AUG(Steyr AUG)
    • FAMAS F1(FAMAS F1)
    • SIG SG 550(SIG SG 550)
    • IWI タボール TAR-21(IWI Tavor TAR-21)
    • CZ BREN 2(CZ BREN 2)
    • 89式5.56mm小銃
    • 20式5.56mm小銃

5.45x39mm

5.45x39mm画像
5.45x39mm
弾頭重量約53~60 gr
初速約2,900~3,200 fps
マズルエナジー約1,000~1,200 ft-lbf
薬莢長39.82 mm

5.45×39mm弾(5.45ミリ)は、1974年からソビエト連邦でAK-74用として正式採用されたリムレス・ボトルネック型の中間弾薬です。旧ソ連諸国やロシア連邦、ワルシャワ条約機構加盟国で広く使用され、現在も主要ライフル弾として多くの地域紛争や戦争で使用されています。開発者はM.サベルニコフら技術者チームで、従来の7.62×39mm弾よりも軽量・高速・低反動という特徴を持ち、兵士の携帯弾数増加やフルオート火器でのコントロール性向上に貢献しました。

有名な7N6弾(FMJ軟鋼芯)は、複雑な構造を持ち、先端の空間やコア(芯材)により命中時に弾の重心が後方に移動しやすく、殺傷力やヨー効果が高まります。これはアフガン戦争などで「poison bullet(ポイズンブレット/毒弾)」と呼ばれ恐れられました。運用開始後、貫通力強化やボディアーマー対応のために、7N6M(強化型)、7N10(貫通力強化)、7N22(AP/徹甲弾)、7N24・7N39(徹甲弾・タングステンコア)など様々なバリエーションが開発されています。

弾速は標準で約880~890m/s、マズルエナジーは1,300~1,400J前後。民間用ではAK-74クローンや一部のAR-15、タボール・ボルトアクションライフル等のバリエーションもあり、市場にはフルメタル・ジャケット弾やホローポイント弾、サブソニック(亜音速弾)/トレーサー(曳光弾)などの多様な弾種も流通しています。

近年、ロシアやウクライナなどでも生産が続けられ、アーマー貫通能力向上の新型弾登場、ボディアーマー対策の再評価等から、性能の進化・多様化が進む現代的な軍用小銃弾薬です。

  • 5.45×39mmを使用する銃の例:
    • AK-74
    • AKS-74
    • AK-74M
    • AK-12
    • RPK-74
    • RPK-74M
    • AKS-74U
    • AN-94 アバカン(AN-94 Abakan)
    • ヴェープル1V(Vepr-1V)

5.8x42mm

5.8x42mm画像
5.8x42mm
弾頭重量約115~147 gr
初速約3,050~3,200 fps
マズルエナジー約1,100~1,770 ft-lbf
薬莢長42.2 mm

5.8×42mm(DBP87)は、中国人民解放軍が採用しているリムレス・ボトルネック型の中間弾薬で、1987年に制式化されました。1970年代の米軍M16および5.56mm弾の運用を参考に、6mm口径前後・高初速・軽量・低反動・精度向上を目指して開発され、従来の7.62×39mm弾の代替ために設計されました。

標準のDBP87は4.15gの弾頭で930m/s、DBP88(重弾)は5g弾頭とより大きなスチールコアにより長距離・貫通能力が強化されています。以降もDBP95(装薬改良型)、DBP10(スチールコア強化型)、最新のDBP191(2019年登場、現行中国軍制式)のように発展を続けています。

弾頭径は6.00mm(.236インチ)、マズルエナジーは1,700~1,900J前後。新型弾は耐腐食性・高初速化、アーマー貫通力・長距離精度の強化を図り、最新型QBZ-191アサルトライフルやQBU-141狙撃銃など多様な5.8mm銃器に対応しています。5.56×45mm NATO、5.45×39mm(ロシア/旧ソ連)などと同様に、兵士が多くの弾薬を携行可能な「軽量・高初速・低反動」を特徴とします。

中国側は5.8mmがNATOの5.56mmやロシアの5.45mmよりボディアーマー貫通力や弾道特性が優れると主張しています。

  • 5.8×42mmを使用する銃の例:
    • 87式自動歩槍(Type 87 Assault Rifle)
    • 95式自動歩槍(QBZ-95 Assault Rifle)
    • 95B式自動歩槍(QBZ-95B Carbine)
    • 95式班用機槍(QBB-95 Light Support Weapon)
    • 88式狙撃歩槍(QBU-88 Sniper Rifle)
    • 03式自動歩槍(QBZ-03 Assault Rifle)
    • 88式通用機槍(QJY-88 General Purpose Machine Gun)
    • QTS-11戦術歩槍(QTS-11 Tactical Rifle)
    • 191式自動歩槍(QBZ-191 Assault Rifle)

7.62x39mm

7.62x39mm画像
7.62x39mm
弾頭重量約120~154 gr
初速約2,300~2,400 fps
マズルエナジー約1,400~1,600 ft-lbf
薬莢長38.70 mm

7.62×39mm弾は、第二次世界大戦直後の1940年代にソ連で広く採用された、リムレス・ボトルネック型の中間弾薬です。設計はN.M.エリザロフらによる技術委員会が担当し、AK-47やSKS、RPD/RPK軽機関銃など各種自動火器で運用されてきました。弾頭重量は主に7.9g前後で、弾速730m/s前後、マズルエナジーは2,000J超です。

AK-47の信頼性や生産性の高さも相まって、旧ソ連諸国や中国、中東、アジア、アフリカ等の軍・警察・民間で現在も広く使われています。弾丸設計は当初の大きな鉛芯から後に鋼芯(M43/PS弾)、高貫通力を狙ったBP弾、7N23 AP弾など多様化。中国製(五六式/Type56)やユーゴスラビア(M67)、西ドイツ(7.62×38mm)等、世界各国でも様々な派生型が生産され、軍用だけでなく、民間用としてFMJ・SP・HPなど豊富なバリエーションが存在します。

中距離での有効性に優れていますが、人体に命中した際は安定した直進性による貫通力が高く、旧型弾はヨー(着弾後の向きの変更)発生までに深く進入するため、殺傷効果の評価は議論があります。アサルトライフルを代表するAK-47とともに、世界中で最も普及した中間弾薬として、軍・民間・狩猟・スポーツに幅広く用いられている重要な弾薬です。

  • 7.62×39mmを使用する銃の例:
    • AK-47
    • AKM
    • RPK軽機関銃
    • SKS
    • 56式自動歩槍(Type 56 Assault Rifle)
    • Vz. 58
    • ツァスタバ M70(Zastava M70)
    • ノリンコ NHM-91(Norinco NHM-91)

サブソニック(亜音速)中間弾薬

アサルトライフルで使用される中で、サプレッサー使用を前提とした亜音速の中間弾薬です。

.300 AAC Blackout(7.62×35 mm)

.300ブラックアウト画像
.300 AAC ブラックアウト
弾頭重量約110~220 gr
初速約2,200~2,375 fps
約1,050 fps(亜音速弾)
マズルエナジー約1,200~1,300 ft-lbf
約800 ft-lbf(亜音速弾)
薬莢長34.7 mm

.300 AAC ブラックアウト(.300 AAC Blackout / 300 BLK)は米国のアドバンスド・アーマメント・コーポレーション(AAC)により2009年に開発され、AR-15/M4カービン用の7.62×35mm中間弾薬として2010年から生産されている弾薬です。母体は.221 Fireball/.223 Remingtonで、リムレス・ボトルネック型のケースを持ち、弾頭径は.309インチ(7.8mm)、標準弾頭重量は125gr(8g)で、亜音速弾では220gr(14g)など様々なタイプがあります。

5.56mm NATO弾とは異なり、銃身のみ交換すればAR系のマガジンとボルトを流用でき、特にショートバレル・サプレッサー使用時に優れる性能を発揮します。サブソニック(亜音速)弾は消音効果に優れ、高性能なCQB(近接戦闘)用、特殊作戦用、法執行機関にも人気です。

軍用ではオランダ、英国、米国特殊作戦軍、ドイツ(KSK/州警察)などで正式採用例があり、G39/SIG MCX/H&K HK437等の対応ライフルが運用中です。射撃競技でも高い命中精度を示し、民間でも狩猟・防衛・スポーツと幅広く利用されています。ただし、.223/5.56mm弾との混用は危険で、誤装填による破損事故に注意する必要があります。

.300 Whisper系と互換性が高く、様々な弾頭バリエーションを展開。マガジン容量を維持しつつ、亜音速・超音速・バリア貫通など目的に合わせて弾薬を瞬時に切り替え可能で、現代の多様なニーズに応える高汎用・高性能な中間弾薬です。

  • .300 AAC ブラックアウトを使用する銃の例:
    • AAC ハニーバジャー(AAC Honey Badger)
    • ノベスキ N4-PDW(Noveske N4-PDW)
    • ダニエル・ディフェンス DDM4 300S(Daniel Defense DDM4 300S)
    • SIG MCX
    • SIG ラトラー(SIG Rattler)
    • APF 300 ブラックアウトアルファ(APF 300 Blackout Alpha)
    • ラディカルファイヤーアームズ RF-15(Radical Firearms RF-15)
    • CMMG レゾルート Mk4(CMMG Resolute Mk4)
    • ダイアモンドバック DB15(Diamondback DB15)
    • ブラックレインオードナンス Spec 15 SSP(Black Rain Ordnance Spec 15 SSP)
    • プライマリーウェポンズシステムズ UXR(Primary Weapons Systems UXR)

9x39mm

9x39mm画像
9x39mm
弾頭重量約245~278 gr
初速約1,050 fps
マズルエナジー約681 ft-lbf
薬莢長SP-5: 38.76 mm
SP-6: 38.78 mm

9×39mm弾は、1980年代にソ連のツニートチマッシ(TsNIITochMash)で開発された特殊用途向けライフル弾です。7.62×39mmケースを基に拡大して9.2mm弾頭を使用し、主にスペツナズ(特殊部隊)やサプレッサー付き銃火器に用いられました。サブソニック設計のため弾速は300m/s前後、重量は16~18g(約250~278グレイン)で、400~530mの有効射程や最大10mm鋼板貫通力が特徴です。

代表的な弾種には、精度重視のSP-5、AP(徹甲弾/アーマーピアシング)のSP-6、廉価版のPAB-9(性能不足で廃止)、狙撃・貫通力強化のSPP/BP等があります。SP-6弾は500mで2mm鋼板、100mで8mm鋼板とGOST 3ボディアーマーを貫通可能な威力を持ちます。また命中時にヨー効果が高く、人体への損傷増大も特徴です。

民間版SP-6も存在し、ロシアのRSh-9やMTs-570等でも使用されています。米国では2018年以降民間流通が始まったものの、2021年のロシア制裁による輸入禁止で主にリロードや互換弾頭利用が主流となりました。対応銃器にはAS Val、VSS Vintorez、SR-3M、AK-9、OTs-14 Grozaなど多数があり、主に消音・特殊戦・近接戦闘分野で採用されています。

  • 9×39mmを使用する銃の例:
    • VSS ヴィントレス(VSS Vintorez)
    • AS ヴァル(AS Val)
    • SR-3 ヴィーフリ(SR-3 Vikhr)
    • 9A-91
    • VSK-94
    • OTs-12 ティス(OTs-12 Tiss)
    • OTs-14 グローザ(OTs-14 Groza)
    • AMB-17
    • RSh-9

特殊中間弾薬

アサルトライフルで使用される中でも、特殊な用途や性能を持つ中間弾薬です。

6.5mm グレンデル(6.5×38mm)

6.5mmグレンデル画像
6.5mmグレンデル
弾頭重量約90~144 gr
初速約2,580 fps
マズルエナジー約1,818 ft-lbf
薬莢長38.7 mm

6.5mm グレンデル(6.5mm Grendel)は、2003年に設計された中間ライフル弾薬で、AR-15プラットフォームの中~長距離射撃性能向上を主目的としています。母体は.220 Russian(5.6×39mm)で、リムレス・ボトルネック型。弾頭径は6.71mm(.264インチ)、全長57.5mm、最大圧力360MPa(52,000psi)です。

200~800ヤードの射撃で高精度・高エネルギー・低反動を両立し、5.56mm NATO・7.62mm NATO両者より広い用途を持ち、遠距離での運動エネルギーやボディアーマー貫通力でも優れた性能を発揮します。マガジン互換性がありSTANAGマガジンでも装弾数26発(5.56mmだと30発)で運用可能ですが、専用ボルトが必要です。

実戦運用はセルビア軍(Zastava M19など)、フランスの警察特殊部隊GIGNで採用例があります。AR系以外にもボルトアクションやAK派生モデルに展開し、近年は6.5mm口径の弾道特性・汎用性が再評価され、狩猟や競技・軍用での応用が拡大しています。6.5mm Creedmoor、6.8mm SPC、.224 Valkyrieなど関連規格との競合が進みつつある現代的な中間弾薬です。

  • 6.5mm グレンデルを使用する銃の例:
    • アレクサンダーアームズ AR-15 グレンデル(Alexander Arms AR-15 Grendel)
    • CZ 527
    • 豊和工業 1500 ミニアクション(Howa 1500 Mini Action)
    • ウィルソン コンバット リコン タクティカル(Wilson Combat Recon Tactical )
    • アレックス プロ ファイアームズ バーミント(Alex Pro Firearms Varmint)
    • スタグ アームズ パースート ハンティング ライン(Stag Arms Pursuit Hunting Line)
    • アレクサンダー アームズ タクティカル(Alexander Arms Tactical)
    • アンダーソン ユーティリティ プロ(Anderson Utility Pro)
    • ZROデルタ ゲーム レディLVOA(ZRO Delta Game Ready LVOA)

.366 TKM(9.55×39 mm)

.366 TKM画像
.366 TKM
弾頭重量約170~231 gr
初速約2,030~2,657 fps
マズルエナジー約1,570~2,110 ft-lbf
薬莢長37.5 mm

.366 TKM(9.55×39 mm)はロシアで生まれたライフル弾(スラッグ弾)で、使用される銃(改造AKやSKS)は法律上のショットガンという扱いです。7.62x39mmの薬莢を口径の大きい約9.55mmにネックアップ(口径拡大)して設計されています。

弾種はフルメタルジャケットやホローポイント弾などがあり、一部は実用射程を100メートル程度まで想定しています。メディアやゲームでは貫通力が低めに描かれることが多く、架空の装弾も登場します。

.366 TKMが使用される銃には一般的なメトフォード型のライフリングではなく、銃口付近(約12cm区間)に楕円形のランカスターライフリングが備わっています。実務上はショットガンとライフルの中間を狙った設計で、民間の狩猟やスポーツ射撃の需要を満たす狙いがあります。

  • .366 TKMを使用する銃の例:
    • TG2マグナム(AK103)
    • VPO-209(AKM)
    • VPO-208(SKS)
    • TR-3(AK-15)
    • VSS Vintorez

ロシアの銃規制では、民間人は安全講習や身辺調査を経て21歳以上で許可を得ます。初めに購入できるのは主にショットガンや空気銃で、ショットガンを5年間所持して初めてライフル購入の許可が下りる仕組みです。銃身長500mm未満の長銃(ライフルやショットガン)やバースト射撃、多弾数は原則禁止で、サプレッサーは別途許可が必要です。

.366 TKMはこの制度を回避する目的で生まれました。7.62x39mmの薬莢をネックアップ(口径拡大)した弾薬で、銃身の末端だけにライフリングを持つ設計により法的にスムースボア扱いとなります。そのため5年待つことなく改造AKやSKS系を所持でき、狩猟やスポーツ射撃の短距離運用(射程約100メートル)で人気を集めています。

HK 7.62x36mm

7.62x36mm画像
7.62x36mm DM91
弾頭重量約495 gr(約32 g)
初速約590 fps(約180 m/s)
マズルエナジー約382 ft-lbf
薬莢長36 mm

7.62x36mmという名称の弾薬は複数存在(例:7.62x36mmグレンデル)しますが、そのうちの1つがHK P11水中ピストル用弾薬です。HK P11水中ピストルの使用弾薬は2種類あります。1つは水中用の7.62×36mm DM101で、約10~11cmの針状タングステン合金弾頭を持ち、重量は10~32g、初速は180~117m/sとされます。弾頭は水流による安定飛翔を目的とし、射程10m(水深10mではエアタンク貫通が可能)です。銃身はスムースボアで、樹脂製5連装バレルクラスターに装填されます。

H&K P11ピストル画像
H&K P11

もう1つは大気中用(地上用)の7.62×36mm DM91で、タングステンコアの通常弾頭(8.6g)がプラスチックサボ付きで装填され、初速は190m/sです。これはライフルバレルから発射され、発射時にはサボが銃口でガスを閉じ込める構造となり、非常に静音な発射が可能です。どちらもバレルクラスターは工場でのみ装填・再装填可能で、実戦では交換式として運用されます。どちらの弾薬も電気式点火で発射される特殊設計です。

9.3x64mm Brenneke

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9.3x64mm
弾頭重量約225~320 gr
初速約2,600~3,000 fps
マズルエナジー約3,000~4,000 ft-lbf
薬莢長64 mm

9.3×64mm ブレンネケ(9.3×64mm Brenneke)は、ドイツの銃器設計者ウィルヘルム・ブレンネケによって1927年に設計されたリムレス・ボトルネック型の大型狩猟用ライフル弾です。標準的なマウザー98ボルトアクションライフルの機関部に適合するように設計され、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北米の中~大型獣狩猟に対応できる威力を持っています。

初期型は19.65g TIG、17g被甲弾など多彩な弾頭が開発され、後に鉛・銅・ブロンズ・フルメタルジャケット・TUG等さまざまな用途の特殊弾も投入されました。現行でもRWS(ドイツ)やA-Square(米国)が各種弾薬を供給し、ハンドロードでは10~21g(154~324gr)まで幅広い弾頭重量を利用可能です。

似た性能として.375H&H マグナムと比較されますが、よりコンパクトなサイズでスタンダードライフルに対応し効率的です。民間用設計のため、軍用弾薬が規制される地域でも利用でき、精度良好(1MOA以下)で危険な大型獣(クマ・バッファロー・ライオン等)の狩猟にも使われます。ロシア軍はドラグノフ SVDK向けに16.6gスチールコアFMJ(9SN)アーマーピアシング弾を開発し、距離600mでボディアーマーを貫通可能です。

この弾薬は標準サイズのマウザー98に無改造、またはわずかな改造で使用可能で、高威力が特徴のヨーロッパ伝統ビッグゲーム用ライフルカートリッジです。

  • 9.3×64mm Brennekeを使用する銃の例:
    • SVDK
    • タイガー(Tigr / SVD民間モデル)
    • ザウアー202(Sauer 202)
    • マウザー98系ボルトアクションライフル(カスタムモデル・ハンティング用途)
  • MOA(Minute of Angle)
    • 銃弾の命中精度やグルーピング(集弾/散布界)を示すために使われる角度の単位です。
    • 実用上、「100ヤード(約91メートル)先で約1インチ(約2.54 cm)の幅」を示す単位として使われます。
    • スコープの調整や、銃の集弾性能を評価する際の客観的な指標となります。
1MOA説明画像

バトルライフル/汎用機関銃用弾薬(フルサイズ)

比較的口径が大きく、長距離での高い威力や貫通力を求められる銃器で使用される弾薬群です。

.30-06 スプリングフィールド

.30-06 スプリングフィールド画像
.30-06 スプリングフィールド
弾頭重量約110~220 gr
初速約2,700~2,900 fps
マズルエナジー約2,600~3,000 ft-lbf
薬莢長63.3 mm

.30-06スプリングフィールド弾(7.62×63mm)は、1906年に米国陸軍が制式化したリムレス・ボトルネック型ライフル弾薬です(「.30-60」の名称は「1906年に制式化した30口径弾」を意味します)。

先代の.30-03弾を改良し、150グレインの尖頭弾(スピッツァー)で初速約820m/s・マズルエナジー約3,293Jを実現。M1903スプリングフィールドなどのボルトアクションライフル、M1ガーランド、BAR、M1919機関銃等、米軍主力火器で採用されました。米軍制式ではM1906(150gr)、M1(173gr)、M2(152gr)などのバリエーションがあり、のちに7.62×51mm NATOと交代するまで50年近く軍用弾として活躍しました。

商用の弾頭重量は110~220gr(7.1~14.3g)、狩猟用途ではバイソンやクマなど大型獣にも対応できる強力なエネルギーと汎用性が特徴です。軍用ではAP徹甲(M2)、トレーサー、焼夷、マッチ弾等多用途の弾種が存在し、徹甲弾は100ヤードで12.7mm装甲を貫通可能。

.30-06はM1ガーランドをはじめ多くの世界的名銃に使用され、狩猟家や射撃競技でも定番です。優れた弾道特性と威力、豊富な弾頭選択肢によって「万能カートリッジ」とされ、現在も米国を中心に高い人気と生産が続いています。

  • .30-06スプリングフィールドを使用する銃の例:
    • スプリングフィールド M1903(Springfield M1903)
    • M1ガーランド(M1 Garand)
    • M1917エンフィールド(M1917 Enfield)
    • ブローニング M1918(Browning Automatic Rifle M1918)
    • レミントン 700(Remington Model 700)
    • ウィンチェスター M70(Winchester Model 70)
    • サベージ 110(Savage Model 110)
    • モスバーグ パトリオット(Mossberg Patriot)
    • ザウアー 101(Sauer 101)
    • ティッカ T3x(Tikka T3x)

7.62x51mm NATO

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7.62x51mm NATO
弾頭重量約147~175 gr
初速約2,750~2,800 fps
マズルエナジー約2,500~2,600 ft-lbf
薬莢長51.2 mm

7.62×51mm NATO弾は、1954年にNATO制式化された米国発祥のリムレス・ボトルネック型ライフル弾で、.30-06スプリングフィールド弾等を基に開発されました。主にM14ライフル、FN FAL、G3などのバトルライフルや、M60・FN MAG・MG3などのGPMG(汎用機関銃)、M24・L129A1などの狙撃銃で使用され、現在もNATO諸国や世界の軍隊で広く使われています。

弾頭種類も豊富で、FMJ系(M80、SS77/1)、AP徹甲(DM151, P80/1)、トレーサー(M62, L78)、長距離用マッチ弾(M118、IMI 175gr等)、ブランク(空砲)、プラクティス(訓練用プラスチック弾)、特殊用途弾(スナイパー、グレネードランチャー用)等のバリエーションが各国ごとに存在します。米軍のM80A1弾は鉛フリー・貫通性強化型、ドイツ・ノルウェー・イスラエル等でも環境配慮型や高精度型が用意され、アーマーピアシング型が主力です。

.308ウィンチェスター(民生版)と互換性が高いですが、軍用規格(NATO)との圧力・寸法の違いがあるため混用には注意が必要です(7.62mmNATO仕様の銃に.308 winは使用不可)。弾道性能は.30-06に近く、現代では主に狙撃銃・GPMG・DMRとして精度や貫通力を活かし、NATO標準弾として世界中で運用されています。

  • 7.62×51mmを使用する銃の例:
    • FN FAL
    • H&K G3
    • M14
    • SCAR-H
    • H&K HK417
    • AR-10
    • SIG 716
    • L129A1
    • SR-25

7.62x54mmR

7.62x54mmR画像
7.62x54mmR
弾頭重量約147~180 gr
初速約2,600~2,800 fps
マズルエナジー約2,300~2,700 ft-lbf
薬莢長53.72 mm

7.62×54mmR(リムドカートリッジ)は1891年にロシア帝国で設計・採用された高威力なライフル弾で、現代でもロシア軍の狙撃銃(SVD、SV-98等)およびPKM機関銃などで使用されています。標準装弾は弾頭重量9.6~9.8g(148~151gr)で初速790~830m/s、マズルエナジーは3,300J超。

初期はラウンドノーズFMJでしたが、1908年に「L弾」(尖頭スピッツァー)へ改良。現在主流の弾種にはスチールコア(57-N-323S)、貫通力強化型(7N13)、AP焼夷(7BZ3)、精密狙撃銃用(7N1/7N14)、曳光弾(7T2)があります。

第一次世界大戦以降、各種戦争で大量に用いられ、モシン・ナガン、SVT-40、PSL、ウィンチェスターM1895など多数のライフル・機関銃に対応。高い貫通力や命中精度を持ち、現行ロシア軍ではボディアーマー貫通力も重視しています(AP弾は660mで6mm鋼板貫通)。民間でもハンティングライフル、スポーツ、競技用への流用が広く、派生弾種やハンドロードで幅広く発展しています。

7.62×54mmRは.30-06と近いパフォーマンスを持ち、旧ソ連・東欧・中国・北朝鮮など世界中で軍用・民生両面で長らく使用され続けている歴史的弾薬です。

  • 7.62×54mmRを使用する銃の例:
    • モシン・ナガン M1891/30(Mosin–Nagant M1891/30)
    • ドラグノフ狙撃銃(Dragunov SVD)
    • トカレフ SVT-40(Tokarev SVT-40)
    • トカレフ AVT-40(Tokarev AVT-40)
    • PKM機関銃(PKM Machine Gun)
    • PKP ペチェネグ(PKP Pecheneg)
    • SG-43(SG-43 Goryunov Machine Gun)
    • DP-28軽機関銃(Degtyaryov DP-28 Light Machine Gun)
    • SV-98狙撃銃(SV-98 Sniper Rifle)
    • NDM-86狙撃銃(NDM-86 Sniper Rifle)

次世代・高圧ライフル弾薬

新しいコンセプトに基づいて開発された、高圧・高威力のライフル弾薬です。

.277 Fury(6.8x51mm)

6.8x51mm(.277 Fury)画像
6.8x51mm(.277 Fury)
弾頭重量約135~150 gr
初速約2,700~3,000 fps
マズルエナジー約2,120~2,670 ft-lbf
薬莢長51.2 mm

.277 Fury(6.8×51mm コモンカートリッジ)は、米SIG SAUERが2019年に設計し、アメリカ陸軍次世代分隊火器プログラム(NGSW)向けに開発された最新のライフル弾です。高圧対応(最大80,000psi/550MPa)「ハイブリッドケース」(ステンレス底部+真鍮胴部+アルミロックワッシャー)で、従来型弾薬の上限を大幅に超える内部圧力を安全に実現しています。弾頭径は7.06mm、薬莢長51.2mm、全長71.8mmで、.308 ウィンチェスター弾と同サイズですが、圧力・性能は大幅に向上しています。

代表的な弾種として、113gr(7g)ハイブリッドボール(初速980m/s/3,483J)、135gr(9g)ブラス・エリートボール(初速840m/s/3,074J)、140・150・155gr(9~10g)ハイブリッド系マッチ/ハンターチップド(最大初速910m/s/4,199J超)があります。弾頭形状はFMJ、マッチキングHPBT、狩猟用ノスラー・アキュボンドなど多様です。

米軍ではXM1186(一般用途)、XM1184(特殊用途)、XM1188(訓練用減装)、XM1192(空砲)、XM1188(トレーサー等)が公称弾種として用いられ、最新のM7ライフル(MCX SPEAR)やM250機関銃などに使用されます。高性能・高エネルギーにより、5.56mm NATO弾を代替し、最新のボディアーマーにも高い貫通力と遠距離精度を発揮。SAAMIでも「.277 SIG Fury」として民間認証され、SIG CROSS、MCX SPEAR等で商用展開しています。性能は6.5mmクリードモアよりも弾道性能に優れ、軍・民間の両市場で注目される次世代高圧ライフル弾です。

  • .277 Furyを使用する銃の例:
    • M7(SIG MCX Spear)
    • M250(SIG LMG-68)

精密射撃・長距離狙撃用弾薬

長距離での高い精度とエネルギー維持を目的として設計されたライフル弾薬です。

.243 ウィンチェスター(6×52mm)

.243ウィンチェスター画像
.243ウィンチェスター
弾頭重量約55~105 gr
初速約3,100~3,600 fps
マズルエナジー約1,200~2,400 ft-lbf
薬莢長51.9 mm

.243 ウィンチェスター(.243 Winchester / 6×52mm)は1955年に米国ウィンチェスター社が.308 ウィンチェスターをベースに設計したリムレス・ボトルネック型中口径ライフル弾です。弾頭径は6.2mm(.243インチ)、全長68.8mmで、豊富な装弾バリエーションを持ちます。

主な弾頭重量は55~115gr(3.6~7.5g)、市販モデルは58gr V-MAX(初速1,196m/s/2,690J)、80gr TTSX(1,020m/s/2,704J)、100gr BTSP(900m/s/2,637J)などがあり、軽量弾はバーミント(害獣・小型獣)狩猟や射撃競技、重量弾はシカなど中型獣にも広く用いられます。モノリシック銅弾80~85grや伝統的な鉛弾90~105grは拡張設計により中型獣狩猟に最適です。

反動は非常に軽く、初心者にも扱いやすい一方、高初速・フラットな弾道・高精度から有効射程300ヤード(約270m)超で、中型獣狩猟やターゲットシューティングに人気です。米国やイギリス他では狩猟法規制により.243はシカ狩りに使える最小口径とされており、世界的に定番の中口径弾薬です。ボルトアクション、セミオート、レバーアクション、ポンプアクションなど各種ライフルで使われ、.308系火器にも流用できます。ショートアクション設計により汎用性も高く、スポーツ・競技・狩猟に広く活用されています。

  • .243 ウィンチェスターを使用する銃の例:
    • レミントン M700(Remington Model 700)
    • ウィンチェスター M70(Winchester Model 70)
    • サベージ M110(Savage Model 110)
    • モスバーグ パトリオット(Mossberg Patriot)
    • ティッカ T3x(Tikka T3x)
    • CZ 527
    • ブローニング Xボルト(Browning X-Bolt)
    • サコー 85(SAKO 85)
    • 豊和工業 M1500(Howa Model 1500)

.338 ラプアマグナム(8.6×70mm)

.338ラプアマグナム画像
.338ラプアマグナム
弾頭重量約200~300 gr
初速約2,890~3,000 fps
マズルエナジー約4,600~5,000 ft-lbf
薬莢長69.2 mm

.338ラプアマグナム(8.6×70mm/8.58×70mm)は、1989年にフィンランドのラプア社(Nammo Lapua Oy)が開発したリムレス・ボトルネック型ライフル弾です。軍用スナイパーライフル用として設計され、アフガニスタン戦争やイラク戦争以降、各国の軍・法執行機関・民間で広く採用されています。設計は.416リグビーを原型とし、弾頭径8.61mm(.339インチ)、薬莢長69.2mm、全長93.5mmです。

弾頭重量は12.96g(200gr)~19.44g(300gr)等のバリエーションで、初速880~1,023m/s、マズルエナジー6,700J超を発揮し、有効射程は1,500m超(最大1,750m)です。軍用・民間共にFMJやHPBTなどの高精度弾頭が多様に供給され、優れた弾道性能とボディアーマー貫通力(1,000m超)を持ちます。最長狙撃記録で約2,475m(イギリス軍)が報告されています。

通常のマグナムライフルよりも高圧対応の設計が必要で、強化ウェブ・肉厚薬莢、マグナムタイプの雷管が使われます。米軍やイギリス軍、カナダなど多くの国で制式採用され、Sako TRG-42、アキュラシーインターナショナル、バレット MRADなど多数のスナイパーライフルやカスタム競技銃でも使用されています。狩猟用途では大型獣にも十分対応できる火力を持つ一方、「ビッグファイブ(バッファローや象)」については安全確保のためにバックアップの利用が推奨されます。

.338ラプアマグナムは.300 Win Mag~.50 BMGの間を埋める長距離高精度弾として、近年は.375 Swiss Pなど後継・派生規格やワイルドキャット型(改造バリエーション)が生まれるほど、大口径長距離狙撃のスタンダードとなっています。

  • .338ラプアマグナムを使用する銃の例:
    • アキュラシー・インターナショナル AXMC(Accuracy International AXMC)
    • アキュラシー・インターナショナル AWM(Accuracy International AWM)
    • サコー TRG-42(SAKO TRG-42)
    • バレット MRAD(Barrett MRAD)
    • デザートテック SRS-A2(Desert Tech SRS-A2)
    • レミントン MSR(Remington MSR)
    • サベージ 110 BA ステルス(Savage 110 BA Stealth)

.375 Cheytac(9.5×77mm)

.375 Cheytac画像
.375 シャイタック
弾頭重量約350~375 gr
初速約3,000~3,200 fps
マズルエナジー約6,700~7,200 ft-lbf
薬莢長76.91 mm

.375 シャイタック(.375 CheyTac / 9.5×77mm)は、アメリカのCheyTac USAが2009年に.408 シャイタック弾をベースとして設計した、長距離狙撃用リムレス・ボトルネック型ライフル弾です。弾頭径は9.53mm(.375インチ)、薬莢長76.91mm。初速とマズルエナジーは24.3g(375gr)弾頭で930m/s・10,499Jと極めて高威力です。

2017年にCIP(欧州規格)で公式登録され、ワイルドキャット(非公式改造型)から正式規格となりました。重い弾頭重量と低抵抗設計により、優れた弾道特性と長距離での安定性を持ち、標準的な.338ラプアマグナムを超える2,000m以上の有効射程を実現しています。実射性能として、2023年には3,865m(4,227yd)で命中する世界記録が樹立。ホーナディ390 gr A-Tip弾を使用し、発射から10秒後に約183cm大のターゲットに命中しました。

.375 シャイタックは主にSako TRG-62 A1やORSIS T-5000といった専用精密ライフルで運用され、軍用・民間両方の超長距離射撃・競技・タクティカル用途で使用されています。弾頭は金属ソリッド弾のほか、低抵抗・高BC(弾道係数)設計に特化したカスタム弾も豊富です。

  • .375 シャイタックを使用する銃の例:
    • シャイタック M200(CheyTac M200)
    • シャイタック M300(CheyTac M300)
    • ORSIS CT-20
    • ORSIS T-5000
  • 弾道係数(BC:Ballistic Coefficient)
    • 弾が空気抵抗に負けにくいかを示す値です。
    • 値が高いほど速度を保ちやすく、弾道曲線の落差や風による横ずれが小さくなります。
    • 重さと断面積、空力形状が主な要素で、断面密度を形状係数で割って表される指標です。
    • G1やG7といった基準モデルがあり、同じ弾でも基準によってBCの数値は変わるため混同に注意が必要です。
    • BCは弾速によって変化する性質があり、速度や弾の挙動に応じて計算に反映させる必要があります。
    • 実務では弾道計算機にBCを入力して落差や風補正を算出し、拳銃弾は約0.1、普通のライフル弾は0.2〜0.5、長距離向けは0.5以上が目安になります。

.408 Cheytac(10.36×77mm)

.408 Cheytac画像
.408 シャイタック
弾頭重量約305~419 gr
初速約2,850~3,000 fps
マズルエナジー約8,000~8,370 ft-lbf
薬莢長77.21 mm

.408 シャイタック(.408 CheyTac / 10.36×77mm)は、米国CheyTac USAが2001年に開発した長距離狙撃用リムレス・ボトルネック型ライフル弾です。元となった.400 Taylor Magnumケースを基に設計されています。主な装弾例では19.44g(300gr)弾頭で1,006m/s・9,827J前後。高密度・低空気抵抗(高BC値)のソリッド金属弾頭を用い、超長距離(有効射程2,200m超)での弾道安定性に特化しています。

軍・警察・民間精密射撃競技で用いられ、シャイタック M200やSako TRG M10、アキュラシーインターナショナル等のスナイパーライフルに装填可能。弾頭は主にCNC削り出しのソリッド・ターゲット型が利用され、高精度・高貫通力(1,000m以上でボディアーマー貫通)を持つのが特徴です。欧州で公式にCIP登録されており、.375 シャイタックの原型でもあります。

弾道計算と専用ポータブル射撃解析装備(CheyTac Advanced Ballistic Computer)が開発時からセットで運用されており、世界最長射撃記録(最高約3,000m超)も樹立するなど、超長距離射撃分野で重要な現代狙撃用弾薬とされています。

  • .408 シャイタックを使用する銃の例:
    • シャイタック M200 (CheyTac M200 Intervention)
    • シャイタック M300 (CheyTac M300 Praetorian)
    • THOR M408
    • EDM ウィンドランナー M96(EDM Windrunner M96)
    • デザートテック HTI(Desert Tech HTI)

マグナム系狩猟・高性能ライフル弾薬

特に高い初速とエネルギーを持つ、ハンティングや長距離射撃を目的としたマグナム規格のライフル弾薬です。

.300 ウィンチェスターマグナム(7.62×53mm)

.300ウィンチェスターマグナム画像
.300ウィンチェスターマグナム
弾頭重量約150~220 gr
初速約3,000~3,260 fps
マズルエナジー約2,800~3,500 ft-lbf
薬莢長67 mm

.300 ウィンチェスターマグナム(.300 Winchester Magnum / .300 Win Mag)は、米国ウィンチェスター社が1963年に設計・発売したリムドカートリッジ弾薬で、.375 H&H マグナムをベースにショルダー位置を前進・ケース短縮・ネックダウンした7.62×67mmB弾です。弾頭径は7.8mm(.308インチ)、薬莢長67mm、全長85mm。市販の弾頭重量は150~220gr(9.7~14.3g)と幅広く、典型例は180gr弾頭で初速973m/s、マズルエナジー5,526J、200gr弾頭で初速923m/s、マズルエナジー5,548Jです。

ウィンチェスターマグナムは汎用性が高く、狩猟・競技射撃・軍警察・スナイパー用途まで世界的に人気です。中~大型獣狩猟(ムース、エルク、シカ等)や長距離競技で好まれ、弾道・エネルギーは.30-06と比べ約20%高い一方、リコイルも30%大きくなります。多様なカスタム弾頭でフラットな弾道と風への耐性を実現。1,000m超の競技や1,370m射程の米軍スナイパー用弾薬(MK 248 MOD 1)にも用いられています。

スタンダードレングスアクションで運用でき、.300 ウェザビーマグナムや.30-378 ウェザビーマグナムより軽量な銃にも対応。軍用・法執行機関採用例も多く、G22(独)、AWM(英)、M2010(米)など専用ライフルに装填されます。精度・汎用性・装弾バリエーションの広さから、北米狩猟界・軍・射撃競技で定番となった「万能マグナム弾」です。

  • .300 ウィンチェスターマグナムを使用する銃の例:
    • レミントン M700(Remington Model 700)
    • ウィンチェスター M70(Winchester Model 70)
    • サコー TRG-42(Sako TRG-42)
    • アキュラシー・インターナショナル AWM(Accuracy International AWM)
    • バレット MRAD(Barrett MRAD)
    • サベージ M110(Savage Model 110)
    • モスバーグ パトリオット(Mossberg Patriot)
    • ティッカ T3x(Tikka T3x)
    • ブローニング Xボルト(Browning X-Bolt)
    • バーガラ B14(Bergara B14)

.300 ノルマ・マグナム(7.82×63mm)

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.300ノルママグナム
弾頭重量約190~230 gr
初速約2,900~3,100 fps
マズルエナジー約4,200~4,400 ft-lbf
薬莢長63.3 mm

.300ノルマ・マグナム(.300 Norma Magnum/7.82×63mm)は、スウェーデンのノルマ・プレシジョン(Norma Precision)社が2012年に開発したリムレス・ボトルネック型マグナムライフル弾で、.338 ノルマ・マグナムの薬莢を.30口径(7.83mm)にネックダウンしたものです。薬莢長63.3mm、全長93.5mm。主な装弾は弾頭重量220gr(14g)マッチキング弾頭で初速915m/s・マズルエナジー5,971Jという高いパフォーマンスを持ちます。

.300 ノルマ・マグナムは、.308 ノルマ・マグナム(1960年設計)と区別され、長距離射撃分野や軍の狙撃用途で広く注目されています。特に米軍特殊作戦軍(USSOCOM)は、MK22(バレットMRAD)スナイパーライフルにこの弾薬を標準採用しており、M1163としての運用実績があります。その他、ブレイザー R8、Sako TRG M10、アキュラシーインターナショナルAXSR/AXMCなど多くの高精度ライフルで使用可能です。

重い弾頭重量・高速・フラットな弾道・優れた長距離精度から、1,500m超の超遠距離射撃や軍・法執行機関・射撃競技に適しています。同クラス弾薬として.338 ラプアマグナムや.300 ウィンチェスターマグナムと比較されることが多く、現代の長距離狙撃銃の定番規格として世界的に人気が高まっています。

  • .300 ノルママグナムを使用する銃の例:
    • バレット MRAD(Barrett MRAD)
    • レミントン MSR(Remington MSR)
    • サコー TRG M10(Sako TRG M10)
    • デザートテック SRS-A2(Desert Tech SRS-A2)
    • アキュラシー・インターナショナル AXMC(Accuracy International AXMC)

.300 レミントン ウルトラ マグナム(7.62×72mm)

.300レミントンウルトラマグナム画像
.300レミントンウルトラマグナム
弾頭重量約150〜220 gr
初速150 gr 約3,450 fps
180 gr 約3,200〜3,300 fps
190 gr 約3,130 fps
200 gr 約3,030 fps
マズルエナジー150 gr 約3,965 ft-lbf
180 gr 約4,094〜4,354 ft-lbf
190 gr 約4,134 ft-lbf
200 gr 約4,078 ft-lbf
薬莢長72.4 mm

.300 レミントンウルトラマグナム(.300 Remington Ultra Magnum / .300 RUM / 7.62×72mm)は、1999年に米国レミントン・アームズ社が設計・発売したリムレス・ボトルネック型マグナムライフル弾です。ベースは.404 Jeffery弾で、弾頭径7.8mm(.308インチ)、ケース長72.4mm、全長91.4mmです。

独自のリベイテッドリム(リム径減少)によりレミントンM700のロングアクションに対応。「ベルトレス設計」でスムーズな装填を実現。高精度・耐久性向上が特徴です。.30口径市販弾薬中トップレベルのパワーを持ちますが、レミントン社はパワーレベルI(.30-06同等)、II(.300 Win Mag同等)、III(最大威力)の3種で展開しており、パワーの異なる.300 レミントンウルトラマグナムを選択可能となっています。

大型獣(ムース、エルク、ベア等)の長距離狩猟に最適化され、エネルギー保持力・弾道のフラットさは.30-378 ウェザビーマグナムに次ぐ性能です。軍用・ロングレンジ射撃競技でも利用されますが、高圧による銃身摩耗に注意が必要とされます。

万能な.30口径マグナムとして北米・世界のハンターや射撃愛好家から高く支持されています。

  • .300 レミントンウルトラマグナムを使用する銃の例:
    • レミントン M700(Remington Model 700)
    • サベージ M110(Savage Model 110)
    • ウィンチェスター M70(Winchester Model 70)
    • ブローニング Xボルト(Browning X-Bolt)
    • ティッカ T3x(Tikka T3x)

7mm レミントン マグナム(7×63mmBR)

7mm レミントンマグナム画像
7mm レミントンマグナム
弾頭重量約139〜175 gr
初速約3,150 fps
マズルエナジー約2,600~3,300 ft-lbf
薬莢長64 mm

7mmレミントン・マグナム(7×64mm)は、1962年に米レミントン・アームズ社が設計・発売したリムレス・ボトルネック型マグナムライフル弾です。.375 H&H マグナムをベースとして、弾頭径7.2mm(.284インチ)、ケース長64mm、全長84mmです。弾頭重量110gr(7g)~175gr(11g)の幅広い弾頭に対応します。

誕生と同時に市場で.264 ウィンチェスターマグナムを淘汰し、以降.300 ウィンチェスターマグナムと人気を競う北米ハンティング界の定番となっています。弾道係数(BC)が高い.284径弾頭により、.30-06よりもフラットな弾道と良好な貫通力を確保。エルク、ムース、シカなど中~大型獣の遠距離狩猟に最適とされる一方、反動も比較的マイルドで初心者からベテランまで扱いやすい口径とされています。

米・加・欧・アフリカなど各地で狩猟に好まれ、近年は米シークレットサービスの各種スナイパーライフルにも採用例があります。長銃身(24~27インチ)が推奨され、短銃身利用時は弾速とエネルギー減少に注意が必要。幅広い用途に対応し、射撃精度・汎用性・パフォーマンスの高さから世界的に高い評価を受けています。

  • 7mmレミントンマグナムを使用する銃の例:
    • レミントン M700(Remington Model 700)
    • ウィンチェスター M70(Winchester Model 70)
    • サコー 85(Sako 85)
    • サベージ M110(Savage Model 110)
    • ブローニング Xボルト(Browning X-Bolt)
    • モスバーグ パトリオット(Mossberg Patriot)
    • ティッカ T3x(Tikka T3x)
    • バーガラ B14(Bergara B14)
    • クリステンセン アームズ メサ FFT(Christensen Arms Mesa FFT)

大口径・対物ライフル用弾薬

装甲車両や機材の破壊、長距離の対物狙撃を目的とした、極めて威力の高い弾薬です。

.50 BMG(12.7x99mm)

.50BMG画像
.50 BMG
弾頭重量約600〜800 gr
初速約2,800~3,000 fps
マズルエナジー約13,000~15,000 ft-lbf
薬莢長99.31 mm

.50 BMG(12.7×99mm NATO)は、米国で1921年に制式化された重機関銃・対物ライフル用の超大型リムレス・ボトルネック型弾薬です。設計はジョン・ブローニング(M2 ブローニング機関銃用)によるもので、弾頭径12.98mm(.511インチ)、薬莢長99.3mm、全長138.4mmです。標準的な装弾は弾頭重量45〜52g(700〜800gr)の弾頭で、初速860〜930m/s、マズルエナジー18,000〜20,000J超という圧倒的な威力と長射程を誇ります。

軍用はM2重機関銃、バレットM82/107系などアンチマテリアルライフルに装填され、世界中の軍で運用。第二次大戦以来、対空・車両破壊・バンカー攻撃・長距離狙撃等で活躍し、コンクリート壁の貫通や車両エンジンの無力化が可能です。弾種は標準ボール弾(M33/M2)、AP徹甲・API焼夷・曳光・HEIAP(徹甲炸裂焼夷弾)・SLAP(タングステンコアサボット徹甲弾)まで多様。マッチグレード弾薬も存在し、精密射撃競技で最長3,540mの狙撃記録達成例もあります。

民間市場では競技・ロングレンジ射撃・大型獣狩猟用途で使われ、米・英・加など一部法規制あり。世界最大級のカートリッジとして極めて高い貫通力・射程・プラットフォーム適応力を兼ね備え、現代銃火器分野で唯一無二の存在感を持つ弾薬です。

  • .50 BMGを使用する銃の例:
    • バレット M82(Barrett M82)
    • バレット M107(Barrett M107)
    • バレット MRAD(Barrett MRAD)
    • バレット M95(Barrett M95)
    • バレット M99(Barrett M99)
    • ブローニング M2重機関銃(Browning M2 Heavy Machine Gun)
    • デザートテック HTI(Desert Tech HTI)
    • ステアー HS .50(Steyr HS .50)
    • マクミラン TAC-50(McMillan TAC-50)
    • AK-50

12.7x108mm

12.7x108mm画像
12.7x108mm
弾頭重量約745〜855 gr
初速約2,700 fps
マズルエナジー約11,980~13,737 ft-lbf
薬莢長108 mm

12.7×108mm弾は、1935年に旧ソ連邦で設計・採用された大型リムレス・ボトルネック型重機関銃・対物ライフル用弾薬です。弾頭径12.98mm(.511インチ)、ケース長108mm、全長147.5mm。旧ワルシャワ条約諸国(ロシア・中国・イラン・北朝鮮など)で広く使われ、DShK、NSV、Kordなどの重機関銃やKSVK、OSV-96、QBU-10等の対物ライフルで運用されています。

弾頭タイプは、徹甲(B-30/32)、焼夷(BZT・BZT-44・BZF-46)、狙撃用(SN 7N34)、重装甲貫通(BS・BS-41)、デュプレックス(二重弾)、即発焼夷(MDZ)、ブランク・ダミーまで多様。標準徹甲弾(B-32)は20mm鋼板を500mで貫通。弾頭重量は約45〜59g(680〜914gr)、初速約770〜930m/s、マズルエナジーは16,000〜19,600J超と圧倒的な威力です。

役割は.50 BMG NATOと同等で、非装甲車輌や軽装甲車両の破壊、バンカー・外部装備の損耗、燃料着火、軽度のボディアーマーや装甲貫通等、多目的で幅広いターゲットに対応します。多くの戦争や紛争で運用されており、世界的な軍用ヘビーマシンガンおよびアンチマテリアルライフルで使用される代表格です。

  • 12.7×108mmを使用する銃の例:
    • DShK重機関銃
    • NSV重機関銃
    • Kord重機関銃
    • OSV-96対物ライフル
    • ASVK-M対物ライフル
    • V-94対物ライフル
    • QBU-10対物ライフル
    • Snipex M100対物ライフル
    • Laska K-2重機関銃
    • 6P62ライフル

12.7×55mm STs-130

12.7x55mm画像
12.7x55mm
弾頭重量約108〜509 gr
初速約950~1,033 fps
マズルエナジー約256~1,020 ft-lbf
薬莢長54.91 mm

12.7×55mm STs-130は、ロシアが2002年に設計した特殊用途の大型ライフル弾です。.338ラプアマグナムケースをベースとし、弾頭径13.01mm(.512インチ)、薬莢長54.91mm、全長97.3mmで、主にVKSブルパップ狙撃銃やShAK-12ライフル、RSh-12リボルバー等で使用されます。

弾頭重量は17.94~76g(277~1173gr)と幅広く、特に重い亜音速弾(STs-130PT系)は高貫通力・ボディアーマー対応・精密射撃(1MOA/690mまで高精度)に優れています。STs-130VPS弾は200mで16mm鋼板、100mでGOST 5A/NIJ IIIボディアーマーの貫通が可能です。

この弾種群は用途ごとに設計が異なります。

  • 狙撃用
    • STs-130PT(弾頭重量59g)は狙撃向けに設計。
    • STs-130PT2は削り出しブロンズ製の弾頭で、精度や強度を重視したタイプ。
    • STs-130VPS(弾頭重量76g)は高い貫通性能を持つ仕様。
  • 訓練・標準・狩猟向け
    • STs-130PUは訓練用。
    • STs-130は標準型。
    • STs-174は民間の狩猟用途を想定したモデル。
  • ShAK-12向けバリエーション
    • PS-12は弾頭重量33gのサブソニック弾。
    • PS-12Aは弾頭径が小さく、弾頭重量7gのアルミコア高速弾。
    • PS-12Bは弾頭重量18gで、防弾性を重視した仕様。
    • PD-12は17gの弾頭を二発組み合わせた二重弾など特殊仕様が存在。

有効射程はVKS用最大690m、ShAK-12/RSh-12用で100~300m。用途ごとに弾頭長・設計が異なり、互換性は限定的です。

この弾薬は特殊部隊によるハードターゲット貫通、静音狙撃、近距離戦闘など多様な任務に対応し、防弾装備・障害物貫通性・特殊射撃性能を重視したロシア発のハイブリッド特殊ライフルカートリッジです。

  • 12.7×55mmを使用する銃の例:
    • RSh-12(リボルバー)
    • VKS Vykhlop(狙撃銃)
    • ShAK-12(バトルライフル)

スペック一覧

弾薬名弾頭重量
gr
初速
fps
マズルエナジー
ft-lbf
.32 ACP60~73900~950130~140
.380 ACP85~100850~1,100170~220
9x18mm マカロフ95950~1,050200~250
.38 スペシャル125~158700~900200~300
FN 5.7x28mm28~401,600~2,350220~340
HK 7.62x36mm495590382
9x19mm パラベラム115~1471,150~1,200350~395
9x21mm ギュルザ1031,300415
.40 S&W135~180850~1,330400~500
HK 4.6x30mm23~402,000~2,400204~512
7.62x25mm トカレフ85~901,200~1,630290~514
.357 SIG115~1471,350~1,450500~620
.45 ACP200~230830~950350~675
9x39mm245~2781,050681
.357 マグナム125~1581,200~1,500400~700
10mm オート155~2001,200~1,600500~700
12.7×55mm STs-130108~509950~1,033256~1,020
5.45x39mm53~602,900~3,2001,000~1,200
.300 AAC ブラックアウト110~2202,200~2,375
(亜音速:1,050)
1,200~1,300
(亜音速:800)
5.56x45mm NATO55~623,1001,300
.44 マグナム180~340975~1,700700~1,500
.50 AE300~3501,200~1,5001,200~1,600
7.62x39mm120~1542,300~2,4001,400~1,600
5.8x42mm115~1473,050~3,2001,100~1,770
6.5mmグレンデル90~1442,5801,818
.366 TKM170~2312,030~2,6571,570~2,110
.243 ウィンチェスター55~1053,100~3,6001,200~2,400
7.62x51mm NATO147~1752,750~2,8002,500~2,600
.277 Fury135~1502,700~3,0002,120~2,670
7.62x54mmR147~1802,600~2,8002,300~2,700
.500 S&W マグナム265~7401,500~1,8002,000~3,000
.30-06 スプリングフィールド110~2202,700~2,9002,600~3,000
7mm レミントンマグナム139~1753,1502,600~3,300
.300 ウィンチェスターマグナム150~2203,000~3,2602,800~3,500
9.3x64mm Brenneke225~3202,600~3,0003,000~4,000
.300 レミントンウルトラマグナム150~2203,200~3,4503,965~4,354
.300 ノルママグナム190~2302,900~3,1004,200~4,400
.338 ラプアマグナム200~3002,890~3,0004,600~5,000
.375 Cheytac350~3753,000~3,2006,700~7,200
.408 Cheytac305~4192,850~3,0008,000~8,370
12.7x108mm745~8552,70011,980~13,737
.50 BMG600~8002,800~3,00013,000~15,000
数値は目安です。

  • センターファイア式弾薬:雷管が薬莢中央部に配置される現代の主流な弾薬の点火方式
  • ブローバック式自動拳銃:反動のみで閉鎖と解除を行う比較的単純な構造の自動拳銃の作動方式
  • コンシールドキャリー:拳銃などを衣服の下などに隠して携行する用途や行為
  • ストッピングパワー:弾丸が目標に命中した際、対象を行動不能にする能力・威力
  • SAAMI規格:アメリカの弾薬メーカーが定める、弾薬の寸法や圧力に関する業界標準規格
  • CIP規格:ヨーロッパの弾薬メーカーが定める、弾薬の寸法や圧力に関する業界標準規格
  • リムレス弾薬:薬莢の底のリム(縁)が胴部とほぼ同じで、出っ張りのない弾薬
  • ストレート型弾薬:薬莢の胴部が真っ直ぐで、弾頭に向かって絞られていない形状の弾薬
  • ボトルネック型:薬莢の胴部から先端にかけて急激に口径が絞られている(首が細くなっている)弾薬の形状
  • スチールコア:弾頭の内部に鋼鉄などの硬い芯(コア)が埋め込まれた、貫通力を高めた弾種
  • NATO標準弾薬:北大西洋条約機構(NATO)の加盟国間で共通使用が定められた弾薬
  • +P(プラスピー)弾:標準的な弾薬よりも高い内部圧力で装填された、高威力の弾種
  • 弾頭重量:弾丸単体(薬莢に詰められる部分)の重さで、「グレイン(gr)」で表記
  • 初速:弾丸が銃口を離れた瞬間の速度で、「フィート毎秒(fps)」や「メートル毎秒(m/s)」で表記
  • マズルエナジー:弾丸が銃口を離れた時点の運動エネルギーで、威力の指標の一つ
  • ボディアーマー:弾丸や破片などから着用者を防護するために使用される防弾装備
  • リベーテッドリム:薬莢の底のリム(縁)部分が、薬莢胴部よりも直径が小さい形状
  • メタリックシルエット射撃競技:遠距離の動物形金属標的を撃ち倒す精密射撃の競技
  • タンブリング:弾丸が目標に命中した後、回転または横転を起こして進む現象
  • ハーグ条約:軍事目的でのダムダム弾など、人体内で拡張・扁平化しやすい弾丸の使用を禁止した条約
  • 個人防衛火器(PDW):後方部隊の兵士などが携行する、小型で高い貫通力を持つ銃器
  • リム付き弾薬(リムドカートリッジ):薬莢の底にあるリム(縁)が、薬莢胴部よりも直径が大きくなっている弾薬
  • 無煙火薬:燃焼時にほとんど煙を出さない火薬で、現代の弾薬で広く使われるもの
  • 中間弾薬:拳銃弾とフルサイズライフル弾の中間に位置し、アサルトライフルなどで使用される弾薬
  • 分隊支援火器:分隊レベルで運用される、持続的な射撃能力を持つ機関銃などの火器
  • 亜音速弾(サブソニック弾):音速(約340m/s)よりも遅い初速で発射される、消音効果が高い弾薬
  • サプレッサー:銃の発射音を低減するために銃口に装着される装置(消音器)
  • CQB(近接戦闘):建物内部などの非常に近い距離で行われる戦闘(Close Quarters Battle)
  • メトフォード型ライフリング:銃身の内側に施された、弾丸を回転させて安定させる溝(ライフリング)の形状
  • ランカスターライフリング:楕円形や多角形の形状をした、特殊なタイプのライフリング
  • ハイブリッドケース:異なる金属素材を組み合わせ、高圧に耐えるよう設計された薬莢
  • マッチ弾:射撃競技での精密な命中を目的として、高い精度で製造された弾薬
  • バーミント狩猟:小型の有害鳥獣(害獣)の駆除または狩猟
  • Wikipedia — 7.62×25mm Tokarev, .32 ACP, .380 ACP, 9×18mm Makarov, 9×19mm Parabellum, .40 S&W, .357 SIG, 4.6×30mm HK, 9×21mm Gyurza, .38 Special, .357 Magnum, .44 Magnum, .500 S&W Magnum, 5.56×45mm NATO
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  • Vista Outdoor / Federal — 9mm 製品情報
  • FN America — SS197SR 製品情報(5.7×28mm)
  • Ammoman — 5.7×28mm 弾道表
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