上の画像はショートレーン社のチャンバー・アダプターです。画像は12ゲージのショットガンで.45ACPを撃つために使用され、内部にチャンバーとライフリングが備わっています。アメリカではこうしたアダプターに人気があり、ローカルの店舗やGunShowで様々なタイプのアダプターを見られます。
セミオートやフルオートなど、自動式の銃で異なる口径の弾薬を使用するにはバレル交換が必要となりますが、画像のタイプのアダプターはリボルバーやショットガンなど、手動で装填と排莢を行う銃にバレル交換なしでそのまま使用できます。
12ゲージのショットガンで.410ショットシェルと.45COLTの両方を使用できるアダプター。ライフリングのないスムースボアなので、発射後の弾頭にライフルマークは刻まれません。
こちらは.303口径のシングルショット・ライフルでピストル弾の7.62x25mmを使用するためのアダプター。
.22LRはリムファイアー・カートリッジなので、中心から少しずらした位置にチャンバーが配置されています。
使用した人の感想を色々と見る限り、アキュラシーは20~30メートルで満足できるレベルであり、それ以上になると乱れるようです。ライフリングのないアダプターにアキュラシーを期待するのは野暮ですが、ライフリングを備えていても、サイトとアダプターのバレルには常にラグが生じるため、高いアキュラシーを求めるには構造上の限界があるといえます。排莢はアダプターをチャンバーから抜いて、指でリムを引っ掛けたり、アダプターの先から棒で突いてケースを抜くのですが、指で直接触るのは火傷の危険性がありますし、撃ちつづけるとチャンバーが汚れ、ケースがチャンバー内に張り付いて抜きづらくなるという欠点があります。とはいえ、銃を買い換えずにたった数十ドル程度で違う撃ち味を楽しめるなら気にならないかもしれませんね。
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