なぜガバメントのフロントサイトはリアサイトより低くなっているんですか?
実際にそれぞれのパーツの高さを、M1911A1ミリタリーモデルのスペックを元に確認します。
サイトの高さ | スライド頂点からサイト頂点までの高さ | |
フロントサイト | 0.275 in / 6.985 mm | 0.102 in / 2.591 mm |
リアサイト | 0.245 in / 6.223 mm | 0.15125 in / 3.842 mm |
それぞれの高さを確認すると、確かにフロントサイトの方がリアサイトより約1.3mm低いことがわかります。
仮にフロントサイトとリアサイトが同じ高さだった場合、サイトの延長線とバレル軸の延長線が交差することはありませんので、放物線を描いて飛ぶ弾頭は次第に狙った位置より下へ離れていきます。
狙った場所に弾を命中させるには、弾道と視線を交差させる必要があり、そのためリアサイトよりフロントサイトが低くなっています。
多くの銃器でこのような設計がされており、ハンドガンの多くは約20~25メートル先で交差するように設定されています。
一方、大型リボルバーなどでフロントサイトの方が高い例が見られます。
これは弾頭が重くなるほどリコイルが大きくなり、発射時に銃口が若干上へと動くため、その距離を想定してあらかじめ高めのフロントサイトを配置しています。
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