皆さんからいただいた、「銃の疑問」に回答します。
グレネードランチャーを撃った際の反動について教えてほしいです。ライフルや拳銃または散弾銃などと比べると、発射する弾が段違いに大きいですが、映画や動画などで見るとさほど強力な反動を射手が受けているようにも見えず、ふと疑問に思いました。
グレネードランチャーの反動とは?
グレネードランチャーの反動の大きさは、「使用弾薬の種類」や「ランチャー(銃)の重量」によって異なります。
グレネードランチャーには様々な種類の弾薬が使用され、弾頭重量が重いモデルや、長射程のモデルでは反動が大きい傾向があります。
反対に、低致死性弾や練習弾などは弾頭が軽く、小さな反動になります。
例を挙げると、M203グレネードランチャーは最大射程400メートルで、比較的軽い反動ですが、中国のノリンコQLU-11(LG5)は2,200メートルの長射程を持ち、強烈な反動が生じます。
長射程のモデルは弾頭を加速させるために装薬量が多く、強い反動が生じます。
NATOでは「40x46mm LV」という弾薬の規格が利用されますが、「LV」は「低速(low velocity)」を意味します。
ライフルは初速3,000 fpsを超える高速で発射されるのに対し、グレネードランチャーでは270 fps以下といった低速で発射されるため、弾頭重量が重くても比較的小さい反動になります。
また、使用弾薬に対してランチャーの総重量が重いほど反動が軽減されます。
ライフルに装着されるアドオンタイプのランチャーでは、ランチャーと銃の総重量が重いため、反動が小さく感じられます。
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