南北戦争の爆薬を仕込んだ弾丸とは?

南北戦争の時に爆薬を仕込んだ弾丸が開発されたというのを、銃の歴史を紹介する番組?で見たのですが、効果的なものなのでしょうか。

その弾丸には、後部に小さい穴があり、そこに火花が入り込み、爆薬に点火するという仕組みらしいのですが、銃身内部で爆発するんじゃないかと思うのですが。

 

南北戦争ではサミュエル・ガーディナーによって開発されたガーディナー・マスケット・シェルと呼ばれる弾(.58口径と.52口径の二種)が、「チャンセラーズヴィルの戦い」と「ゲティスバーグの戦い」で使用されています。

 

Photo via civilwartalk.com

 

この弾は内部に火薬を入れた銅の殻を仕込み、鉛とスズを使用した柔らかい外殻により破裂しやすい構造となっています。

そして弾丸の底に空いた穴に燃焼速度の遅い火薬を詰めることで、発射から約1.5秒後にメインの火薬に引火するという仕組みです。

(火薬の不具合により誤って瞬間的に引火すれば銃身内で爆発することもあり得ます)

 

ガーディナー断面 Photo via worthpoint.com

 

ガーディナーが発明された背景には、膠着した塹壕戦を打開するためという目的があったと言われていますが、兵士たちの間では「非人道的」「引火の恐れがあり扱い難い」などの理由から評判が悪かったとされています。

また、発掘されたガーディナーシェルを調べてみると、全てが予定通りバラバラに砕けていたわけではなく、弾の片側に穴が開いたり、不発が多かったりと、実際には効果的ではなかったと考えられています。

使用された量が少ないことからも、これが効果が無かったことの裏付けとも言えます。