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コルトSAAの「フレームサイズ」と「シリンダー交換の謎」

皆さんからいただいた、「銃の疑問」に回答します。

コルトSAAのフレームサイズとは?

コルトSAAのフレームの大きさについて質問があります。
45LC仕様のコルトSAAはS&Wのフレーム規格で言う所のどのフレームに相当する
大きさなのでしょうか?

SAAに関しては特に決まったフレーム規格はありません。

形状が異なるため比較が難しいですが、シリンダー径からフレームを比較すると、Nフレームより少し小さい大きさです。

コルトSAAのシリンダー交換を想定しない理由とは?

コルトSAAについて質問です
SAAはシリンダーごと交換する再装填法をなぜ想定していないのですか?
M1851などのパーカッション式から金属薬莢式に移ったとはいえ
レミントン1858のコンバージョン型のように
戦闘中にシリンダー交換が出来た方が便利に思えるのですが

当時は多くの弾を発射する必用と考えた場合に複数丁を携帯する方が合理的で、再装填の概念は一般的ではなかったと考えられています。

構造上、リロードには時間と手間がかかり、ストレス状況下においてスムーズにシリンダーを交換するのは困難といえます。(エアガンやモデルガンでは簡単でも、実銃では難しい場合があります)

また、当時は銃が非常に高価であり、簡単に購入できるわけでもなく、メーカーもシリンダーを予備弾倉として売り出していませんでした。
シリンダーは重いため、リロードしにくい予備のシリンダーを携帯するメリットがほとんどありません。

西部劇映画「ペイルライダー」では、クリントイーストウッドがシリンダーを交換する場面がありますが、これは現代風アレンジといえます。

ただし、これはシリンダーを予備弾倉として使用していたことを示す資料が存在しないだけで、絶対的な事実とは言えません。

新たな資料がみつかれば定説が覆る可能性もあります。