
この記事の要約:
- 銃の「口径」は銃身内径を指すが、名称と実寸は必ずしも一致しない。
- インチ表記は主に谷径、ミリ表記は山径を基準とする傾向があり、国や規格で違いがある。
- ショットガンは「ゲージ」、大砲は砲身長との倍率など、銃種ごとに独自の表記方法が存在する。
銃の口径とは、銃身の内径です。
ただし、「口径」と呼ばれる数値が、必ずしも実際のサイズと一致するわけではありません。
例えば、同じ9mm弾でも、民間規格と軍用規格ではわずかに口径が異なります。また、.38スペシャル弾と.357マグナム弾は名称が異なるものの、実際には同じ口径です。
この記事では、初心者にも理解しやすい形で口径の基本を解説します。
「銃身の仕組み」「インチ表記とミリ表記の違い」「代表的な弾薬の実寸法」「ショットガンや大砲における口径の考え方」まで、幅広く取り上げます。
※専門用語は記事の最後で解説しています。
銃の口径とは?意味と基本の定義
銃の口径=銃身内径

銃の口径は、銃身の内側にある「弾頭が通る空間」の直径を指します。
一般的に口径はインチやミリメートルで表され、どの弾薬を安全に使用できるかを決める重要な基準です。
アメリカでは、口径をインチの百分の一または千分の一で表すのが一般的で、.22 や .308 といった表記が使われます。一方、その他の多くの国ではメートル法に基づき、9mm のようにミリメートルで表記する方法が主流となっています。
弾の直径と口径の違い(山径・谷径の関係)

口径を理解するには、銃身に備わっているライフリングの構造を理解する必要があります。
銃身内の溝、いわゆるライフリングとは、銃身内部に施された螺旋状の切り込みです。この溝によって、弾頭は銃身内を通る際に回転しながら発射されます。
弾頭に回転を与えることでジャイロ効果によって飛翔中の姿勢が安定し、直進性が高まることで命中精度が向上します。
ジャイロ効果とは、回転している物体がその向きを保とうとする性質のことを指します。コマが立ったまま回り続けたり、自転車が走行中に安定するのは、回転によって向きが変わりにくくなるためです。物体が回転すると姿勢が安定し、外部から力が加わっても姿勢を崩しにくくなります。
これはライフリング(螺旋状の溝)が備わっている銃身(バレル)の断面図です。

図Aが山径、図Bが谷径で、英語圏では山がランド(Land)、谷はグルーブ(Groove)と呼ばれます。
また、銃身の内側をボア(Bore)と呼称するため、山径は「ボア径」ともいいます。
弾頭(鉛や銅合金)は銃身(クロムモリブデン鋼やステンレス鋼)よりも柔らかいため、発射時には弾頭がライフリングの溝に食い込んで回転が与えられます。
山径(ランド径)は、銃身内部で最も狭い直径を指し、ボア径とも呼ばれます。
谷径(グルーブ径)は、ライフリングの溝の底から反対側の溝までの直径で、銃身内径の最大値となります。
近代的な弾頭はこの谷径に近いサイズで設計されており、銃身の溝にしっかり密着することで、安定した回転と効率的な推進力を得られるようになっています。
銃の口径の単位|インチ表記とミリ表記の違い

一般的に口径は山径を意味することが多いですが、国や地域によって異なります。
インチ表記の口径例(.45ACPなど)
アメリカで誕生した多くの弾薬が谷径を基準として口径を定めています(例外あり)。
例えば、.45口径の「.45ACP弾」は、谷径が11.43mmで、谷径が口径です。
また、.30口径の「.308 ウィンチェスター弾」では、谷径は0.308インチ(7.82mm)で、谷径が口径です。
| 弾薬名 | 公称口径 | 山径(mm) | 谷径(mm) | 弾頭径(mm) |
|---|---|---|---|---|
| .45 ACP | 0.45インチ 11.43 mm | 11.23 | 11.43 | 11.405~11.481 |
| .308 Win (7.62×51 mm) | 0.308インチ 7.82 mm | 7.62 | 7.82 | 7.773~7.849 |
アメリカ製弾薬で山径を口径とする例外には以下があります。
ミリ表記の口径例(7.62×39 mmなど)
欧州など、アメリカやイギリス以外の国では、山径を基準とする傾向があります。
例えば、AK-47で使用される7.62x39mmがあり、山径が7.62mmで、山径が口径です。
| 弾薬名 | 公称口径 | 山径(mm) | 谷径(mm) | 弾頭径(mm) |
|---|---|---|---|---|
| 7.62×39 mm | 7.62 mm | 7.62 | 7.92 | 7.85~7.9 |
アメリカ製の弾薬では、谷径(グルーブ径)を基準に口径を表すことが多く見られます。一方、アメリカやイギリス以外の地域では、山径(ランド径)を基準に口径を表す方式が一般的です。また、例外や伝統的な呼称も多いため、名称と実際の口径が一致しない場合もあります。
弾薬名には、採用年や装薬量を示す数字が含まれる場合があります。
- .30-06スプリングフィールド弾は口径0.30インチで、「-06」は米陸軍が採用した1906年を意味します。
- .30-30ウィンチェスター弾は口径0.30インチで、「-30」は初期の無煙火薬30グレイン(1.9g)の装薬量を示します。
- .44-40ウィンチェスター弾では、口径0.44インチに対し「-40」が黒色火薬40グレイン(2.6g)を表しています。
ヨーロッパの弾薬は一般的に「弾頭径×薬莢長(mm)」で表記され、代表例として9×19(9mmパラベラム)が挙げられます。また、名称に発明者や企業名が付く場合もあり、7.63mmマウザーや9mmグリセンティなどがその例です。ただし例外も存在し、.338ラプアマグナムのようにインチ表記が残るケースもあります。
「◯◯口径は何ミリ?」代表的な弾薬の口径を解説
銃の口径名称と実寸は必ず一致しません。
ここでは初心者でも理解しやすい、拳銃弾・ライフル弾の代表例を紹介します。
9mm弾を使用する銃の口径は9mmではない

9mm弾(9x19mm、9mmルガー、9mmパラベラム)は、一般的に「9mm口径」と呼ばれます。
しかし、実際の寸法は名称と完全には一致していません。
まず、銃身の山径は約8.79mmで、これが9mm弾の実際の口径です。
一方で、谷径は約9.02mmとなっています。
この銃身を通過する弾頭の直径は、製造公差を含めて8.957~9.03mmです。
| 弾薬名 | 公称口径 | 山径 (口径) | 谷径 | 弾頭径 |
|---|---|---|---|---|
| 9x19mm | 9 mm | 8.79 mm | 9.02 mm | 8.957~9.03mm |
実際に使用される弾頭は、主に以下の2種類があります。
つまり「9mm弾」とは便宜的な呼称であり、実際には山径・谷径・弾頭径にそれぞれ異なる寸法が存在しています。
以上は民間規格の9mm弾の解説でしたが、軍用の9mm弾は少しサイズが異なっています。
民間用9mm弾と軍用9mmNATO弾の口径の違い
「民間規格」と「NATO(北大西洋条約機構)の共通規格」は、同じ弾薬でも口径に差があります。
9mm NATO弾はNATO規格(STANAG / AOP-4090)に準拠しており、民間の9mm弾よりわずかに口径が大きく設定されています。
以下の表は、民間規格(SAAMI)と軍用規格(NATO)の9mm弾を比較しています。
| 弾薬名 | 公称口径 | 山径 (口径) | 谷径 | 弾頭径 |
|---|---|---|---|---|
| 9x19mm (SAAMI) | 9 mm | 8.79 mm | 9.02 mm | 8.957~9.03 mm |
| 9mm NATO (NATO) | 9 mm | 8.81~8.82 mm | 9.04~9.07 mm | 最大9.65 mm |
9mm弾の口径は、民間用が8.79mm、軍用では公差を含めて8.81~8.82 mmと設定されています。
民間と軍用の比較
| 項目 | 9×19mm(SAAMI) | 9mm NATO(NATO) |
|---|---|---|
| 最大圧力 | 約35,000 psi | 約36,500 psi |
| 弾頭重量 | 115~147 gr | 108~128 gr(標準124 gr) |
| 初速(124 gr弾) | 約1100~1150 fps | 約1200~1250 fps |
| マズルエナジー | 約350 ft-lbf | 約400 ft-lbf |
| 主な用途 | 民間用 | 軍用 |
9mm NATO弾の規格
- 全長:29.65 mm(最大)
- 弾頭直径:9.65 mm(最大)
- 薬莢長:19.15–0.31 mm
- 薬莢リム直径:9.93 mm
- 薬莢ベース直径:9.47–0.05 mm
- 薬莢ネック内径:8.79–0.33 mm
9mm NATO銃身の規格
- ライフリング谷径:9.04 +0.03 mm
- ライフリング山径:8.81 +0.01 mm
- ツイスト:6条右回り、1回転あたり250 mm
- 銃身長(プルーフ試験用):199 mm
9mmピストルと9mm NATO弾の互換性
9mm NATO弾は、メーカーが「9mm +P対応」と明記した現代の高品質なピストルであれば安全に使用できます。この弾薬は標準的な9mmルガー弾より高圧で、約36,000 psiに達します。これはSAAMI規格の標準弾(35,000 psi)を上回り、+P弾に近い水準ですが、+Pの最大値である約38,500 psiには達しません。
そのため、+P対応銃であれば通常の使用に耐えられますが、古い銃や低品質な銃では摩耗や破損のリスクが高まります。グロック、SIG、ベレッタなど主要メーカーのピストルは、過去40年以内のモデルであれば9mm NATO弾の圧力に耐えられる設計が一般的です。ただし、使用前には必ず取扱説明書を確認するか、メーカーへ問い合わせることが推奨されます。アンティーク銃や+P非対応の銃での使用は避けるべきです。
結論として、9mm NATO弾は「+P対応」と明記されたピストルでのみ使用すべきであり、それ以外の銃での使用は控える必要があります。
SAAMI規格とNATO規格の違い
SAAMI(Sporting Arms and Ammunition Manufacturers’ Institute)
- 目的:アメリカの民間業界団体で、商用スポーツ用・民間用銃器と弾薬の安全性・互換性を確保することを目的としています。
- 役割:カートリッジ寸法、薬室設計、圧力限界、性能などの自主基準を策定します。
- 試験方法:消費者の安全と標準化を重視し、圧力や初速の明確な上限を設定します。
- 薬室設計:一般にタイトで精度を高め、薬莢膨張を抑える設計です。
- 圧力基準:安全性を優先し、軍用より低めの上限を設定します(例:.223 Remingtonは5.56 NATOより低圧)。
NATO(北大西洋条約機構)
- 目的:加盟国の軍用弾薬の共通規格を定め、戦場での互換性と信頼性を確保することです。
- 役割:数百万の軍用銃器間での互換性を重視し、過酷な環境下でも確実に作動する性能を求めます。
- 試験方法:EPVAT試験を採用し、圧力・初速・作動時間を厳密に検証します。
- 薬室設計:ルーズでフリーボアが長く、排莢信頼性を高めています。
- 圧力基準:SAAMIより高めに設定されることが多く、民間銃では危険な場合があります。
実用上の違い
- 外見寸法が似ていても、SAAMI仕様(例:.223 Rem、.308 Win)とNATO仕様(例:5.56×45mm、7.62×51mm)は同一ではありません。
- NATO弾をSAAMI規格の銃で撃つと、過圧により故障や破裂事故の可能性があります。
- SAAMIは「精度と安全性」、NATOは「戦場での作動信頼性」を重視する点が大きな違いです。
NATO規格弾薬には、加盟国間での互換性と供給性を確保するために標準化された弾薬が複数存在します。
代表的な規格は以下の通りです。
- 4.6×30mm 弾薬(STANAG / AOP-4820)
- 5.56×45mm 弾薬およびベルトリンク(STANAG / AOP-4172)
- 5.7×28mm 弾薬(STANAG / AOP-4509)
- 7.62×51mm 弾薬およびベルトリンク(STANAG / AOP-2310)
- 9×19mm 弾薬(STANAG / AOP-4090)
- 12.7×99mm 弾薬およびベルトリンク(STANAG / AOP-4383)
これらの弾薬は、NATO加盟国の軍用銃器で広く使用されており、戦場での相互運用性を高めるための重要な基準となっています。


.38口径と9mm口径の違い

.38口径と9mmは、どちらの口径もミリメートル換算で約9mmです。ですが、公称の口径と実際の口径は少し異なります。
.38口径(.38オート、.38スペシャル、.380ACPなど)の名称は「0.38インチ(9.65mm)」ですが、実際の口径(谷径)は9.02mmが多くみられます。

一方、9mm弾(9×19mm)の公称は「9mm」ですが、実際の口径(山径)は8.79mmです。
以下の表で比較すると、同じ.38口径でも弾薬の種類によって口径(谷径)に違いが見られ、山径を口径とする9mm弾との違いがわかります。
| 弾薬 | 公称の口径 | 山径 (mm) | 谷径 (mm) | 弾頭径 (mm) |
|---|---|---|---|---|
| .38 オート | 0.38インチ 9.65 mm | 8.79 mm | 9.02 mm | 8.890~9.042 mm |
| .38 S&W | 0.38インチ 9.65 mm | 8.89 mm | 9.131 mm | 9.169~9.017 mm |
| .38 SPL | 0.38インチ 9.65 mm | 8.79 mm | 9.02 mm | 9.017~9.093 mm |
| .380 APC | 0.38インチ 9.65 mm | 8.84 mm | 9.02 mm | 8.979~9.055 mm |
| 9×19 mm | 9 mm | 8.79 mm | 9.02 mm | 8.957~9.03 mm |
| 9×18 mm | 9 mm | 8.999 mm | 9.271 mm | 9.245~9.27 mm |
| 9x23mm Win | 9 mm | 8.79 mm | 9.02 mm | 8.966~9.042 mm |
銃器業界で「9mm弾」といえば「9x19mm/9mmルガー/9mmパラベラム」を意味することが多いですが、9mm口径の弾薬には他にも様々な種類が存在しており、厳密な口径に違いがみられます。
.38スペシャル弾と.357マグナム弾は同じ口径

.38スペシャルと.357マグナムは、名称や弾薬の仕様は異なりますが、どちらも同じ口径です。そのため、.357マグナムリボルバーには.38スペシャルを装填して発射することも可能です。
両者の山径は0.346インチ(8.79mm)、谷径は0.355インチ(9.02mm)であり、実際の口径は0.355インチ(9.02mm)となります。
| 弾薬名 | 公称口径 インチ / mm | 山径 | 谷径 (口径) |
|---|---|---|---|
| .38 スペシャル | 0.38インチ 9.65 mm | 8.79 mm | 9.02 mm |
| .357 マグナム | 0.357インチ 9.07 mm | 8.79 mm | 9.02 mm |
では、なぜ.38スペシャルと.357マグナムは同じ口径なのに、名称の数字が異なるのでしょうか?
これは、.38スペシャルの元々の設計がヒールドブレット(Heeled bullet)だったことに由来します。

ヒールドブレットとは、弾頭と薬莢が同じ外径を持つ古い設計の弾薬で、弾頭の後端が薬莢の厚みに合わせて小さくなっており、弾頭側面と薬莢側面の間に段差がない構造です。
当時の.38スペシャルは弾頭径が0.38インチありましたが、後にヒールドブレットは廃止され、弾頭径は0.355~0.358インチに縮小されました。それでも名称は「.38スペシャル」のまま残ったのです。
同じ理由で、.38スーパーも弾頭径は0.356インチしかなく、名称だけが昔のままです。
一方、.45ACPの場合、「規格値0.45インチ(11.43mm)」と「実測値(11.43mm)」が一致するのは、開発当時からヒールドブレットではなかったためです。
.357マグナムも同様に、弾頭径0.357インチをそのまま弾薬名に使用しました。
現在ではヒールドブレットの弾薬は少なくなりましたが、.22LR弾などでは今も使用されています。
しばしば「.38口径はリムの直径を意味する」と誤解されることがありますが、例えば .38スペシャルのリム径は公差を含めて 0.428~0.440インチであり、0.38インチではありません。
.38スペシャルはリムドカートリッジを使用しています。リムドカートリッジとは、薬莢底部に本体径より大きく突き出したリム(縁)を持つ弾薬のことで、エキストラクターが確実に掛かるための形状です。

また、このリムは薬室後端との間でヘッドスペースを確保する役割も果たします。そのため、リボルバーや旧式のライフルで広く採用されています。
.38スペシャルと .357マグナムの薬莢および薬室の寸法を比較すると、以下のようになります。
.38スペシャルと .357マグナムの寸法比較(SAAMI規格)
| 項目 | .38スペシャル (インチ/mm) | .357マグナム (インチ/mm) |
|---|---|---|
| リム径 | 0.428~0.440 in / 10.88~11.18 mm | 同左 |
| 薬莢径(ケースボディ) | 0.379 in / 9.63 mm | 同左 |
| 薬室径 | 0.3801~0.3809 in / 9.655~9.675 mm | 同左 |
| 山径 | 0.346 in / 8.79 mm | 同左 |
| 谷径 | 0.355 in / 9.02 mm | 同左 |
| 弾頭径(鉛弾) | 0.356~0.359 in / 9.043~9.119 mm | 同左 |
| 弾頭径(被甲弾) | 0.3550~0.3580 in / 9.017~9.093 mm | 同左 |
| 薬莢長 | 1.135~1.155 in / 28.83~29.34 mm | 1.270~1.290 in / 32.26~32.77 mm |
| 弾頭含む全長 | 1.275~1.550 in / 32.39~39.37 mm | 1.408~1.590 in / 35.69~40.39 mm |
(※いずれも公差を含むSAAMI規格値です。)
.44口径は何ミリ?(44マグナムの実寸)

.44マグナムに代表される.44口径は、0.44インチ(11.18mm)を意味する名称ですが、実際の口径は約10.9mmです。
| 弾薬名 | 公称口径 | 山径 | 谷径 (口径) | 弾頭径 |
|---|---|---|---|---|
| .44マグナム | 0.44インチ 11.18 mm | 10.59 mm | 10.9 mm | 10.821~10.973 mm |
| .44 S&W SPL | 0.44インチ 11.18 mm | 10.59 mm | 10.9 mm | 10.834~10.986 mm |
| .44-40 Win | 0.44インチ 11.18 mm | 10.732 mm | 10.884 mm | 10.77~10.85 mm |
.45口径は何ミリ?(.45ACPの実寸)

.45口径はインチ表記で「0.45インチ(11.43mm)」を意味し、実際の口径も11.43mmがほとんどです。
| 弾薬名 | 公称口径 インチ / mm | 山径 | 谷径 (口径) | 弾頭径 |
|---|---|---|---|---|
| .45 ACP | 0.45インチ 11.43 mm | 11.23 mm | 11.43 mm | 11.405~11.481 mm(被甲弾) 11.43~11.506 mm(鉛弾) |
| .45 AUTO MATCH | 0.45インチ 11.43 mm | 11.23 mm | 11.43 mm | 11.405~11.481 mm(被甲弾) 11.43~11.506 mm(鉛弾) |
| .45 COLT | 0.45インチ 11.43 mm | 11.23 mm | 11.43 mm | 11.43~11.582 mm |
| .45 GAP | 0.45インチ 11.43 mm | 11.23 mm | 11.43 mm | 11.405~11.481 mm |
| .45 Win Mag | 0.45インチ 11.43 mm | 11.23 mm | 11.43 mm | 11.405~11.481 mm |
| .45 Auto Rim | 0.45インチ 11.43 mm | 11.28 mm | 11.46 mm | 11.329~11.481 mm |
.45オートリム弾だけは例外の口径サイズですが、この理由については以下の記事で解説しています。

一方で、実用上の便宜や生産上の公差を考慮して、11.5mmと表記されることもあります。
厳密な寸法は11.43mmですが、カタログや一般的な説明では11.5mmとされる場合があります。
一般的には以下のような弾頭サイズが使用されています。
| 弾薬 | 弾頭種類 | 弾頭径 (インチ) | 弾頭径 (mm) |
|---|---|---|---|
| .45ACP | 被甲弾 | 0.451 | 11.46 |
| .45ACP .45コルト | 鉛弾 | 0.452 | 11.48 |
| 古い.45コルト | 鉛弾 | 0.454 | 11.53 |
「.45口径」の弾頭径は0.451〜0.452インチ程度に設計されているのが一般的です。
.50口径は何ミリ?(.50BMGなど)

.50口径は0.50インチ(12.7mm)を意味しますが、実際の口径は弾薬の種類によって異なります。
例えば、デザートイーグルなどで使用される.50 AE弾の実際の口径は12.7mm、対物ライフルなどで使用される12.7x99mm NATO弾の口径は12.47~12.51 mmで設定されています。
| 弾薬名 | 公称口径 | 山径 | 谷径 | 弾頭径 |
|---|---|---|---|---|
| .50 AE | 0.50 インチ 12.7 mm | 12.4 mm | 12.7 mm | 12.67~12.75 mm |
| .500 S&W | 0.500 インチ 12.7 mm | 12.4 mm | 12.657 mm | 12.55~12.7 mm |
| 12.7x99mm NATO | 0.50 インチ 12.7 mm | 12.47~12.51 mm | 12.92~12.96 mm | 12.979 mm |
口径一覧表
以下は公称口径ではない、実際の口径一覧です。
| 弾薬名 | 公称口径 | 山径 (mm) | 谷径 (mm) | 弾頭径 (mm) |
|---|---|---|---|---|
| .22 LR | 0.22インチ 5.59 mm | 5.51 | 5.64 | 5.626~5.728 |
| .38 オート | 0.38インチ 9.65 mm | 8.79 | 9.02 | 8.890~9.042 |
| .38 S&W | 0.38インチ 9.65 mm | 8.89 | 9.131 | 9.017~9.169 |
| .38 SPL | 0.38インチ 9.65 mm | 8.79 | 9.02 | 9.017~9.093 |
| .380 ACP | 0.38インチ 9.65 mm | 8.84 | 9.02 | 8.979~9.055 |
| 9×18 mm | 9 mm | 8.999 | 9.271 | 9.245~9.27 |
| 9×19 mm | 9 mm | 8.79 | 9.02 | 8.957~9.03 |
| 9 mm NATO | 9 mm | 8.81~8.82 (NATO規格) | 9.04~9.07 (NATO規格) | 最大9.65 mm (NATO規格) |
| 9×23 mm Win | 9 mm | 8.79 | 9.02 | 8.966~9.042 |
| .357マグナム | 0.357インチ 9.07 mm | 8.79 | 9.02 | 9.017~9.093 |
| 10 mmオート | 10 mm | 9.91 | 10.173 | 10.097~10.173 |
| .40 S&W | 0.40インチ 10.16 mm | 9.91 | 10.173 | 10.097~10.173 |
| .44マグナム | 0.44インチ 11.18 mm | 10.59 | 10.9 | 10.821~10.973 |
| .44 S&W SPL | 0.44インチ 11.18 mm | 10.59 | 10.9 | 10.834~10.986 |
| .44-40 Win | 0.44インチ 11.18 mm | 10.732 | 10.884 | 10.77~10.85 |
| .45 ACP | 0.45インチ 11.43 mm | 11.23 | 11.43 | 11.405~11.481 |
| .50 AE | 0.50インチ 12.7 mm | 12.4 | 12.7 | 12.67~12.75 |
| .500 S&W | 0.50インチ 12.7 mm | 12.4 | 12.657 | 12.55~12.7 |
| .223レミントン (5.56×45 mm) | 0.223インチ 5.56 mm | 5.56 | 5.69 | 5.626~5.702 |
| 5.56 mm NATO (5.56×45 mm) | 5.56 mm | 5.56 (NATO規格) | 5.69 (NATO規格) | 5.69 (NATO規格) |
| .308 Win (7.62×51 mm) | 0.308インチ 7.82 mm | 7.62 | 7.82 | 7.773~7.849 |
| 7.62 mm NATO (7.62×51 mm) | 7.62 mm | 7.62 (NATO規格) | 7.82 (NATO規格) | 7.9 (NATO規格) |
| 7.62×39 mm | 7.62 mm | 7.62 | 7.92 | 7.85~7.9 |
| 12.7×99 mm NATO | 0.50インチ 12.7 mm | 12.47~12.51 (NATO規格) | 12.92~12.96 (NATO規格) | 12.979 (NATO規格) |
谷径より大きな弾頭径の弾頭が発射される場合、弾頭は谷径のサイズまで圧縮されます。
ショットガンの口径(ゲージ)の意味

ショットガン(散弾銃)の口径は「ゲージ(gauge / 番)」で分類されます。
英語圏では「12ゲージ」「12GA」、日本では「12番」「12番ゲージ」「12ゲージ」などと呼ばれます。
ゲージは、重さ1ポンド(454グラム)の鉛を同じ大きさの球に分けたとき、何個になるかで決まります。数字が小さいほど口径は大きく、数字が大きいほど口径は小さくなります。
例えば、12ゲージは1ポンドの鉛を12個の球に分けた直径に相当します。つまり、10ゲージは12ゲージよりも口径が大きくなります。
一般的に利用される口径は以下の通りです。
| ゲージ | 口径 (mm) | 備考 |
|---|---|---|
| 10 | 19.7 | 大型獣狩猟に使用される |
| 12 | 18.5 | 最も一般的で用途が広い |
| 16 | 16.8 | 小動物猟やクレー射撃に使用される |
| 20 | 15.6 | 小動物猟やクレー射撃に使用される |
| 28 | 13.9 | 小動物猟やクレー射撃に使用される |
| .410 | 10.4 | 67.5番相当で「.410口径」とも呼ばれる |
「.410」だけは例外で、インチ表示のため「.410ゲージ」とは呼ばれません。「.410ボア」や「.410口径」などと呼ばれます。
「公称上の口径」は理論上の数値で、1ポンドの鉛から作れる球の直径に基づきます。
一方で、実際に製造される銃身の内径はSAAMI(アメリカ)やCIP(ヨーロッパ)の規格に基づいて決められています。
スムースボアバレル(SB)とライフルドバレル(RB)で微妙に数値が異なる場合もあります。
SAAMIは主にアメリカで活動する業界・規格団体で、弾薬や銃身の公称規格、安全基準を定めています。銃身の内径や弾薬のサイズ、圧力の上限・下限などを詳細に規定し、民間市場における安全性と互換性を確保しています。
CIPは主にヨーロッパ諸国で活動する国際的な規格団体で、弾薬と銃器の安全基準を加盟国間で統一する役割を担っています。こちらも圧力や口径の上限・下限を規定し、各国の製品が安全に使用できるよう標準化を進めています。
以下の表は、ゲージごとの口径を整理したものです。
| ゲージ | 公称口径 (mm) | 口径 SAAMI (mm) | 口径 CIP (mm) |
|---|---|---|---|
| 4 | 26.7 | – | 23.35+0.70 |
| 6 | 23.8 | – | 22.70+0.70 |
| 8 | 21.2 | – | 20.80+0.70 |
| 10 | 19.7 | 19.69+0.51(SB) | 19.30+0.70 |
| 12 | 18.5 | 18.42+0.51(SB) 18.263+0.051(RB) | 18.20+0.70 |
| 14 | 17.8 | – | 17.20+0.50 |
| 16 | 16.8 | 16.89+0.51(SB) | 16.80+0.50 |
| 20 | 15.6 | 15.62+0.51(SB) 15.47+0.05(RB) | 15.70+0.50 |
| 24 | 14.7 | – | 14.70+0.50 |
| 28 | 13.9 | 13.84+0.51(SB) | 13.80+0.40 |
| 32 | 12.7 | – | 12.70+0.50 |
| .410 | 10.4 | 10.41+0.51(SB) | 10.20+0.50 |
例えば、12ゲージのSAAMI規格は「18.42+0.51」と表記されています。これはスムースボア銃身の内径が約18.42mmで、最大18.93mmまで許容されるという意味です。
実際の12ゲージショットガンは、18.42mm~18.93mmの範囲内で製造されており、「だいたい18.5mm」と理解するとわかりやすいでしょう。
ショットシェルについては以下の記事で詳しく解説しています。


大砲の口径
戦艦や戦車の口径表示

戦艦大和の主砲は「45口径46cm砲」と呼ばれます。
ただし、.45口径ピストルと同じ意味ではなく、大砲と銃では口径の表記方法が異なります。
大砲において「口径」とは砲身内の直径(山径)を指します。
「45口径46cm砲」の場合、砲身の内径は46cmです。
「45口径」とは、砲身長が口径の45倍であることを意味します。
したがって、砲身長は 46cm × 45 = 20.7メートルになります。
整理すると次のようになります。
| 兵器 | 呼称 | 口径(内径) | 倍率 | 砲身長 |
|---|---|---|---|---|
| 戦艦大和 主砲 | 45口径46cm砲 | 46cm | 45倍 | 20.7m |
| アイオワ級戦艦 主砲 | 16インチ/50口径 | 16インチ(406mm) | 50倍 | 約20.3m |
| パンター戦車 主砲 | 75mm L/70 | 75mm | 70倍 | 5.25m |
| 陸自10式戦車 主砲 | 44口径120mm滑腔砲 | 120mm | 44倍 | 5.28m |
17~19世紀の大砲の口径

17~19世紀の大砲の口径の要点を以下にまとめます。
1800年前後のイギリスの火砲を例にすると、以下のようになります。
| 砲種 (ポンド砲) | 砲弾重量 | 弾径 | おおよその口径 |
|---|---|---|---|
| 2ポンド砲 | 0.9 kg | 6.0 cm | 6.6 cm |
| 3ポンド砲 | 1.4 kg | 6.9 cm | 7.6 cm |
| 4ポンド砲 | 1.8 kg | 7.6 cm | 8.4 cm |
| 6ポンド砲 | 2.7 kg | 8.7 cm | 9.6 cm |
| 9ポンド砲 | 4.1 kg | 10.0 cm | 11.0 cm |
| 12ポンド砲 | 5.4 kg | 10.9 cm | 12.1 cm |
| 18ポンド砲 | 8.2 kg | 12.6 cm | 13.8 cm |
| 24ポンド砲 | 10.9 kg | 13.8 cm | 15.2 cm |
| 32ポンド砲 | 14.5 kg | 15.2 cm | 16.7 cm |
| 64ポンド砲 | 29 kg | 19.2 cm | 21.1 cm |
17世紀中頃から19世紀中頃までの大砲の実戦有効射程は、おおむね400メートルから1,700メートルでした。最大射程はさらに長く、初期の大砲では約730メートル、船舶用や大型砲では1.5キロメートル前後に達しています。
- 17世紀中頃の野戦では、砲の精度に限界があったため、有効射程は約350~400メートルにとどまりました。
- 18世紀初頭には、カロネード砲のような軽量砲で400~500メートル、船舶用大砲では最大1.5キロメートルに達するものもありました。
- 19世紀中頃になるとライフル砲が導入され、精度と射程が大幅に向上し、有効射程が1,100~1,700メートルに達する砲も登場しました。
射程は砲の種類、技術水準、精度によって大きく左右され、最大射程が必ずしも実戦で到達できる距離を意味するわけではありませんでした。
まとめ
銃の口径とは? 基本の定義
口径(Caliber)とは、銃身の内径のことで、どの弾薬を安全に発射できるかを決める基準です。一般的に、銃身の内側には螺旋状の溝であるライフリングが刻まれており、弾頭が回転することで飛行中の安定性が増し、命中精度が向上します。
銃の口径を測る際は、このライフリングの溝のどの部分を基準にするかによって、名称と実際の寸法が異なることがあります。
弾頭は通常、この谷径に合わせて作られており、発射時にライフリングの溝に食い込むことで回転します。
口径の表記と単位
口径の表記には、主に「インチ表記」と「ミリ表記」の2種類があります。
1. インチ表記
アメリカで主に使われる方式で、インチの小数点以下で口径を表します。
2. ミリ表記
ヨーロッパなどで主に使われる方式で、ミリメートルで口径を表します。
| 弾薬名 | 公称口径 | 山径 | 谷径 |
|---|---|---|---|
| 9×19mm | 9 mm | 8.79 mm | 9.02 mm |
| .38 スペシャル | 0.38インチ | 8.79 mm | 9.02 mm |
| .357 マグナム | 0.357インチ | 8.79 mm | 9.02 mm |
| .45 ACP | 0.45インチ | 11.23 mm | 11.43 mm |
| .50 BMG | 0.50インチ | 12.47~12.51 mm | 12.92~12.96 mm |
ショットガンの口径(ゲージ)
散弾銃の口径は、他の銃とは異なり「ゲージ(Gauge)」という独自の単位で表します。
| ゲージ | ミリメートル換算 |
|---|---|
| 10ゲージ | 19.7 mm |
| 12ゲージ | 18.5 mm |
| 20ゲージ | 15.6 mm |
| .410 | 10.4 mm |
大砲の口径
戦艦や戦車の大砲の口径表記は、小銃とはまったく異なります。
また、17~19世紀の大砲では、砲弾の重さ(ポンド)で口径を表していました。
用語集
- 口径:銃身内部の直径を示す数値で、使用できる弾薬の基準となる重要な要素です。
- 銃身:銃弾が通過して発射される金属製の筒で、内部にはライフリングが刻まれています。
- 公称口径:弾薬名や銃の仕様として表記される口径の呼称で、必ずしも実寸とは一致しません。
- 9mm弾:一般的な拳銃弾(9×19mm)で、「9mm口径」と呼ばれますが、実寸は異なります。
- .38スペシャル弾:リボルバー用の代表的な拳銃弾で、実際の口径は .357マグナムと同じです。
- .357マグナム弾:.38スペシャルを強装化した弾薬で、同じ口径ながら薬莢が長く高威力です。
- 弾頭:薬莢に装着され、発射される実際の弾丸部分を指します。
- ライフリング:銃身内部に施された螺旋状の溝で、弾頭に回転を与え、安定性と命中精度を高めます。
- ジャイロ効果:回転体が向きを保とうとする性質で、弾頭の飛翔を安定させます。
- 山径(ランド径):ライフリングの突起部分同士を結んだ銃身内部の最小直径です。
- 谷径(グルーブ径):ライフリングの溝の底同士を結んだ銃身内部の最大直径です。
- 弾頭径:弾頭部分の直径で、通常は谷径に近い寸法に設計されています。
- ボア径:銃身内部の直径を指す用語で、主に山径と同義で用いられます。
- インチ表記:口径をインチ単位で表す方式で、主にアメリカで使用されます(例:.45ACP)。
- ミリ表記:口径をミリメートル単位で表す方式で、ヨーロッパなどで多用されます(例:9×19mm)。
- .308ウィンチェスター弾:7.62×51mm NATOとほぼ同寸のライフル弾で、谷径0.308インチを基準とします。
- .30-06スプリングフィールド弾:米軍が1906年に採用したライフル弾で、「.30」は山径を表します。
- .30カービン弾:M1カービン用の弾薬で、名称の「.30」は山径を基準としています。
- .50BMG弾:12.7×99mm NATO弾の別称で、重機関銃や対物ライフルに使用されます。
- ヒールドブレット:薬莢と弾頭が同じ外径を持ち、弾頭の後端だけを細くした古い構造の弾薬です。
- リムドカートリッジ:薬莢底部のリムが本体より大きく突き出した形式の弾薬で、リボルバーで多用されます。
- リムレスカートリッジ:薬莢底部と本体径がほぼ同じ形式の弾薬で、セミオートピストルに多用されます。
- NATO弾:北大西洋条約機構が規格化した弾薬で、加盟国間の互換性を確保しています。
- SAAMI規格:米国の銃器・弾薬工業会が制定した民間向けの安全規格です。
- STANAG:NATOが制定する標準化協定で、弾薬寸法や互換性を定めています。
