M1カービンなどで使用されている.30カービン弾は弾頭が拳銃弾のように丸くなっていますが、一部の改良型の弾頭には尖頭になってより初速が早い弾がアメリカでは使用されていると聞きました。
やはり、ハンティングや自衛で使用されているのでしょうか?
.30カービンに尖頭弾を使用すると、カートリッジの全長が長くなりマガジンに入らなくなります。
しかし、初期のM1カービンからM18と呼ばれる尖頭弾の.30カービンを使用し、腔圧テストを行っていたことがあります。
.30カービンはラウンドノーズ弾頭を使用し、全長は最大で1.68インチ(42.67mm)です。
これ以上全長が長くなるとマガジンに装填できなくなり、チャンバーへの装填にも問題が生じやすくなります。(若しくは物理的に装填できない)
しかし、M1カービンライフルが米軍に採用された1942年から、尖頭弾のM18カートリッジが使用されていました。
これはM1カービン製造時にバレルやチャンバーが高圧力に耐えられるか腔圧テストを目的としたものです。
この弾薬は全長が長いことからマガジンに装填できないため、ボルトを後退させてチャンバーから直接装填していました。
製造はウィンチェスターとフランクフォード・アーセナルが行い、ケースの材質は真鍮またはブリキ(スズメッキ)が使用されています。
弾頭はM1ガーランドで使用される.30-06カートリッジ(M2)の弾頭が使用され、通常.30カービンは40,000psiの圧力を発生するところ、M18では45,000~50,000psiの圧力を発生させました。
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