ラドム M1935についていくつか質問があります
いくつかのサイトで
「デコッキングレバーがあるのでセイフティレバーが機能していない」
「セイフティレバーは分解用のレバーとなっている」
という文を見かけますが、本当なのでしょうか?
M1935ではコック&ロックは可能なのでしょうか?
自分はM1935は優秀な拳銃だと思いますが、管理人さんはどう思われますか?
M1935で9mmパラべラムの+P弾は使用可能ですか?
ラドム M1935はコック&ロックが可能?
ラドムM1935ピストルにはマニュアルセイフティがないので、コックアンドロックできません。
セイフティ機能は二つあり、ひとつはグリップを握ると解除されるグリップセイフティと、もうひとつは、ハンマーをハーフコックにするとトリガーが引けなくなり、ハンマーがファイアリングピン(撃針)に接触しないハーフコックセイフティです。
一見するとコルト1911ピストルと似ていますが、フレーム左側のサムセイフティに見えるパーツは分解用パーツ(テイクダウンラッチ)です。スライド左側に小さな切込が見えますが、スライドを引いてこの切込にテイクダウンラッチを引っ掛けて固定し、右側からスライドストップの軸を押し込んで抜き取るとスライドが外せます。
スライドに備わったレバーはデコッキングレバーなので、押し下げると安全にハンマーをレスト状態にすることができます。
ラドムM1935は構造がM1911に似ているだけあって優秀なピストルだと思います。若干のメンテナンス性の悪さや、マニュアルセイフティがない、サイトが少し見づらいといった問題はありますが、全体的に見れば当時の銃としては十分の性能でしょう。
+Pの弾薬は問題なく使用できると思いますが、古い銃なのでお勧めしません。
M1935にはマニュアルセイフティーが付いていませんが、薬室に弾を装填して携帯する場合どのように携帯するのでしょうか?
ハンマーをコックしてそのまま携帯するのでしょうか?
それともハンマーを降ろして携帯するのでしょうか?
後者の場合、他の1911系の拳銃よりも即応性に劣る気がするのですが…。
薬室に装填して携帯する場合は、ハンマーをハーフコックにしていればハンマーがファイアリングピン(撃針)に接触しないので安全です。
おっしゃる通りコックアンドロックできる1911系より即応性に劣ります。これらの銃が誕生した当時は1911もコックアンドロックの携帯は想定していなかったので時代を考えると仕方がないかもしれませんが、日常的に訓練されていれば、グリップセイフティを信頼してハンマーをコックした状態で携帯する方法もあります。
ラドム M1935の初期型の入手のしやすさについて質問があります
グリップ・フレームのバックストラップ後面にショルダーストックを装着するスリットがある、いわゆるM1935の初期型は現在では入手困難なのでしょうか?
Gun誌では2回初期型が取り上げられましたが、10年前の本だったり30年以上警察署の倉庫に眠っていた物を発掘した物でした。
また、銃のオークションサイトでもスリットがあるのを見たのは過去に一品だけでした。これらの事からスリットがある初期型の入手のし易さはどれほどのものなのでしょうか?
Gun誌で取り上げられた物は2回ともスリットのある初期型でした。
M1935の製造数は36万丁なので、通常のモデルはそれほどレアなピストルではありません。
しかし、初期型となると、数は限られるでしょう。
アメリカとヨーロッパでは流通状況が異なりますし、これはコンディション次第で価格もピンキリなので、何ともいえません。
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