ご質問を頂きました。
メディアガン・データベースというサイトで「パナマ侵攻の際シールズの隊員でS&W M686とスピードローダーを携行していた隊員がいた事が書籍で明らかになっている」と書かれていましたが本当でしょうか?
また、本当だとしたらなぜ携行していたと思われますか?
またシールズの緊急キッドにもS&W M686が入っていると言われていますが本当でしょうか?
緊急キットに入っているのかは不明ですが、パナマ侵攻時にM686を携行した隊員がいたのは事実で、私もシールズの歴史に関する書籍で読んだことがあります。
対象の船を沈没させる作戦のなかで、船底に磁力で爆弾を張り付ける予定だったところ対象の船底がアルミだったため、代わりに大量のC-4を詰め込んだバッグを利用し、船底の下に時限爆弾を仕掛けるという内容でした。
その際の装備品がS&W M686、スピードローダー2個、ナイフ、ダイビングギア、キャンティーン、現金・・・といった軽装で、任務が失敗したら装備を捨てて離脱することが前提の装備です。
S&W M686が発表されたのは1980年ですが、シールズ(SEAL TEAM6)が採用したのは1984年だと言われています。
シールズはこの他にもS&WのリボルバーでM15、M36、M66などを使用しています。
いずれも80~90年代のことですが、当時は鉛の代わりにロウを使用したワックスブレットでCQBトレーニングを行っており、リボルバーをトレーニング目的に使用していました。
ピストルでワックスブレットを使用すると高確率でジャムが発生しますが、リボルバーではその心配はありません。
装弾数の少ないリボルバーが実際の作戦で使用されることはほとんどありませんでしたが、パナマ侵攻時の様に水中から上陸する特殊な作戦ではステンレス製リボルバーのM686が使用されることもあったようです。
これはステンレスが腐食に強く、ジャムのリスクが低いというのが理由です。
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