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横撃ち

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上の写真は、キンバー・カスタムⅡとベレッタ92FSを25ヤードから撃ち比べた結果です。25ヤードの距離で直径14cm内に集弾しており、どちらもなかなか良いグルーピング・・・・と言いたいところですが、実は92FSはカスタムⅡの2倍撃ち込んでいます。

腕が悪いと言われたらそれまでですが、どんな銃もノンクリーニングで長期間撃ちつづけるとバレルが汚れ集弾に差が出ます。しかし、その差もカスタムⅡの方が汚れに対する影響が少なく感じられます。元々、バレルが綺麗な状態での集弾率は圧倒的にカスタムⅡが92FSより勝っているのも否定できません。

ハンドガンで25ヤードという距離はマンターゲット相手なら簡単。しかし、直径14cmの黒丸は非常に小さいものです。92FSで狙ってみると、リアサイトのサイト中央の幅に黒丸2個が並んで入る大きさ。少し距離があるため、.45ACPで狙うにはフロント・サイトの向こう側にターゲットの中心が隠れるようにして狙うと良い結果がでます。これも銃によって誤差はありますが、フルサイズのカスタムⅡに関してはこのような結果でした。

キンバー・カスタムⅡのフロント・サイトは若干92FSのものより太いため、直径14cmの黒丸はほぼフロント・サイトに隠れる。小さいものを比較的重量のある.45ACPで狙うというのは、なかなか難しいものだと思わされます。反面、92FSや.22LRのスターム・ルガーMKⅡでは弾道がフラットなため、25ヤード程度であれば楽に狙った場所へ撃ち込めます。

 

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ところで、ハリウッド映画などで一時期流行った(?)「横撃ち」をご存じでしょうか? 銃を真横にして構えるという、見た目のカッコ良さを狙った撃ち方です。最近はあまり見かけなくなったように思えますが、「この不自然な構えでどれだけ当たるだろうか?」と思った人もきっと多いでしょう。

92FSとキンバー・カスタムⅡで横撃ちしてみました。利手では比較的コントロールしやすく感じるが、通常の撃ち方には到底勝てません。左手ではさらに酷く、狙ってもバラバラの集弾となりました。まぁ、これも仕方がない結果です・・・。右手でも横に大きく1mはズレるうえに、グリップの位置を目の高さまでもってくる必要があるため、腕が肩より高くあがる。そして、この状態で撃つとリコイルは横方向と上方向の両方に発生し、マズルが大きくブレてしまう。一発目はまだマシです。しかし、二発目以降はただのバラマキになる。やはり、肩と腕がターゲットに対してほぼ一直線上でないと、リコイルをうまく受けることができません。

 

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