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ハードディスク VS .357マグナムの対決

2001年に購入したノートPC(IBM ThinkPad)のハードディスク(以下HDD)が、度重なる酷使により逝ってしまった。HDDは交換したものの、そのまま捨てるのも勿体ないので、データ消去を兼ねて愛銃のターゲットになってもらった。使用した弾薬は、9mmLUGERと、.357マグナム。ノーマル状態のベレッタ 92FSと、Sturm Ruger GP100で射撃。距離は、25ヤードにした。

 

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使用したのはIBM ThinkPadに付属していた2.5インチ・ハードディスク。壊れたハードディスクには悪いが、データ完全消去には物理的な破壊が一番良い。 

 

皆さんご存じの通り、2.5インチHDDは、通常のデスクトップPCに使用される3.5インチより小型で薄っぺらい。縦10cmx横7cmのターゲットを25ヤードで命中させるのは、ある程度の慣れと集中力が必要かもしれない。とにかく遠く感じて、「当たってるのかな?」と思いながらも、慎重に狙って撃つ。HDDのボディーは硬く、手で曲げようとしても曲がらない。スチール・プレートに近い強度があるのではないかと思っていたが、結果は良い意味で予想を裏切ることに・・・。

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まず、9mmのベレッタから試してみた。バレルはノーマル・バレルを使用し、弾はファクトリー・リロードのFMJ 115グレイン。バシバシと撃ち込んでいき、ターゲットチェック。HDDの表から進入した弾頭は、裏側へと抜けていった。苦労も無く?貫通した様で、すんなり穴をあけてくれる9mm。公的機関でパワー不足と言われ始めている昨今、こんな弾痕を見せられては、本当にパワー不足?と疑問さえ感じてしまう。こんなもので撃たれてはたまらない!

 

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当然、貫通穴は入り口が小さく、出口が大きくなる。HDDはかなりの変形が見られ、見事にブチ抜かれた。

 

続いて、.357マグナム。口径は9mmと同じだが、火薬量は全く違うので貫通することは目に見えていた。使用した弾は、FMJ 125グレイン。9mmと同じFMJであっても、弾頭先端は尖っておらずフラットノーズとなっている。使用した銃は、Sturm Ruger GP100の4インチ・バレル装備。9x19mmの銃口初速は約1200fpsで、エナジーは約350ft-lbfになる。一方、.357マグナムでの銃口初速は、約1400fpsで、エナジーは約600ft-lbf程度。.357マグナムはスピードも速いが何より破壊力がある。

 

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シングル・アクションで慎重に狙って撃ったところ、今度は比較的中央に命中。HDDの裏から命中した弾頭は表側へと抜けていった。弾頭が抜けた出口は9mmより大きく痛々しい。メタル・プレートは大きく裂けて、まさにブチ抜くといった感じになった。考えてもみれば、HDDのボディーは削り出しではなく鋳造によるものなので、そもそも強度は大したことがないのかもしれない。因みに、中のディスク部分は粉砕され、HDDを手に取ると小さな破片がシャリシャリと出てきた。「ふっ、これが、.357マグナムのパワーだ!」と、すっかり気分はシティーハンターの冴羽リョウ。

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