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【ライフル射撃テクニック】ニーリング

前回に引き続き、元SEALスナイパーのカイル・ディフォーによるレクチャーです。

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ニーリング・ポジションでは頭の位置を低く下げすぎないことに気をつけましょう。ストックの底は平面ですが、肩は丸みがあります。そこでストックを肩の低い位置に当てて頭を下げがちですが、そうすると目とサイトの位置にズレが生じるため、長距離射撃では問題となります。ですから、ストックの底の半分ぐらい上方へずらし、顔を上げて構えます。

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サポートハンド(左手)の位置は、スタンディング・ポジションと同じグリップ方法だとニーリングでは銃が下がってしまうので、手を下から巻き込むようにしてグリップします。人差し指の位置に注意してください。スタンディングではレールの横でしたが、ニーリングでは下になっています。レールの右側に出る三本の指はクワッドレール(レールのブロック部分)に掛けます。

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ストックに頬を押さえつけると銃が下がるので、下から支える必要があります。この状態のままニーリングしてはいけません。左手をマグウェルの近くでグリップしましょう。腕時計のバンドがマグウェルに当たっていますが、これでしっかり固定されます。

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最後に、マスターグリップ(トリガーを引く手で握るメインのグリップ)に手を掛けて内側へ回すようにして持つと、マガジンが左腕に当たって固定されます。左手は外側へ回すようにグリップしているので、さらに確実に固定し銃が安定します。

02:28
続いて足の位置についてです。一般的にニーリングはこのように90度の角度で膝を立てますが、私は太腿と脹脛を密着させます。こうすることで姿勢が前のめりになり、低い姿勢を保てるので安定します。

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身に着けている装備や体形の都合でこの姿勢が難しい場合でも問題ありません。そのときは膝を立て、左腕の上腕三頭筋を膝に当てて固定します。肘を膝に立てないよう気をつけましょう。

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プローンの次に低い姿勢がシッティング・ポジションです。一般的にはこのように胡座をかいて肘を膝に当てて固定します。ご覧の通り頭の位置が低くなってしまいますが、最初に注意した通り、顔を上げて構えたいと思います。右利きの人のほとんどは右足を左足の上にして胡座をかきますが、逆に左足を右足の上にすると左ひざの位置が高くなるので、肘を膝に置く際に高さを稼げるようになります。

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シッティングには他の方法も存在します。これはいわば伝統的な構え方ですが、両足首を互いに交差させて、肘は膝の窪みに置いて固定させて撃つ方法です。

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次は私が最近5年ほど利用している構え方ですが、同じく足首を交差させて手前に寄せ、膝を高く立てます。そして膝をマガジンとピストルグリップの間に入れて固定します。交差された足首は常に圧力が掛かっています。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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