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【実銃Q&A】 ベレッタM9の耐久性とは?

ライフル画像

銃に関するあらゆる疑問に答えるQ&Aです。

皆さんからいただいた質問と回答をまとめました。

ベレッタM9の耐久性とは?

M9A1 Image courtesy of pbdionisio.com
Q
拳銃の摩耗部分、消耗品についての質問です。

スライドとフレーム、スライドストップやリコイルスプリングの交換頻度を教えてください。

米軍のM9は20年以上現役だそうですが、何発おきくらいでスライドストップやバレルを交換していますか?

また、レールの装備されたフレームはそこからクラックが生じやすいとどこかで読んだことがありますがフレームのない銃に比べ耐久性が劣るということでしょうか?

最後に、ポルさんが最も耐久性のあって長持ちすると思う拳銃はなんでしょうか?
A

消耗の度合いはモデルや使用弾薬など環境によって異なります。

M9の耐久性は、米陸軍のテストによるとフレームは平均30,000発、スライドは平均75,000発となっています。

バレルは10,000~15,000発、ロッキングブロックは5,000~22,000発、スライドストップは半永久的に使用可能ですが個体差があります。

リコイルスプリングは2,000~10,000発ほどで交換が必要ですが、9mmピストルの場合はおおむね5,000発が交換の目安になります。

護身用に使用するなどジャムが大きなリスクとなる場合は数千発で交換し、一方で射撃場のみで使用する場合はジャムが頻発するまで使用を続けても問題ありません。

>レールの装備されたフレームはそこからクラックが生じやすい

一般的にピストルのフレームは発射時に反動によって湾曲します。

フレームの先端(ダストカバー)にレイルが備わっていると、マズルジャンプ時にレイルの重みによってレイルの根元部分に負荷が掛かり、割れやすい傾向があります。

耐久性という意味では軽量なダストカバーの方が良いですが、レイルによって得られるメリットと耐久性のどちらを重視するかという問題です。

>最も耐久性のあって長持ちすると思う拳銃はなんでしょうか?

.22LRなどの低圧な弾薬を使用する銃は、長持ちする傾向があります。

ピストルではスタームルガーMKII~IV、リボルバーではスタームルガーGP100(.22LR)は耐久性の高いハンドガンです。

Q
ステンレスフレームのINOXならば、それ以上に頑丈で物持ちが良いということでしょうか?

また、グアムに愛銃を預けている方が久々に愛銃を手にした時、スライドストップが酷使されたせいでグニャグニャになっていた、という話を聞いたことがあるのですが、スライドストップを使ってリリースすることはパーツの摩耗を早めることに繋がりますか?
A

INOXのフレームもアルミ合金ですが、一般的にステンレスフレームはアルミフレームより高い耐久性があります。

ですが、ほとんどのユーザーはアルミフレームの耐久性の限界に到達するほど酷使することはないため、実質的には同じと考えても良いと思われます。

耐久性よりも重さの差が大きいため、反動を軽減させたい場合は重量のあるスチールフレーム、携帯用には軽量なアルミフレームといった使い分けが可能です。

>スライドストップを使ってリリースすることはパーツの摩耗を早めることに繋がりますか?

パーツ同士が擦れ合うため摩耗しますが、摩耗によって機能が失われるかは個体差があります。

ほとんどのユーザーは経験しないことですが、まれにモデルによってはホールドオープンしないなどの問題が出る場合もあります。

Q
フルステンレス、もしくはスチールフレームかステンレスフレームのベレッタは存在しないのでしょうか?

92シリーズに限らず、84やM21などでも良いので教えて頂けると幸いです。

また、ガンスミスなどに依頼してフレームやスライドを一から作ってもらうのは現実的でしょうか?
A

ベレッタのピストルではM1951、70、70S、92Xパフォーマンス、92FSセンテニアルなどがスチールフレームです。

また92バーテックにはアルミフレームとスチールフレームのモデルが存在します。

1970年代にスチールからアルミへ交代されたため、この頃以前はスチールフレームを使用しています。

>ガンスミスなどに依頼してフレームやスライドを一から作ってもらうのは現実的でしょうか?

可能だと思いますが、スチールフレーム目当てでしたら92Xパフォーマンスなどを購入した方が安いかもしれません。

SIG P226の評判とは?

SIG Sauer P226 Mk.25 Image courtesy of sigsauer.com
Q
YouTubeでSIG P226に関する2本の動画を見つけました。

動画では、P226の命中精度と性能の高さが評価されています。

しかし、日本ではP226の方が知名度が低く、ベレッタの方が人気です。

アメリカではP226の評判が下がっており、Navy SEALsもグロック19に変更したそうです。

サンフランシスコ市警察ではSIG P226が支給されていますが、40S&Wモデルの評判は不明です。

これらの情報から、SIG P226は今でも価値があるといえるのでしょうか?
A

92FSとP226はどちらも古い設計ですが、過去30年で何度もマイナーチェンジが行われ、現在では非常に精度の高いピストルです。

グルーピングを見ても、命中精度の点で両者ともほとんど同じと言って良いでしょう。

ただこの二丁を撃ち比べたとき、個人差により92FSの方が成績が良かったり、逆にP226の方が良いということがあります。

なぜならピストルはライフルと違い、銃の精度だけでなくグリップと手の相性が非常に重要だからです。

私の経験ではP226より92FSの方が集弾率が良い結果が出ましたが、92FSにはトリガープルに難があり、P226にはデコッキングレバーのせいでグリップに難があると感じます。

しかしグリップフィーリングの感じ方は人それぞれですし、実際の集弾率も個人差があります。

現在の評価については、92FSとP226の市場での人気は健在ですが、注目を受けやすいのは現在のトレンドである最新のストライカー方式ピストルではないでしょうか。

コルトSAAの製造メーカーとは?

Q
SAAを製造するメーカーを教えてください。
A

コルトはCZに買収されて現在も存続しています。

以下のメーカーがSAAのクローンを製造しています。

  • Colt
  • Cimarron Firearms
  • EMF Company
  • Pietta
  • Pedersoli Davide & C
  • Ruger
  • Standard Mfg. Co. LLC
  • Taylors & Company
  • Traditions
  • Uberti

コルトSAAが高価な理由とは?

Q
コルトのSAAの再販のものは、1700ドルと1911ならマッチガン並みの値段に対してルガーや他のもだいたい600から700ドル程度です。

仕上げにその差も見られないし、この商品にそれだけの命中精度の差があるとも思えません。

なんで値段が3倍もするのでしようか?

スコフィールドに44-40と言うキャリバーがありましたが、今でも44-40と言う弾が市販されているのでしょうか?
A

画像で品質差を比較するのは難しいと思います。

実際に手で触れてみてフィニッシュを肉眼で確認して、ハンマーのクリック音を耳で聞けばその差は歴然です。

価格差は製造数などによっても異なりますが、素材の価格や人件費が大きく影響しています。

2,000ドルのリボルバーは硬度の高い高品質なスチールを使用していることもあり、ハンマーをコックした際のクリック音が綺麗で、トリガープルもカッチリした、切れの良いトリガーが多いです。

また、フィッティングに費やす時間など工程数が多く、高精度でカットされたパーツのすり合わせが上手いため、600ドルのリボルバーで見られるバリが残ったような手触りもありません。

言葉で表現するのが難しいですが、ガタツキを感じるような点がなく、設計通りに精密に作られている状態が感じられます。

その他、命中精度や仕上げの良さは言うまでもありませんが、使用されているグリップの素材や品質も高価な理由のひとつです。

>今でも44-40と言う弾が市販されているのでしょうか?

流通量が多いとはいえないので店頭にあるとは限りませんが、ガンショーやネットなどで購入可能です。

ベレッタは生涯保証付き?

ベレッタ92FSの画像
Q
こちらのサイト(※URL省略)に「ベレッタ製品はすべて「生涯保障」付きなので」と書かれていますが、生涯保証というのはどこまでを保証してくれるものなのでしょうか?

ベレッタ92FS最大の泣き所と言われるロッキングブロックの破損などにも対応してくれるのでしょうか?

また、消耗パーツ(リコイルスプリングなど)も保証してくれるのでしょうか?
A

ベレッタ社製品に生涯保証(lifetime warranty)は付きません。

保証期間は2年となり、新品購入時から30日以内に登録すると保証期間を1年追加して計3年に延長することができます。

製造時のミスで素材に不具合が生じた結果の破損や、組立て時のミスによる不具合について無償で修理や交換が行われますが、ロッキングブロックやリコイルスプリングなどの消耗パーツは対象外です。

人的被害やその他事故等によって生じた器物の損害についても補償されません。

競技用拳銃は寿命が長い?

Q
競技用自動拳銃について質問です。

射撃競技、中でもスピードシューティングを行う選手たちは1日に何千発という弾薬を消費して練習を繰り返しますが、彼らが使ってあるであろう競技用モデルというのはそれほどまでに耐久性に優れた、何万発も使い倒せる拳銃なのでしょうか?

それとも、やはり消耗が激しく、銃自体を頻繁に買い換えるものなのでしょうか?

見たところスライドのサイクル速度を高めるためか、随所肉抜きされているモデルも目にします。

素人目ですがとても耐久性の高い銃には見えないものもあります。

最後に、以前ハイパー道楽さんの記事を読んでいたときに『ベレッタブリガディアは一万発以上撃つような競技者に打ってつけの銃だ』みたいな評価をされていた気がしますが、ブリガディアと現行の92FSの性能差はそれほど変わらないという記事も別で目にしました。

真偽のほどはいかがなものでしょうか?
A

競技用のレースガンも同様にパーツが摩耗や変形するため交換が必要になります。

フレームにフィードランプが備わっているモデルではアルミフレームよりスチールフレームの方がフィードランプの変形が小さいためレースガンでも多用されますが、いずれにしても「競技用だから特別に耐久性が高い」ということはありません。

>見たところスライドのサイクル速度を高めるためか、随所肉抜きされているモデルも目にします。

スライドを肉抜きし軽量にすると圧力の低い弾薬で作動するようになるため、反動が軽減され速射性が向上します。

ですが競技によっては重量規定があるため、内容によります。

>ブリガディア

確かに耐久性は向上していますが、通常の92FSでも7~8万発射撃可能なため、ほとんどのユーザーにとって耐久性の違いは重要ではありません。

ベレッタ社が宣伝している通り、ブリガディアはスライド重量が重くなったことによる反動軽減効果を狙った製品で、サイトを交換可能な点もセールスポイントといえます。

ライフルの内蔵安全装置とは?

Q
近代の拳銃は、トリガーを引いたとき以外は、ファイアリングピンが押されても発砲されない機構になっています。

しかし、自動小銃にはそのような安全装置が搭載されていないように思えます。

何らかの衝撃でシアーが外れたら、そのまま暴発してしまうのでしょうか?
A

ライフルのモデルによって構造が異なります。

シアーが外れれば撃発しますが、多くのライフルでシアーが外れない工夫がされています。

AR-15、AK-47、FN SCARはトリガーがシアーを兼用するため、トリガーが引かれない限りハンマーが解放されることはありません。

トリガーが後退すれば撃発しますが、マニュアルセイフティがオンであればトリガーがロックされるので、その心配もありません。

また同じAR系でも、HK417やMR556には、ファイアリングピンブロックセイフティが備わっています。

ブルパップの例では、FA-MASは非常に小さなシアーがありますが、軽量なのでシアーが外れる可能性は低いですし、ステアーAUGではシアーの移動を妨げるドロップセイフティが備わっています。

また、ブルパップのタボールはシアーアクティベーターがシアーの動きを制限しているので、トリガーが引かれない限り落下の衝撃などでシアーが解放されることはありません。

SIG550系はトリガーとシアーが別パーツですが、トリガーがシアーの動きを妨げているのでトリガーが引かれなければシアーは解放されません。

HK G36やG3はシアーを物理的にブロックしていませんが、シアースプリングのテンションによりシアーが開放される可能性は低いと言われています。(G36の流れを汲むHK433にはファイアリングピンセイフティが備わっています)

P226モデルガンの再現性

SIG Sauer P226 Mk.25 Image courtesy of sigsauer.com
Q
某T社製モデルガンのP226を弄っていて気づいたのですが、トリガーを引き切ったままの状態でハンマーを指で押すと、撃針に触れると思われる深い位置まで動くのですが、トリガーを緩めてリセットが掛かった状態、あるいは完全に指を離してトリガーが引かれていない状態では、ハンマーがそれより浅い位置までしか可動しません。

これは引き金が引かれた状態でしか撃発しない安全構造を再現したということなのでしょうか?
A

エアガンの場合は意図的な設計の場合と、そうでない場合があるため、実銃を再現したと言えるのか分かりません。

しかし、モデルガンで実銃のパーツを模している場合は、実銃通りに再現していると思われます。
(古い製品では、モデルガンメーカー独自の機構が採用されていることもあります)

Q
P226の安全機構は主にファイアリングピン・ブロックとDAのトリガーメカのみだと思っていたのですが、撃鉄に作用する安全機構もあるのでしょうか?
A

P226にはセイフティレバーが内蔵されており、トリガーを引くとセイフティレバーがシアーを動かしてハンマーを解放し、同時にファイアリングピンブロックを押し上げてロックを解除する動作をします。

トリガーを引いていない状態ではシアーがハンマーの動きをストップさせるためハンマーが前進しない構造になっていますが、トリガーを引けばハンマーが前進可能となり、ファイアリングピンを叩ける状態になります。

Q
また、P226のM社製ガス・ブローバックガンを先日少しだけ借りたのですが、スライドストップを下げて閉鎖すると撃発し、デコッキングレバーを押し下げるとそのまま撃発し、DA状態のハンマーをグッと指で押さえるとフルオートで暴発と、大変な過敏さで困ってしまいました。

相当使い込まれた古いもので内部もガタガタだったようですが、前述のT社モデルガンと違って撃発位置まで容易にハンマーが動いてしまっているためと推測したのですが、実銃ではそういったことはないのですよね?
A

実銃の場合はファイアリングピンは打撃による慣性で撃発するため、ハンマーを押してファイアリングピンが前進してもプライマーまで到達しないため撃発しません。

デコックした場合も、シアーによってハンマーの前進が妨げられますし、ファイアリングピンブロックが解除されないため撃発しません。

ただ、ホールドオープン状態からスライドストップを下げてスライドが前進した際に撃発する事故は起こり得ます。

これを「スラムファイア」と呼びますが、カーボンの汚れの蓄積などによってファイアリングピンが前進した状態で固定されたとき、スライドが前進し薬室を閉鎖すると同時に撃発し、トリガーから指を離してもフルオートで全弾発射してしまいます。

私が知る限りP226のスライムファイアの実例は聞いたことがありませんが、あり得ないとは言えません。

生産終了パーツの入手方法とは?

Q
デトニクスのように会社が潰れて、すでに製造していない銃のパーツ供給はどうなるのでしょうか?

アフターマーケットでパーツを用意してくれているものなのでしょうか?
A

デトニクス社はデトニクス・ディフェンス社として引き継がれているので、旧モデルのパーツも入手可能です。

もし会社が無くなっていたら、パーツ専門のディーラー、オークションサイト、地元のガンショーなどで探す方法があります。

これで大抵見つかると思いますが、万が一探しても見つからない場合は、ガンスミスに依頼して修理してもらったり、パーツを作ってもらうことも可能です。

警察の射撃場は自由に利用できる?

グロック射撃画像
Q
ドラマで軍人や警官などが「気分転換に射撃場に行ってくる」と軍・警察施設の射撃場で銃を撃っているシーンがあるのですが、警官や軍人が訓練以外で好きに射撃場で銃を撃っても良いのですが?
A

アメリカでは警察によって規則が異なるため一概に言えませんが、一般的には個人的な都合で好きなときにいつでも射撃できるのではなく、射撃トレーニングのプランを提出して認められれば射撃できる環境が多いようです。

その理由は、射撃の際にはレンジマスターやインストラクターが立ち会うことを条件としているためですが、なかには比較的自由に射撃が可能なところもあるようです。

しかし、私が通っていたカリフォルニアの公共射撃場では、地元の警察官が制服のままパトカーでやってきて射撃トレーニングすることもありましたし、わざわざ警察の射撃場を使用しなくても個人的に射撃トレーニングを行うことは自由です。

一方で軍の場合は、射撃トレーニングはスケジュール管理されているため、個人的に射撃することはできないのが一般的です。

軍用ゴーグルの耐久性とは?

Q
米軍や特殊部隊が使っている防弾仕様のゴーグルは、どのくらいの強度に耐えられるように設計されていますか?

拳銃弾にも耐えられる感じなのでしょうか?
A

米軍ではMCEPP(ミリタリー・コンバット・アイ・プロテクション・プログラム)によってミルスペック(MIL-PRF-31013 MIL-DTL-43511D)に準拠したゴーグルが選定されています。

.22口径で17グレインの模擬弾を秒速550フィートで命中させるなど、複数のテストを経ています。

こうしたゴーグルは弾の破片、飛び散った石、航空機のオイル等々から目を守るために使用されるため、防弾を目的としていません。

軍用ゴーグルであってに、基本的に拳銃弾には耐えられません。

使用弾薬がショットガンのバードショットや、.22ショートであれば何とか止められるレベルですが、.22LR以上は貫通します。

軽い弾は弾道が安定しない?

Q
弾頭の重量は、軽いと弾道が安定しない、いわばひょろひょろ弾になってしまうとよく聞きますが、9x19mm 7N31の場合のような軽いといっても最低必要程度の重量があるなら逆に弾速が上がるのでしょうか?
A

同一条件下では弾頭重量が軽い方が初速が速くなります。

しかし、軽量な弾は風の影響を受けやすいため、安定性では弾頭重量が重い方が有利です。

弾道の安定には弾頭のデザイン、装薬量、燃焼速度、ライフリングのツイストレートなど、様々な要素が関わるため一概に言えませんが、弾頭重量と弾速のバランスは重要な要素となります。

重いスライドは命中精度に影響する?

Q
ピストルは、射撃の際に金属製の重いスライドが動く機構上、多少なりとも命中精度に影響を及ぼすのでしょうか?
A

銃は重ければ重いほど反動を軽減できるため、そういった意味では重いスライドは命中精度に良い影響があります。

一方でスライドの動きが命中精度に与える影響は、発射時に弾が銃口から出るまでの間のスライドの移動量が僅かなためほとんど影響ありませんが、スライドが最後まで後退した際に銃を大きく跳ね上げるため、次弾の発射準備が完了するまでに時間を要します。

そのため、一発ずつであれば命中精度が高くても、複数発を連射すると銃が暴れて総合的に集弾率が低くなる場合があります。

これは銃の構造、重量、使用弾薬によって異なるため一概に言えませんが、重いスライドは軽量なスライドよりも速射性を低下させる傾向があります。

トリガーがポリマー製のピストルとは?

Q
ポリマー製ではない金属フレームのセミオートピストルで、トリガーがポリマー製だという製品があるみたいですが、主だったところでどういうメーカーがそういう製品を作っているのでしょうか?
A

STIなど1911系やカスタムピストル等では、ポリマートリガーもポピュラーです。

ベレッタ92FSなど、ポリマーコーティングが施されたスチールトリガーをポリマートリガーだと勘違いする人は意外と多いです。

打撃武器としての信頼性とは?

Q
創作で使おうか考えているアイデアで相談したいのですが、ライフルの銃身を掴んで棍棒のように振り回して近接戦闘をするとして、ショートリコイルやロングリコイルで作動する、つまり銃身が動くライフルで行った場合にはやはりガスピストン式やディレードブローバック式のライフルより壊れやすかったりするのでしょうか。

精度の悪化は問いません、そのように扱ったあとで動作するのか、ぜひお教えください。
A

作動方式の違いよりも、モデルの違いや衝撃の強さによって異なると思われます。

バレットM107やブローニングM2といった軍用銃は落下テストも行っているため衝撃に強く、銃身を持って振り回す程度では壊れませんが、どの程度の衝撃が加わるかが問題です。

墜落現場から回収されたブローニングM2やM1919が折れ曲がった状態になっている事例はありますが、格闘で破損したという話は聞いたことがありません。

バレットM107の場合では、衝撃でレシーバーが変形すれば銃身の移動が阻害され作動しなくなる可能性がありますが、現実的にそこまでの状態にするのは困難かもしれません。

銃の作動方式とは?

Q
銃の作動方式にはどのようなものがあるのでしょうか?
A

大きく分けて手動と自動があります。

手動ではボルトアクション、ポンプアクション、レバーアクション、レバーリリースアクション、ブレークアクション、ローテイティングドラム、ブリーチブロックなどがあります。

自動では、ブローバック、ブローフォワード、ガス作動、反動利用などがあり、それぞれに様々な種類の作動方式が存在します。

またミニガンや機関砲などのように、電気や油圧を使用して作動する銃も存在します。

銃創が判別できないことがある?

Q
かなり前のテレビ番組で、ベッドに寝ていた被害者に隣の部屋にいた容疑者が銃を発砲し、弾丸は被害者の太ももの付け根あたりに命中し被害者は亡くなってしまったのですが、発見された時ベットから離れていたところでうつ伏せで倒れていたことや銃創が小さな傷のようなものであったことや、容疑者が壁に開いた穴を歯磨き粉で塞いでいたことで射殺とはみなされず、遺体は火葬されてしまったという事件が取り上げられていました。

また、「幽霊レストラン殺人事件」という事件では、被害者が後ろから第二次世界大戦中のイタリア製の拳銃(恐らくベレッタM1935)で至近距離から後頭部を撃たれたが、これも銃創が小さなものであり額にはこぶのようなものが出来ていたことから、当初は事故死だと思われていた事件もありました。

以上の事例は後ほど事件だと分かったケースですが、銃創が通常できる傷と判別できないことがあるのでしょうか。

また、このようなことは口径の大小や貫通するしないにかかわらず起きることなのでしょうか。
A

一見すると銃創には見えない状態になることがあります。

エアガンで紙を撃つと、丸い穴が空かずに「X」や「Y」の様な形状で紙が破れることがありますが、銃創も皮膚が裂けるようにして、このような状態になることがあります。(特に、手の平、足の甲、肘などで多い)

着弾時に弾頭は瞬間的に細胞組織を放射状に押し広げますが、避けた皮膚はそのままで伸縮する脂肪や筋肉が元の位置に戻り、穴を塞ぐことがあります。

この場合、永久空洞が外から確認できず、皮膚が部分的に剥がれているように見えます。

弾頭の種類や弾速にもよりますが、低速で小口径の拳銃弾で起こりやすい傾向があります。

頭部に対しては、銃口が髪の毛に近いと燃焼ガスによって毛が部分的に燃えるため銃によるものと判別しやすくなりますが、離れた場所から発射された場合に発見しにくいことがあるようです。

低速で軽量な弾頭は体を貫通しないこと(盲管銃創)も多いため、射出口がないことも発見しにくくなる原因にもなっていますが、もし日本で検死により事件性が疑われて司法解剖になれば、見落とされることはほとんどないと思われます。

特にレントゲンやCT撮影することになれば、弾頭や骨の破片などから明確に発見可能です。

銃身の長さを選ぶ基準とは?

Q
リボルバーの銃身の長さにいくつか種類がありますが、どういう目的でどの長さの物を選べば良いでしょうか?

リボルバーのライフリングは、どの長さの物にもついてますか?
A

精密射撃や遠いターゲットを狙う場合、反動が強い弾薬を使用する場合は銃身が長いほうが有利です。

携帯したい場合は、銃身が短い方が有利です。

>リボルバーには、ライフリングはどの長さの物にもついてますか?

ライフリングのないリボルバーも存在します。(銃身の長さは関係ありません)

1870年頃からウエスタンショーが流行し、曲芸射撃などで散弾等を発射する目的でライフリングのないリボルバーやライフルが多く使用されました。

現在アメリカではライフリングのないリボルバーはAOW(その他の銃)のカテゴリーに入るため、所有には登録と納税(製造時200ドル/売買時5ドル)が必要です。

牛革ホルスター VS 馬革ホルスター

Q
カスタムオーダーの革ホルスターだとCowhideかHorsehideかを選択できるところがありますが、Kramerは自社HPでHorsehideが最高というくらいの勢いで説明していて、何となく自分も馬の方が上位なんだろうと盲目的に信じていました。

が、Sparksは必ずしも馬が良いとは言っていなかったり、MitchRosenは高級メーカーでも牛革一本勝負の会社だったり、個人のレビューでもCowhideの方を選んでいる人は結構見ます。

多少料金を上乗せしてHorsehideを選ぶ方が質が良い…とは限らないのでしょうか?

思ったよりもCowhideが人気あるような感じがするのですが…
A

牛革か馬革かということですが、牛革は水分を吸収しやすいため、身体に密着させても暑くなりにくい反面、銃が汗でずぶ濡れになることがあります。

一方、馬革は素材がしっかりしており、形が崩れにくく汗や雨などの水分にも強いのですが、身体に密着させると牛革より蒸れやすい傾向があります。

IWBとOWBの両方のホルスターに馬革のホルスターがおすすめできますが、暑い気候では牛革の方が快適です。

骨董品的な銃は修理可能?

Q
骨董品的な銃について質問です。

アメリカでは例えばスプリングフィールドM1903やイギリスのSMLE No.1、ドイツのGew98などの銃は壊れたりした際は修理ができるのでしょうか?

アメリカでは生産が終了した銃のパーツを生産するメーカーがあるという話を聞く機会があり、価値が下がらないように直すメーカーなどがあるのか気になり質問させていただきます。
A

軍用銃、特にWW2で使用されたライフルは大量生産されたこともあり、アメリカの民間市場にはパーツが大量に流通しているため、比較的簡単に修理可能です。

C&R(製造から50年が経過した銃)にカテゴライズされる銃を専門に扱う業者も多く存在しているので、在庫が豊富であることから安価に修理することもできます。

ガンショーを訪れると、古いパーツだけを扱う業者を見かけることがあります。

もし特殊なパーツで在庫が見つからない場合は、ガンスミスに依頼して新規にパーツを制作&修理してもらうことも可能です。

最も高価な拳銃とは?

Q
できるだけ値段の高い拳銃を教えていただきたいです。
A

ジョージ・ワシントンが所有していたサドルピストル(マズルローダー)が落札額1,986,000ドルで最高額だと思います。

最近だと、キャボットガンズ社の1911メテオピストル(50~100万ドル)でしょうか。

ピストルのフロントサイト強度とは?

Q
1911の実銃レポートの記事など読んでいると、コルト純正のシンプルな1911は使い込むうちにフロントサイトが外れて飛んで行ってしまう…という苦言をしばしば見ます。

スライドに溝を掘ってはめ込む現代的な1911と見比べると華奢には見えますが、実際のところ、使い込むと本当に外れてしまうものなのでしょうか?

あの取り付け方が駄目だとすると、スプリングフィールドなどのM1911A1タイプの復刻版のようなものも駄目そうではありますが…。

また、リアサイト側もフロントとあまり変わらない取り付け方に見えるのですが、無理して酷使しつづけたとするとリア側も外れてしまうものでしょうか?
A

1911に限らず、グロックでもフロントサイトが飛ぶことがあります。

しかし滅多に起こることではありませんし、多くの場合は紛失する前にグラつきを確認できますから、その場合はフロントサイトを交換したりロックタイト等で再接着することで対処可能です。

>無理して酷使しつづけたとするとリア側も外れてしまうものでしょうか?

頻繁に起こることではありませんが、圧入で固定しているリアサイトは場合によって外れることがあります。

どうしてもこれを避けたければ、フロントとリアをドーブテイルに変更すると紛失しにくくなります。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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