>cz-75は後期型になるにつれ生産性を重視したため、銃自体の完成度が劣化したと聞いたことがありますがどうなのでしょう?
ガンスミスキャッツではそのように説明されていましたが、実際はその逆です。
初期のCz75は鍛造スライドと鍛造フレームの組み合わせで、フレームの硬度は現在より高いものでした。
しかしフレームにクラックが生じたためスライドレールを延長することで対応し、フレームは鋳造に変更されました。
鋳造フレームに変更したことにより結果的に生産性も向上しています。
>拳銃の材質は硬ければ硬いほど優秀なものなんでしょうか?
硬ければ良いというものではなく、それぞれ使用するパーツによって適切な硬度があります。
一般的に硬度はフレームよりスライドの方が高いのですが、高すぎる硬度はご指摘の通り粘りが無く割れやすくなり、耐久性が低くなります。
ピストルの場合、フレーム後部やレール付近、またはスライドのエジェクションポート付近などにクラックが生じやすくなります。
>ストレートブローバックでバレルがスライドに固定されている特性上、ショートリコイルなどバレルが動くメカの銃よりも精度が高いイメージですがどうなんでしょう?
固定バレルは命中精度向上に良い影響がありますが、ストレートブローバックは跳ねやすく、反動を強く感じ、速射時の集弾が悪化しやすい傾向があります。
そのため現代のメーカーでは.380ACPを使用するピストルでもショートリコイル(ロックドブリーチ)を利用するのが一般的です。
関連記事:ショートリコイル?ブローバック?銃の閉鎖方式の違いを解説
>cz-83は82の民生モデルで.32ACPを15発装填できるダブルアクションのセミオートですよね?
Cz83はCz82の輸出用民間モデルです。(Cz82とCz83はどちらもダブルアクションのセミオートです)
Cz83は口径バリエーションに.32ACP(装弾数15+1発)、.380ACP(装弾数12+1発)、9x18mm(装弾数12+1発)があります。