コンペンセイターをつけたり、また、そのような加工を施した自動拳銃で、サイレンサーは効果を発揮できますか?
あまり効果は得られないでしょう。
銃声は、装薬の燃焼による発射ガスと、(音速を超える弾の場合は)音速を超える際の衝撃波(ソニックブーム)によって空気が振動して発生します。サイレンサー/サプレッサーの内部には多数の「仕切り」があり、ガスが外部に出るのを防ぐことで減音しています。
一方、コンペンセイターやポーテッドバレルなどは、発射ガスを外部に噴出させて銃口の跳ね上がり(マズルジャンプ)を抑える装置です。減音させたい場合は、ガスの噴出を何らかの方法で抑える必要がありますが、現在流通しているサプレッサーのほとんどはコンペンセイターの穴を塞ぐ構造を持ち合わせていません。コンペンセイターの先にサプレッサーを装着しても、発射ガスのほとんどはコンペンセイターの穴から噴出してしまい、大きな音が発生します。
減音はできませんが、銃口に装着する装置(コンペンセイターやマズルブレーキ、フラッシュハイダーなど)を変更すると銃声が変わることがあります。コンペンセイターの先にサプレッサーを装着すれば、音圧は変化しなくても、音の高さや低さが変わるかもしれません。
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