グアムでキャッスル・ドクトリンの法案が賛成多数で可決しました。
キャッスル・ドクトリン(城の原則)とは、住宅への不法な侵入者に対し、居住者が銃などを使用して侵入者を死亡させても罪に問われないという原則です。
アメリカでは多くの州がこの原則を州法に取り入れていますが、原則が適用される条件は州によって異なります。
これとよく似た法律に、スタンド・ユア・グラウンド法(Stand-Your-Ground)がありますが、こちらは自分の身を守るためにデッドリー・フォース(銃など死に至らせることができる物)を使用し、死に至らせても罪に問われないというものです。(もちろん、正当な理由がなければ認められません)
グアムは以前と比較して治安が悪化しているといわれていますが、この法律が犯罪者にとって脅威となるのは間違いないでしょう。
誤解があってはいけませんが、この原則は「侵入者なら誰でも殺してOK」ではなく、警察など正当な理由で進入する者に対しては適用されませんし、不法侵入者を射殺しても犯罪者の遺族から民事で訴えられるリスクは残っています。
事件が起こらないことが一番ですが、日本人観光客が多い場所でもありますし、この法律が犯罪者に認知され、抑止力となることを期待します。
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