皆さんからいただいた、「銃の疑問」に回答します。
357SIGの銃に9mm用のサプレッサーは使えますか?
357SIGの銃に9mm用のサプレッサーは使える?
この質問の回答は、「はい、使えます」・・・です。
.357SIGとは、スイスの銃器メーカーであるSIG Sauer社と、アメリカの弾薬メーカーであるフェデラル社によって共同開発された弾薬です。
.357SIGは10mmオートの薬莢をネックダウンした設計となっています。
ネックダウンとは、薬莢の先端を小さくして、従来より小さい直径の弾頭を使用できるようにしたものです。
ネックダウンにより、多い装薬量で小口径の弾頭を高速で発射可能になります。
.357SIGの「357」とは、口径「0.357インチ」を意味しますが、実際の弾頭の直径は約0.355インチ、つまり約9ミリになります。
そして、9mm弾とは、「9mmパラベラム弾」や「9mmルガー弾」とも呼ばれ、120年以上の歴史がある世界的にポピュラーなピストル弾です。
実は、.357SIGと9mmは弾頭直径が全く同じため、同じサプレッサーを共用可能です。
ただし、異なる弾薬を同一のサプレッサーで共用する場合には注意点があります。
サプレッサーを異なる弾薬で使用する場合、そのサプレッサーは弾薬が発生させる圧力に耐える性能があるのかを確認する必要があります。
サプレッサーには様々な種類が存在し、用途によって材質や設計が異なります。
そのため、低圧な弾薬に対応するサプレッサーに高圧な弾薬を使用すると、破損や事故の原因となります。
しかし今回の場合、.357SIGの最大腔圧は40,000psiに対し、9mmは35,000psiであり、大きな差はないためほとんどのケースで使用しても問題ないと考えられます。
もし実際に使用される際は、サプレッサーの製造元の指示に従ってください。
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