皆さんからいただいた、「銃の疑問」に回答します。
十一年式軽機関銃はホッパーにクリップで留められた実包を装填しますが、
留めていないバラバラの実包でもホッパー内に上手く並べれば発砲、または連射出来ますか?
十一年式軽機関銃とは?
十一年式軽機関銃は、1922年(大正11年)に日本軍に採用されたライトマシンガンです。
一般的なマシンガンとは異なり、「装填架」と呼ばれる弾倉内に、三八式実包が5発ずつ(計30発)装填される構造です。
小銃を持つ兵士の弾薬をそのまま共用可能という、当時としては先進的で珍しい設計思想の銃でした。
しかし、機構が不可雑かつデリケートで、砂が混入すると容易にジャムが発生する構造のため、作動の信頼性が低い問題があります。
十一年式軽機関銃の作動にクリップは必要?
十一年式軽機関銃は、5発ずつクリップ(挿弾子)で保持した状態で装填されます。
仮にクリップを使用しなければ、このように弾薬が剥き出しの状態で装填されることになります。
底の部分に弾薬を送り込むための爪があり、この爪に弾薬が上手く引っ掛かれば弾薬を送り込むことが可能です。
しかし、途中で弾薬が斜めになったり、反動で後方へズレたりすると作動不良(装填不良)は避けられません。
例えクリップを使用していても、弾薬の整列が崩れることでジャムが発生する場合もあります。
このような設計であるため、正常に作動させるためにはクリップの使用が必須です。
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