銃にスコープを付け外しすると、再度ゼロインしないとサイトラインが合わないと思うのですが、映画の中では分解された銃を組み立ててて、すぐに狙撃を行うシーンがあったりしますが、本当に可能でしょうか?(ステアーAUGに限らず)
例1)ニキータでのホテルからステアーAUGで狙撃する場面
例2)(ドルフラングレン主演の)スナイパーでの回想シーン中、ステアーAUGで狙撃する場面
スコープやスコープマウントの銃への着脱の際に、命中精度に関して誤差が生じてしまうのではないかという事ですね。もちろん、その誤差が生じないとは言えません。あらかじめ調整しておいても着脱の際にズレは生じると考えて良いでしょう。
H&K社のライフルを例とすると、G3ライフルから発展して開発されたPSG-1ライフルはスコープマウントが銃に溶接されているように、精密射撃をする必要のある銃は調整されたスコープを常に装着しているか、または射撃の前に調整し直す必要があります。
しかし、これは目標を射撃する際にどれだけの精度を求めるかが問題です。映画の中で行われる銃のウソは多いのであまり鵜呑みにするのは良くありませんが、例に出された「ニキータ」や「スナイパー」の場合は、狙撃に関して現実的にもそれほど問題ないと考えています。「ニキータ」はビルからの撃ち下ろしの狙撃で、距離は遠くても100メートル以内でしょうし、実際にはもっと近距離かもしれません。また、「スナイパー」では逃走する目標に対して背後から撃つというもので、この時の距離も数百メートルと離れていない距離でしょう。
いずれもボディショット(的の大きい体を目標にしての射撃)ですし、これぐらいの距離であれば多少の誤差があっても人間大には命中させられるハズです。ただ、これがもし100メートルの距離でもヘッドショット(頭を撃ち抜く)の必要があるとしたら、場合によってはゼロイン(誤差修正)する必要があるかもしれませんね。
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