m4carbine.netで飛び出した噂ですが、「グロック19(9mm)がアメリカ海軍特殊戦コマンド(USNSWC)で採用されるかもしれない」とのことです。
ネイビーシールズといえばSIGピストルのイメージがありますが、SIG 239やSIG 226は今後も使用しつつ、徐々にグロック19に置き換わっていくとか。JSOC(統合特殊作戦コマンド/ジョイント・スペシャル・オペレーションズ・コマンド)ではすでにグロック19が採用されており、あり得なくもない話です。
グロック19は装弾数15+1で、重量670グラム。対してSIG P226(MK25)は装弾数15+1発で、重量975グラム。同じ装弾数でありながら軽量なグロック19は確かに魅力的です。
グロック19は、アメリカのガンコミュニティーで「あなたが選ぶベストグロックは?」とアンケートされたら、必ず上位に位置するモデルです。バランスがよく、大きすぎず小さすぎずちょうど良い。装弾数は十分で、他のモデルと比較しても軽量でCCW用途でも人気があります。私もグロックは19がベストバランスだと思います。
ただ気になる点は、グロックはポリマーフレーム採用ということ。フレームが軽量ということは、グリップが甘いとリコイルを受けた際にフレームが後退しやすくなり、スライドの後退量を減少させるためローディングジャムの発生率が高くなります。交戦時に腕を負傷して握力が弱くなった場合などで、ジャムが発生すれば致命的となる可能性があります。グロック全般でこの傾向があるので、軽量が故の弱点といえるかもしれません。(とはいえ、指二本でグリップするぐらい弱いグリップの場合なので、滅多にある状況ではありませんが)
グロック19の初登場は1988年。もし今回採用が決まれば、恐らく最新のグロック19 Gen4でしょう。1983年にオーストリア軍、1984年にノルウェー軍がグロック17を採用して以来、最近では2013年に英軍がグロック17 Gen4を採用し、グロックピストルは長年の運用でバトルプルーフされたといえます。グロック19採用の噂は、元々性能が良いだけに信ぴょう性を感じさせます。
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