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キャストブレッドとソフトポイントの違い

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  • このトピックには1件の返信、2人の参加者があり、最後にポルポルにより3年、 5ヶ月前に更新されました。
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  • 投稿者
    投稿
  • #89004
    名無しですみません
    ゲスト

    こんにちは。
    弾薬の種類にキャストブレッドというものがありますが、これは鉛が剥き出しで弾頭にコーティングが成されていない弾という認識でよろしいでしょうか?
    この弾頭のメリット、デメリットについて説明していただけると助かります。(殺傷力が高い、ジャムが起きやすいなど)
    またタイトルにあります通り、ソフトポイントとキャストブレットの違いを教えて頂きたく存じますm(_ _)m

    #89034
    ポルポル
    キーマスター

    キャストブレットは溶かした金属を型に入れて固めた弾頭です。ジャケットやコーティングは施されていません。
    昔は鉛のみが使用されていましたが、現代ではスズやアンチモンを含む鉛合金が使用されるのが一般的で、鉛のみの場合より硬く変形しにくくなっています。

    【メリット】
    価格が安い
    自分で製造しやすい(カスタマイズしやすい)
    跳弾しにくい

    【デメリット】
    滑りにくいためオートマチックの銃では装填時のジャム(FTF)が多い
    ライフリングの溝に詰まりやすいためクリーニングに手間が掛かり、大量発射に適さない
    グロックなどポリゴナルライフリングの銃には使用できない
    マグナム弾やライフル弾など高圧/高速弾には適さない(高速で発射するにはガスチェックや潤滑油が必要)
    必要な弾速を得にくいため長距離射撃に適さない
    変形しやすいため貫通力が低い(貫通力を得るには弾速を低めに抑える必要がある)
    鉛害の健康リスクがあるため取り扱いに注意を要する

    >ソフトポイントとキャストブレットの違い

    ソフトポイントは鉛等のコアをジャケットで覆った構造で、先端だけ鉛が露出している弾頭です。

    ハンティングを例にすると、キャストブレットは獲物に命中するとすぐに変形し拡張するため、貫通時の深度が浅くなり大型の獲物には致命傷とならない場合があります。
    しかしソフトポイントは着弾時に先端が潰れて拡張する一方、弾頭の周囲はジャケットで覆われているため過度な拡張を防ぎ、拡張と貫通力をバランスよく得られるため大型の獲物に対して有効です。(弾頭によってはジャケットの厚みの違いにより効果が異なります)

    しかしソフトポイントはホローポイントほどの拡張は得られず、貫通力はホローポイントより高くなるため、対人用として適しません。

    ソフトポイントが適しているのはハンティング(特に大型の獲物)や、レバーアクションの銃に使用する場合などです。
    チューブマガジンが備わっているレバーアクションでフルメタルジャケットやホローポイントを使用すると弾頭の先端が抵抗となってジャムが起こりやすくなる傾向がありますが、ソフトポイントはスムーズな装填が可能になります。

    関連記事:銃弾の形状と種類:弾頭の違いによって異なる効果

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