アメリカの銃規制の現状の概要とは?

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  • #59880
    ポルポル
    キーマスター

    銃を巡る犯罪や法律について、関心を持って調べております。
    アメリカの銃規制については
    「全米の圧倒的な銃支持勢力の天下」「政治的影響や業界の利権により規制は殆ど進まない」
    と喧伝されていますが、調べた感じでは実情が全く違うものに思えてなりません。
    私見で恐縮ですが、

    1.過激な感情的意見と非現実的な規制案ばかり煽られて、有効な規制案が出てこない環境になっている
    2.銃支持より、むしろ規制賛成層への配慮で実効性の乏しい規制が乱発され、政治利用もされている
    3.満足な成果が無ければ全て銃と支持団体の側が悪いと結論され、議論が深まらない

    という感じで現状の概要を捉えているのですが、大体は合っているでしょうか?
    或いは、よく言われる過激な銃支持活動と言うのも問題になる程度には存在しているのでしょうか?

    日本在住の私には関係の無い米国内事情かもしれませんが、趣味者の一人としては偏向したイメージではなく、
    実際はこういう現状なのだ、ということをおおまかにでも知識として持っておきたいと思い質問させていただきました。
    なんだか政治的な話になってしまって本当に申し訳ないのですが…

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    非常に複雑な問題ですので、概要を纏めるだけでも簡単ではないと思われます。

    ご指摘の通り、強い銃支持勢力、政治的影響、利権、有効な規制案の欠如、政治利用、平行線な議論、過激な銃支持活動・・・等々、これらは全て存在しています。

    しかし、日本のメディアはこの複雑な問題を単純化しようとするため、問題の本質が何なのか、逆に分かりにくくしているように見えます。
    メディアは「銃規制が必要」とは言うものの、それを実現するためにどのような現実的な法律が施行可能なのか、そこまで深く掘り下げた報道をしません。
    これはある意味理解できるところがあり、深く背景を理解するには、アメリカの歴史、文化、社会、政治、法律の他、銃の知識や銃器市場の現状といった多くの知識を学ぶ必要があるでしょう。しかし、一般人がそこまで関心を持って知りたいと思うかと言えば、そうでも無いと思われます。

    日本人から見ると、「当事者のアメリカ人はこの問題に詳しいだろう」と思われがちですが、実際にはアメリカ人でも深く理解している人は多くありません。深い部分まで関心が無ければ、認識レベルは日本の一般人と同じです。

    アメリカは民主主義国ですので、誰もが銃を不要と考えれば規制は簡単です。しかしそうならないのは理由があり、憲法で保障された武装する権利を守りたい人、生活や利権を守りたい人、政治利用したい人、自分が考える理想社会を求める人・・・等々、様々な意見と思惑が交錯しています。
    「武装の権利は守りたいが、ここまでの規制ならやむを得ない」と考える人もいれば、「一つでも譲れば、それが積み重なると後に大きな規制となって権利が奪われる」と、一切の譲歩も許さない人もいます。
    また、少し過激な意見では、「市民には政府の暴走を止める義務があり、市民は軍と同レベルの武装が必要だ」「市民が武装していればナチスドイツの非道は存在しなかった」という主張も意外と多く見られますし、ミリシアでは本格的な銃規制に備えて内戦の準備をしているグループも存在します。

    人々の意見は様々であり、それはそれとして問題といえますが、現状を見るとそれ以上に、「現実的に効果のある施行可能な法案」が出てこないという問題は、規制が進まない原因として大きいと言えます。
    反論不可能な穴の無い画期的な法案は存在しないため、必ず穴を指摘されます。しかしそれは承知の上で、効果ゼロの法律でも法案を通せば政治家のポイントとなるため、政治利用されることも多々あります。
    また、リベラルの政治家は勉強不足と思われる言動が多く見られますが、そういった政治家による効果の無い法律が何度も施行されることで、両者の間に一致点が見出せなくなるという悪循環も存在しています。

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