エアガン関係のカスタムパーツの本とかをみていたら、「フラッシュハイダー」と言う部品があるそうです。
これはいったい何なんでしょうか。
フラッシュハイダーとは、銃口に装着して発射炎を消す(抑制させる)装置の事を言います。
ライフルやサブマシンガンの様な連続発射可能な軍用銃に装着され、反動で銃口が跳ね上がるのを押さえたり、発射炎を見えにくくする事で敵から発見される事を難しくするなど(なかには発射音を前方に逃がすものもある)が主な効果です。
呼び方や効果は種類によって様々ですが、「フラッシュハイダー」「フラッシュサプレッサー」「コンペンセイター」「マズルブレーキ」などと呼ばれます。
「コンペンセイター」や「マズルブレーキ」は、「フラッシュハイダー」とは若干違い、銃口の跳ね上がりを押さえる装置です。しかし、種類によっては銃口の跳ね上がりを押さえつつ、発射炎を拡散させるという二重の効果を持つものもありますので、「フラッシュハイダー」は単純に発射炎を拡散させるだけの装置とは言い切れません。
また、「コンペンセイター」はハンドガンにも使用されます。
この図は、オーストリア製のライフル「STEYR-AUG」のフラッシュハイダーを銃口正面から見たイメージ図です。上方と左右側面に切り込みが入っているのですが、発射時にこの切り込みの間から発射炎(発射ガス)が噴出されます。下方に切り込みが入っておらず、上方に入っているおかげで、上方にガスが噴出され、この銃口は下向きの力が働き、銃口が跳ね上がるのを抑制しています。
また、同時に左右の切り込みからも発射炎が噴出されることで、一定の発射炎を拡散させると同時に反動を低減しているのです。これはライフルの例ですが、拳銃では発射炎を拡散させる必要もないので、上方だけに穴が空いているのがほとんどです。
当然ですが、エアガンには必要のない装置です。
エアガンでは反動を押さえたり発射炎を抑制する効果はありませんが、発射音が変化することがあります。
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