肩を借りて撃つ射撃方法とは?

映画やドラマなどで、「肩を借りるぞ」とスナイパーライフルやアサルトライフルを相方の肩で銃を支えているのを見るのですが、あれは実際に軍や射撃方法?で実際にやりますか?あるなら、詳しく教えてください。

肩を利用するテクニックは実際に存在します。

 

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かつてナチスドイツ軍などでは、サポート役がマシンガンのバイポッドを掴んで反動を抑えたり、対空戦闘時や山などの高い位置を狙う際に行われていました。

しかし現代ではスナイパーライフルでの射撃時に、肩がサポートとして利用されることがあります。

 

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精密射撃には銃を静止させる必要があり、そのためにバイポッドやモノポッド、木や岩などの銃を支えるサポートを必要とします。

最も安定する射撃姿勢は伏せて撃つこと(プローン)ですが、環境によっては視界が取れないなど困難な場合があり、そのような状況でチームメイトの肩がライフル用サポートとして利用されることがあります。

この方法では通常、銃のフォアエンド(ハンドガード)を安定しやすい肩の筋肉の上に置かれます。そして自分のサポートハンド(右利きの場合は左手)でフォアエンドを横から支えて銃が横滑りしないように固定します。(滑らないようであればそのまま射撃可能です)

このときサポート役は銃声から耳を守る耳栓などのプロテクターと、マズルブラストから目を守るためのゴーグルを着用、或いは目を閉じたり後ろ向きの体勢を取るなどして対応します。

 

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身の周りの物で銃を支える際、重要なのは銃が滑りにくい環境を整えることです。

トリガーを引いて弾が発射される際、弾が銃口から出る前に既にリコイル(反動)が発生しているため、銃が滑ったり動きやすい状態では命中精度に悪影響を及ぼします。

木や壁や岩などを利用する場合、硬いフォアエンドと硬い物体が直接接すると滑りやすいため、クッションとなる何らかの柔らかいものが間に必要です。

サンドバッグのようなものがあれば良いですが、ジャケットなどの衣類や、自分の手を代用する方法もあります。肩に置く場合も同様に、骨の上に置くのではなく、筋肉をクッションとして利用します。

しかし、肩を借りるテクニックは、周囲にサポートとして役立ちそうなものが無い場合のみ有効です。

人体はじっとしているつもりでも動いてしまうものなので、本来ライフル用サポートとして適していません。あくまで選択肢のなかの最後の手段として有効な射撃テクニックです。