S&W M64のDAOカスタムモデルについていくつか質問があります
- youtubeや海外のガンフォーラムサイトでデホーンハンマーにし、DAOモデルにカスタムしたM64が複数ヒットしますが「一部の警官が使用していた」という事以外余り詳細が分かりません。どのような経緯のカスタムガンなのでしょうか?
- このようなハンマースパーのカットというカスタムはIDPAの競技規定で容認されていたりと比較的一般的なようですが、ハンマーの打撃力不足による不発や作動不良などの問題は起きないのでしょうか?また、この様なカスタムをガンスミスに依頼する場合は相場でどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
- あくまでも仮定の話ですが、(日本人として)平均的な体格の成人男性がこのDAOカスタムモデルM64を上着の下に隠すなど、コンシールドキャリーすることは可能でしょうか?4インチバレルとバレル長が少し長い事や6連装によるシリンダー径、銃本体の重量などで難しいでしょうか。また、いくらスパーをカットしたとはいえ4インチバレルだと咄嗟にホルスターなどから引き抜く事は難しいでしょうか?
スパーレスハンマー(ボブド・ハンマー/デホーンド・ハンマー)のS&W M64を制式採用したのはニューヨーク市警ですが、これはスペシャルオーダーで納入された多種多用な「M64 NY-1」の一部がM64-4のスパーレス仕様でした。
一般の警官用は3インチバレルでしたが、このモデルに関しては2インチバレルでラウンドバットフレームといったコンシールドキャリー用の仕様となっています。
スパーをカットするのは、こうした上着など衣服に引っかからないようスムーズに銃を抜くためのものです。
ハンマーの質量不足から不発のリスクがありますが、銃の状態は個体差があるので一概にいえません。
よくある失敗のパターンは、トリガーを軽くしようとして同時にハンマースプリングを弱いものに交換し、そのうえでスパーレスにしてしまう場合です。
メーカーが出しているモデルに関して心配する必要はありませんが、個人で交換や加工を行う場合は、キャリーする弾薬と同じ弾薬を試射して確認する作業が必要でしょう。
軽量ハンマーはスピード面で有利なのでレースガンでも一般的ですが、レースガンは各パーツそれぞれが高いレベルで調整済みなので、軽いトリガーと必要最低限の重量のハンマーで問題なく撃発します。
加工賃はガンスミスの言い値なので、50ドル以下もあれば100ドル以上要求する人もいます。
メーカーによってはメーカーオリジナル製品を50ドル程度で販売しているので、既製品があるならそちらを利用することをお勧めします。
S&Wの場合、M10~M15、M19などでボブドハンマーを注文できます。
M64をコンシールドキャリーするのは日本人でも問題ないと思います。
リボルバーは装弾数と厚みがネックとなってコンシールドキャリー用途で避けられる傾向があり、メインよりサブのバックアップとする人もいますが、全く不向きとはいえません。(これはよく論争ネタになりますが、個人的にはオートの方がお勧めです)
ただ、バレルは2インチあれば必要十分なので4インチは長すぎますね。無理ではありませんが不利です。
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