Livermore Pleasanton Rod & Gun Club
アームズマガジン誌等で活躍中のSHINさんが、ベイエリアのシューティングレンジに殴り込み!? 遙々スーザンビルからベイエリアに来られるということで、急遽「第二回ベイエリア・OFF会」が開催された。といっても参加者は私とSHINさんの二名。二カ所のシューティングレンジを”はしご”し、ひたすら撃ちまくる一日となった。
イーストベイの小さな街・リバモア
サンフランシスコ・ベイエリアのイーストベイには、リバモアという小さな街がある。この街のはずれの小高い丘にライフル、ピストル、トラップなどのレンジがある。リバモアのシューティングレンジといえば、過去月刊GUN誌でも何度か記事になっていたと思う。実は、つい最近までリニューアル工事中だったのだが、つい先月から再オープンしたのだった。 このリバモアシューティングレンジは完成したばかりとあって非常に綺麗だった。新築の臭いすら感じるレンジで、山の斜面に位置するためレンジ反対側の眺めは最高。数マイル先まで見通せる。ここには気持ちよく射撃を楽しめる環境が整っている。
リバモア・シューティングレンジの特徴
このレンジの特徴のひとつに、ピストルとライフルを同じ場所から撃つことができるというのがある。通常、他のレンジではピストルレンジとライフルレンジとに場所が別れているものである。しかし、ここでは25ヤード先の低い位置にピストル用ターゲットを設置でき、100ヤード先の高い位置にライフル用ターゲットを設置するようになっている。あまりに射撃が下手だとピストルで100ヤード先のライフル用ターゲットを撃ってしまうかもしれない。しかし、ほとんどの場合その可能性は低いだろうと思われる。考え方を変えれば、ピストルで100ヤードにチャレンジして遊べるという面白いレンジだ。実際に各種ピストルとリボルバーでチャレンジしてみたが、銃によって着弾のタイムラグが確認でき、弾速を実感できるのは面白い。
Livermore Pleasanton Rod & Gun Club
http://www.lprg.org/
スプリングフィールド・カスタムローデッド
SHINさん愛用のスプリングフィールド製1911、”ローデッド”を撃たせてもらった。この銃について詳しくはSHINさんのブログをご覧頂きたいが、セイフティやマグウェルなど様々な点をカスタムされ、撃ちやすく当たるピストルに仕上がっていた。持参したオリジナルのキンバー・カスタムIIと比較するとその違いが分かる。トリガーのキレの良さはストレスが無く、タイミングを掴みやすい。ただ、ローデッドの方が少し跳ね上がりやすい感触だった。SHINさんの話ではリコイルスプリングを若干弱いものに交換しているとのことで、おそらくこれが原因ではないかと考えられた。
山火事発生
バカスカと撃っている最中、山の麓から煙が上がりだした。「野焼きだろう」とノンキに思っていると次第に煙りが大きくなり、それが山火事だと気が付くのに時間が掛かった。消防車が走り回り、サイレンが鳴り響く。リニューアルしたばかりのシューティングレンジまで燃えなかったのはラッキーだった。
サンレアンドロ・シューティングレンジ
せっかくベイエリアに居るのだから、室内レンジでも楽しみたい!ということで、ここからフリーウェイで西へ約30分走ったサンレアンドロ市へと向かった。サンレアンドロ・ライフル・ピストル・レンジは、屋外のピストルとライフルのレンジ、さらに屋内ピストルレンジを備えた射撃場で、地元のハイウェイ・パトロール隊員達も利用するレンジだ。屋内レンジでは手元のスイッチにより電動でターゲットをセットできるので、映画の主人公気分が味わえる。
S&W M649
ここで、SHINさん愛用のJフレームリボルバー、S&W M649”ボディーガード”を撃たせてもらった。レーザーグリップを装備しており、短いバレルながら”当たる”銃だ。地元のガンショップで購入したFIOCCHI製158grの.38SPLを試してみたが、射撃時に頬に痛みが走った。手で頬に触れると、糸くずのような弾頭の破片が刺さっていた。他の弾では問題無く、こんなことは希。ともあれ、色々銃を撃てばこのようなこと起こりえることで、シューティンググラスは常に必ず使用した方が良い。今回に限っては銃に問題は無く、弾との相性が悪かったようだ。
続いて.38SPL+Pを試すと、2インチバレルから巨大な火の玉が発生した。屋内レンジでは特に大きく感じる。銃が軽量であるためリコイルも強く跳ね上がりやすい。手に少し痛みを感じるが、何十発も撃たなければ実用上問題ない。扱いやすさでは持参したルガーGP100 .357マグナムの方に分がある気がするが、こんな巨大なものをキャリーする気にはならない。M649はトリガーがスムーズで命中精度が良く軽量小型、ボーディーガードと呼ばれるだけあって、キャリーガンに適したリボルバーと言える。
散々撃ちまくった後、SHINさんは我が家に一泊され、DVD「GUNS OF THE WORLD」を観ながら銃談義を楽しんだ。相変わらずSHINさんの情報量には驚かされ、鉄砲好きとして非常に刺激的な二日間だった。
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