先週の木曜日、愛銃キンバーを引き取りにガンショップへと向かいました。すると、店員から、「State of California Department of Justice(カリフォルニア州司法局)のFirearms Division(火器局?)から”渡してはいけない”という手紙が着てるんだ。」と、告げられてしまいました。つまり、州がディーラー(店)に対して私に銃を売ってはダメというのです。そして、店員から、「この手紙の下にある番号へ電話して、どうしたら良いか聞いてみて」と言われたのでした。キンバーを持ち帰る気持ちで一杯だったのでショック!「そんな電話はついでにディーラーがやってくれよ!」とも思いましたが、ここはアメリカ。他力本願では生きていけない国です。緊張しながらも電話することにしました。
今までガバメント、合衆国政府に電話をしたことなどないので緊張します。合法的に入国しているので緊張する必要もありませんが、「ガバメントかぁ~」と思うと、宅配ピザに電話するのとは気持ちが違う。そして、手紙の下に書かれたナンバーに電話しました。
すると、オバチャンが電話に出たので、事情を説明すると、別の男性職員のクリスを紹介されました。クリスに相談することになり、再度事情説明し、ディーラーのセールス・ナンバーを告げます。すると、「レジストレーション・ナンバー(入国時の記録ナンバー)は、*****ですね?」と確認を求められたところ、そのナンバーが全く違うことに気が付きました。つまり、ディーラーがこの番号を間違えて州に提出していたのでした。「その番号は違う」と説明すると、「では、手続きします。たぶん、今日中に手紙をディーラーに送るでしょう。」と説明を受け、電話を切りました。
土曜日。店に電話を掛け、引き取れるか質問します。すると、「まだ着てないから、来週かな。」とのことでした。しょうがない・・・。待つことにしました。
日曜日。ひょっとしたら今日受け取れるかもしれない。そんな思いで店に電話をしてみました。すると、営業時間中のハズなのに、留守電になってしまう。おかしいなぁ~?と思っていたら、この日はイースター(復活節)で祭日だったことに気が付きました。
そして、今日の月曜日。電話を掛けると、「オウ、イヤァー!ジャパニーズ・ガーイ!」 と言う店員。他にこの店を訪れる外国人など居ないので、すぐに”あの例の日本人”と覚えられています。そして、「いつでも引き取れるよ。」という言葉をやっと聞くことができました!早速車を飛ばして店を訪れると、「ハーイ、バディー。調子どう?」と陽気な顔見知りの店員が3人、そして、キンバーを私に強く勧めた、あの女性がいました。この女性、今日は制服を着ており、よく観ると海兵隊であることに気が付きました。どうりで銃に詳しいかと思ったら、マリーンの軍人だったワケです。しかも、メガネの似合う美人でガン・マニアな海兵。なにやら大量に弾を買い込んで、「ああ、今日はもう遅いから、撃ちに行けないわ。」と、ブツブツと言っていました。某銃猫娘漫画のラリー・ビンセントを思い出します。
「ここにサインして。」と、受け取りのサインを記入し、Kimberと描かれたガン・ケースを受け取りました。このとき、1人の店員が、私に、「所持許可証か何か持ってるの?」と聞いてきましたが、その隣りの別の店員が、「ほら、この書類にあるように、ノン・イミグラント(非移民者)でも、例外許可を持っていたらカリフォルニアで銃が買えるんだよ。」と説明し、「へぇ~、そうなのか。」と関心しているようでした。そして最後に、「もし日本に帰るときは、俺に銃を売ってくれよな?」と言われ、「ああ、わかってるよ。」と、店を後にしました。
自宅へ持ち帰ったキンバーをしばらく眺めたり、フィールド・ストリッピングさせたりしました。手がガン・オイルでベッタリになりましたが、ベレッタ92FSよりズッシリとくる重みが何とも言えない魅力です。トリガー・プルも鋭く、シューティングが楽しみな一丁です。本当に無事に引き取れてよかった・・・。
写真は、購入したてのキンバーと92FS
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