>「原因は銃身の過熱の他に樹脂製部品の経年劣化が疑われる」旨の記述がありました。
経年劣化は関係ないと思います。
元々使用されている素材の耐熱温度が低いので、劣化しなくても300~400度まで上昇する銃身周りの素材としては弱いと言えます。
>新品の冷たいうちなら精度は最高レベルなのでしょうか?
冷たい状態では他の一般的なM4などと同レベルと言われています。
>こちらの記事が掲載されたのは2015年12月3日ですが、2016年のHKの勝訴についてはどのように評価されるでしょうか。
この裁判では欠陥の有無ではなく、賠償責任の所在が争われました。
欠陥があるのは事実として、軍はH&K社に賠償を求めましたが、裁判所は「軍が仕様の詳細をH&K社に伝えていなかった」とし、H&K社に賠償責任は無いと判決を出しました。
これを受けて軍は控訴しています。
G36が採用されて20年間気が付かなかったと報道されていますが、気が付いても黙っていたのか、それとも気が付いても確認しなかったのか、そうでなければまともなテストをしていなかったとも言え、かなりグダグダな展開になり呆れました。
>法執行部門で使う分には軍隊ほど熱くならなさそうな感じに憶測しているのですが、その辺はどうでしょうか。
法執行機関でマガジン1本分をフルオートで撃つだけなら耐熱温度以下で問題ないと思いますが、マガジン2~3本を超えると次第に精度が落ちるかもしれません。
ただ法執行機関ではセミオートで100m以内の使用が殆どなので、実用面で問題は無いと考えられます。
G36は炭素繊維ポリアミド(CFRP)の銃身基部に銃身を挿し込んでバレルナットで固定しており、基部が過熱すると発射時の「しなり」が大きくなり命中精度に影響が出ます。
改修すべきだと思いますが、H&K社の立場では他の同様の構造を持つラインナップにも影響しかねないので、欠陥を認めたくないのではないでしょうか。