>「高圧ガスがチューブを初めとした機関部を吹き抜ける為残渣が溜まるどころか寧ろ吹き飛ばされるので言われる程汚れない」
ガスチューブ内は高圧ガスによってカーボンを吹き飛ばすため、基本的にガスチューブ内のクリーニングは不要です。
しかし、ボルトキャリア周辺はガンオイルにカーボンや不完全燃焼のパウダーが付着し、大量に発射するほど蓄積します。
DI方式はピストン方式と異なりガスをレシーバー内に引き込む構造のため汚れやすいですが、とはいえ軍でDI方式も採用されているように、通常の使用でDI方式の作動の信頼性に大きな影響はありません。
>「発射薬によって」というのもベトナム戦争時にあったとされるM16にM14の装薬を利用されていた件も関係してるのでしょうか?
ベトナム戦争時にM16にM14の装薬を使用した事実は無いと思われますが、もし使用していたという信頼できるソースをご存知の方がいればお教えいただきたいです。
M14で使用されていた7.62mm弾は装薬にIMR4895やIMR4064が使用された一方、5.56mm弾(M193)ではIMR4475、CR8136、IMR8208M、WC846などが使用されました。
レミントン社とデュポン社がIMR4475の採用を止めたのが1964年で、レミントン社がCR8136を止めたのは同年末となっており、XM16E1が配備された1963~1967年の期間ではIMR4895やIMR4064の使用が確認できません。
(1963年の米空軍による仕様書にIMR4064が存在するものの、実際に製造されたのか確認できません)
本題から逸れましたが、装薬の違いによって残留するカーボンや不完全燃焼の装薬といった残渣の量が異なるのは事実です。
質の悪い安価な弾薬はカーボンの量が多い傾向がある他、ベトナム戦争時を例にすると、当時は通常であれば質の悪い装薬を弾いて良質なものだけを使用するところ、戦時の大量生産によって従来の品質管理が困難となり、質の悪い弾薬が流通したこともM16のジャムの一因になっています。
>「OTB能力にガス作動方式の違いとは関係が無い」と捉えるべきなのでしょうか?
違いは関係あります。
問題となるのは銃身長よりもガスチューブの有無で、ガスチューブ内に水が残っている状態は発射時に高圧となり、薬室内が高圧状態であるにも関わらず薬室を開放するため破裂や破損に繋がります。
一方でピストン方式はガスチューブが存在しないため、破裂のリスクが低くなります。