モデルによって構造が異なりますが、オートマチックでは殆どの場合、スライドを後退させた状態で固定すればハンマーの状態に関係なく発射できない状態になります。
例を挙げると、ベレッタ92FSではスライドを1cm弱ほど後退させると、スライドがトリガーに接続されたトリガーバーを押し下げるため、トリガーバーとシアーの接触が断たれ、ハンマーを解放することができず撃発不可となります。
また、スライドが前進した状態でスライドを固定すると一発目は発射可能ですが、そのままスライドを固定して一発目発射時のスライド後退を阻止できれば、二発目が薬室内に装填されないため二発目の発射を阻止できます。
全てのピストルが同じ構造ではないため、具体的なモデル名を挙げていただけると、より正確な回答が可能です。
リボルバーの場合は、ダブルアクション・リボルバーでハンマーが寝た状態にあるとき、シリンダーの回転を阻止すれば発射不可能です。
一方、ハンマーが起きているときにシリンダーの回転を阻止しても一発目は発射可能ですが、一発目発射後もシリンダーの回転を阻止し続けると二発目の発射は阻止できます。
>ハンマーが起きた状態ならどのような対処法があるのでしょうか?
あまり現実的ではありませんが、映画や小説などの創作の世界での近接戦闘という設定で相手のリボルバーを無効化する場合は、「シリンダーを強く掴み、あえて一発目を安全な方向に発射させる」、「ハンマーとフレームの間に異物を咬ませる」といった方法が考えられます。
関連記事:拳銃の構造