公的機関におけるマグナム弾の使用

リナード リナード Topic 3 replies

.357マグナム弾は1930年代の犯罪者が着用した防弾チョッキを貫通し有効打を与える為に開発され当時のアメリカの警察に採用されましたが、今日日拳銃用のマグナム弾とそれを使用する火器がLEや軍で採用されることはあるのでしょうか。GIGNがMR73を使用していたぐらいしか知らないのですが、他にそういった例はあるのでしょうか。よろしくおねがいします。

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Replies 3

  1. ポル ポル #1

    .357マグナムは過剰な貫通力が二次被害のリスクになるため現在の一般警察では殆ど利用されませんが、一発必中の訓練を受けた特殊部隊で利用されることがあります。

    特殊部隊で.357マグナムが採用されている例では、フランスのGIGN(MR73)、オーストリアのEKOコブラ(MR73)、ドイツのGSG9(S&W M66)、ポルトガルのGOE(デザートイーグル)、ポーランドのGROM(デザートイーグル)・・・などがあります。

    戦争では朝鮮戦争、ベトナム戦争、パナマ侵攻などで使用された例があります。

    関連記事:S&W M686とネイビーシールズの関係とは?

  2. リナード リナード #2

    回答ありがとうございます。意外に使用している/していた組織が多いこともそうですが、回転式拳銃だけでなく重そうなデザートイーグルを使用している部隊もある事に少なからず驚きました。.357マグナム関連の話でもう一つ聞きたいのですが、ポルさんは「過貫通による二次被害のリスクがある」というのを昨今の警察で.357マグナムを使用しない理由として挙げられていましたが、アメリカの一部警察などで採用されている.357SIGや10mmオートなどは運動エネルギーにおいて.357マグナムと同等というのを聞いたことがあります。.357マグナムと違いこれらの実包が採用されているのは、.357マグナムに比して貫通力が低いなどの理由があるのでしょうか?

  3. ポル ポル #3

    .357SIGも.357マグナム並みに貫通力が高い弾薬です。

    .357SIGが一部の法執行機関で採用された理由の一つは、.357SIGが市場に登場した当時の9mmの性能が低かった問題があります。
    1986年のマイアミ銃撃事件を切っ掛けに法執行機関が.40S&Wや10mmオートを採用するなか、1994年に登場した.357SIGはストッピングパワーや遮蔽物(ハードターゲット)などに対する貫通力が評価され採用する法執行機関が現れました。
    .357SIGは貫通力が高く二次被害のリスクはありますが、それよりもストッピングパワーなどのメリットを優先した結果です。

    しかしやがて9mmホローポイント弾の性能が向上すると.357SIGのデメリット(銃身命数低下などパーツの消耗、弾薬コスト、訓練コスト、速射性、命中精度、過剰な貫通力などの問題)が相対的に大きくなり、シークレットサービスを始めとして多数の法執行機関が.357SIGから9mmへと変更しています。
    恐らくこの流れは今後も変わらず、長期的にみると.357SIGは次第にニッチな市場に応える弾薬になると考えられます。

    実際の貫通力については弾薬の種類、弾速、弾頭重量などによっても異なるため一概に比較できませんが、以下のバリスティックゼラチンに対する実射テストの結果が参考になると思います。
    (.357マグナムは銃身長2~4インチのリボルバーを使用していますが、.357SIGは銃身長4.5インチのグロック31を使用しています)

    銃の画像

    銃の画像

    関連記事:FBIが.40S&Wより9mmを選択した理由とは?

    参考:
    https://www.luckygunner.com/labs/357-sig-gel-test/
    https://www.luckygunner.com/labs/revolver-ballistics-test/