AUTOMAGⅢの「30カービン弾」とはどのような物ですか?
オートマグIIIで使用される.30カービン弾は、1941年にM1カービン・ライフル用に開発され米軍に制式採用された弾薬です。当時、米軍はマシンガン手や迫撃砲手が装備するライフルとして、M1ガーランドやトンプソンSMGより軽量かつ.45ACPより強力なライフルを必要としていました。軍は1938年に新型ライフルの開発を一旦要求しましたが、却下されます。しかし1940年に再要求され開発が始まり、ライフルの開発と同時に新弾薬.30カービンがウィンチェスター社によって生み出されます。開発に至っては計25社の民間企業に依頼し、最終的にウィンチェスター社が提出した弾薬が採用されました。
.30カービンは1906年に登場した.32ウィチェスター弾を元に改良を加えたもので、1941年に軍に制式採用され、1963年から民間市場にも流通を始めました。
.30カービンは現在でも小獣ハンティング用やターゲット・シューティング用途に利用される弾薬です。口径は30口径(7.62mm)、重量110グレインの弾頭の場合、銃口初速は1975フィート/秒、発生するエナジーは955ft-lbfです。
弾頭重量 gr | 銃口初速 ft/s | エナジー ft-lbf | |
.45ACP | 230 | 850 | 370 |
.30カービン | 110 | 1975 | 955 |
5.56mm M855 | 62 | 3100 | 1325 |
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