弾薬の疑問 過去ログ

 

 


 

 


faq_q口径とは、どこのことですか?
センチにするとどれくらいですか?

faq_a銃の内部には、発射すると弾が通り抜けるバレル(銃身)というものがありますが、そのバレルの内径を口径で表すのです。これはセンチメートルで表すこともあれば、インチで表すこともありますが、米国での例を見ると、主にオートマチックの銃の口径は「ミリメートル」で表記し、リボルバー(回転式)の銃の口径は「インチ」で表記することが多いようです(欧州ではミリ表示が多い)。

例えば、「38口径」と言った場合、これはインチで表しています。インチ表示では100分の1インチ、1000分の1インチで計算され、38口径は「100分の38インチ」となります。また、357マグナムでは、「1000分の357インチ」で計算されています。この方法で計算すると、38口径はミリ表示だと9.65ミリとなりますね。つまり、38口径の銃からは直径9.65ミリの弾頭が発射されるのです。(ただし、弾の直径には多少の誤差はあります)

 


faq_q私もエアガン好きなのですが、いかんせん銃の仕組みなどの情報は手に入りにくいので質問させてください。
文中に
>また、357マグナムでは、「1000分の357インチ」で計算されています。
という下りがありますが、以前同じく銃好きの父から

「357マグナムの場合は357は口径ではなく火薬の量を示す。単位は解らないが、表記するほど火薬が多いから威力が凄いんだ。」
と聞かされたことがあるのですが、これは間違いなのでしょうか?

faq_a.357マグナムの357は、口径が0.357インチという意味です。

確かに357マグナム弾は他の同口径の拳銃弾に比べて火薬量も多く、パワーの強いものになっています。ですが、357という数字は火薬量を表しているものではありません。

 

 


faq_q弾(口径)の種類や弾頭の種類とそれぞれどういったものなのか教えてください。

faq_aご質問の意味が少しわからないのですが、私なりの解釈で説明させて頂きます。

弾や弾頭の種類は無数にあって、私もどれぐらいの数があるか把握していません。どれぐらい多いかと言えば、例えば、米国の銃砲年鑑「Shooter’s Bible」を見ても、一般的に使われているメジャーな弾の紹介ページでは、小さな字でビッシリ30ページ近く掲載されています。これはあくまで米国内で手に入る弾ですので、世界で流通している弾を数に入れると膨大なものだと思います。

そこで、それぞれの弾の性質は説明できないので、大ざっぱに説明させて頂きますが、火薬が入っているケース部分はサイズや火薬量が違う程度で一般的なものに大差はありません。しかし、弾頭には目標に対しての効果を変える為に様々な工夫がされています。

 

faq_qパラベラムとかマグナムとかホローポイントとかいっぱいあってよく分からないです。

faq_aこのホローポイントは、弾頭に特徴があります。弾頭は通常、鉛が銅に覆われていますが(これをフルメタルジャケット、略してFMJと言います)、ホローポイントの弾頭には先の部分だけ中の鉛を露出させて、更に凹みをつける事によって当たった時の衝撃で簡単に弾頭が裂け、目標にダメージを与えます。

また、パラベラムですが、ラテン語を語源とした言葉で、「戦いに備えよ」といった意味です。ドイツのルガーP08に使われていた弾薬「9×19」というサイズの弾に名付けられていたものですが、このサイズが世界的に広く使われたことから今でも呼ばれています。「9パラ」と言えばこの事ですが、この口径は9ミリになります。

マグナムとは1920年代から使われ始めた呼び名で、強力な弾やその銃の事を言います。マグナムは火薬量の違いですから、ホローポイントの弾頭を使用するマグナム弾もあり得ます。

・・・と、それぞれの説明をしましたが、弾頭には切れ込みを入れたり穴を空けたり芯を入れたりとそれぞれ様々な加工がされているので、種類についての説明はどうかお許し下さい。

 

 


faq_q45ACPと5.56mmのことでお聞きしたいのですが、どっちの弾薬の方が人体に対して威力があるんでしょうか?

また、5.56mmでどれほどの動物がハンティング可能でしょうか?

faq_a数値上では.45ACPの方がストッピングパワーがあります。

また、5.56x45mmはコヨーテやキツネのような小動物のハンティングに適しています。

まずは下の表をご覧ください。

5.56x45mm (FMJ)
距離 (ヤード)01002003004005006008001000
弾頭重量 (gr)55
速度 (MV fps)324029502670241021701940172513591106
エナジー (ME Ft-lbs)12801060875710575460364225149
ストッピングパワー *5.75.24.64.23.83.43.02.41.9
.45ACP (FMJ)
距離 (ヤード)0255075100125150175200
弾頭重量 (gr)230
速度 (MV fps)850830810790770753736719703
エナジー (ME Ft-lbs)370350335320305289276264252
ストッピングパワー *12.612.312.011.711.411.210.910.710.4
  • = Taylor KO Factor

ストッピングパワーは.45ACPの方が優れています。しかし、弾は命中させなくては意味がありません。

弾頭は弓なりに放物線を描いて飛びますが、.45ACPのようなピストル弾は軽量高速な5.56x45mmといったライフル弾より曲線の角度がより強くなるため、ターゲットまでの距離が離れるほど命中させることが難しくなります。

両者の弾頭が200ヤード地点まで到達するには、5.56x45mmは0.24秒で到達するのに対し、.45ACPは0.93秒必要とします。また仮に.45ACPで200ヤード先を狙う場合には、通常よりターゲットの80~100cm以上を狙う必要があります。ピストル弾は50ヤード以内が有効射程距離内であるため、これを超える距離を狙うのは現実的ではありません。

 


faq_qニュースで佐世保で銃乱射事件がありました。その時にスラッグ弾というものが使われていましたが、あれはどのくらいの威力があるのでしょうか?人体に当たると、どんな影響があるのでしょうか?



faq_a通常、ショットガンにはシェル内部に複数の弾を内包した散弾が使用されますが、散弾ではない1発弾を撃つこともできます。この1発弾を「スラグ弾(Slug = スラッグ弾)」と呼びます。

スラグ弾には、「フォスター」、「ブリニキー(ブレネッキ)」、「サボ」の3タイプが存在しており、いずれのスラグ弾も散弾より飛距離が長く(散弾の1.3~3倍以上)、高い殺傷力があります。

主な使用銃弾の種類速度(fps)マズルエナジー(ft-lbs)
ショットガンスラグ(フォスター)*12001397
ショットガンスラグ(ブリニキー)**12461511
ショットガンスラグ(サボ)***13501821
ピストル9mmPara1250383
リボルバー.44マグナム1180741
ライフル5.56x45mm NATO32401280
* Remington RR12SRS ** Brenneke 211 55 57 *** Winchester XRS12

 

上の表のマズルエナジーを見ると、スラグ弾がライフル弾並みの弾頭エネルギーを持っていることが分かります。

しかし、人体に与えるダメージや傷口、銃創の状態は、上の数値とは比例しません。スラグ弾は他の小火器より弾頭直径が大きく重いため、より強力なストッピングパワーを持っています。そのため、近距離でのスラグ弾によるダメージは他の小火器より大きくなりがちで、低い生存率となります。

命中場所など条件によりダメージの大きさは異なりますが、胴体に命中すると、骨は粉砕骨折され、臓器は致命的なダメージを受けます。弾頭は貫通することもあれば体内に残る場合もあり、近距離では弾頭の破片が体内に残りがちです。また弾頭が貫通せずに体内に残っても、衝撃により体内の一部組織が対外へ排出される場合があります。

頭部へ命中すると、文字通り頭を吹き飛ばすことが可能です。顔面に命中すると弾頭は貫通、脳は殆ど排出され、後頭部付近には弾頭の破片、粉砕された骨、歯などの破片が残ることは珍しくありません。

過去の珍しい事例では、自殺者が12ゲージショットガンでスラグ弾を使用して顎を撃ち抜き、顎、口、鼻、眼球を全て失ったものの、脳の損傷を逃れたために一週間以上生存した事例があります。しかし、実際は即死となる場合が多いでしょう。

 


faq_q22口径は対人に向いているのですか?

faq_aライフル弾であれば向いていますが、拳銃弾は一般的に向いていません。

米軍のM16やM4ライフルなどは.22口径(正確には.223口径)ですが、秒速900m (3240km/h)を超える高速弾であるため、パワーと貫通力を兼ね備えています。

一方、.22LRで代表される.22口径拳銃弾は、主にプリンキングやプレーリードッグなどの小獣ハンティングで使用される弾薬のため、対人用としては非力と言えます。

しかし、歴史を振り返れば.22口径ピストルは数々の暗殺で使用されており、頭部など急所を狙い、亜音速と弱いリコイルというメリットを活かした使い方で強力な対人火器となりえます。

 


faq_q最近S&WでM500と言うとんでもないマグナムリボルバーが新しく作られましたよね、世界最強のハンドガンだとか言われてますよねそこで質問なんですが、M500の解説の中でデザートイーグルの3倍の威力とか書いてました。M500とデザートイーグルは同じ50口径なのに何故ここまで差が出ているんでしょうか?

faq_a1種類の弾でも、弾頭やパウダー(火薬)の種類の組み合わせにより、スピードとパワーに差が生じます。.500S&Wを例にとっても、弾頭重量は350~500グレインと様々です。

一般的に言われている.500S&Wが.50AEの3倍の威力だというのは、.500S&Wの中でもパワーの強い.500S&Wと、.50AEの中でもパワーの弱い.50AEとを比較しているため、数字の上では3倍の差が生じています。つまり、.500S&Wが.50AEよりも強力であることは事実ですが、比較の条件と比率を等しくしていけば、せいぜい1.5~2倍の弾頭エネルギー差となります。

 


faq_q50口径のホローポイント銃弾(マグナム弾)はレベル2程度のボディアーマーなら貫通できるというのは本当ですか?
イロイロと読んでみると拳銃弾はボディーアーマーは貫通できないと書いてありました。本当のところを教えてください。

faq_a.50口径の弾にも様々な種類があります。それがピストル弾なのか、ライフル弾なのかによっても、その貫通力には大きな違いがあります。例えば、レベルIIのボディーアーマーに関しては以下のような結果が期待できます。

.50口径マズルローダー・ライフル → YES  (停弾可能 レベルIIAで十分)

.50口径ピストル弾(.50AE等) → NO (停弾不可能 レベルIIIA以上が必要)

.50口径ライフル弾(.50BMG等) → NO (停弾不可能 レベルIV以上が必要)

ピストル弾を停弾させるにはレベルIIIAまでが必要となり、ライフル弾ではレベルIIIからIV以上が必要です。

 


faq_q弾頭の互換性について、質問……
口径さえ合えば、弾頭はどんな銃器でも使えるんでしょうか?

例:50AE弾を.50ブローニング重機関銃で使用できるか?
 
もちろん、弾頭だけを取り替えてです。
果てしなく意味の無い質問なのですが、気になって気になって仕方ありません。

faq_a.38SPLの弾頭を.357マグナムの弾薬に使用するなど、同じピストル弾同士、ライフル弾同士といった、同じカテゴリーの中では互換性はあります(勿論、例外はあります)。しかし、ピストル弾とライフル弾との間ではその限りではありません。

.50AE弾の弾頭をライフル弾の.50BMGに使用できるか?とのことですが、この場合は可能です。しかし、その逆は弾頭の長さが異なるため、.50BMGの弾頭が.50AE弾を使用するバレルのライフリングを噛み、撃発できる状態とならない可能性があります。

ただし、.50AE弾の弾頭を.50BMGに使用してM2ブローニングHMGで発射することが出来ても、まともに連続作動する保証はありません。M2ブローニングHMGは作動にリコイル・オペレーテッド方式(反動利用方式)を採用しているので、あまりに軽い弾頭を使用すると十分なリコイルが足りず、一発撃てたとしても二発目は撃てないでしょう。ボルトアクション・ライフルで使用できても、オートマチックでは難しいと思われます。

 


faq_q以前あるホームページで、『10ミリ弾は威力が強く自動式の銃がすぐ壊れてしまうので、廃れてしまったカートリッジである。』という文を見たことがあるのですが、これはマグナム弾のように弾頭のわりに火薬量が多いということなのでしょうか?

faq_a10mmオート弾は1983年にカリフォルニア州のドーナウス&ディクソン・エンタープライゼス社(Dornaus&Dixon Enterprises Inc.)によって、ブレンテン・オートピストル用カートリッジとして開発されました。10mmオートは200グレインの弾頭を1100fpsのスピードで撃ち出す能力があり、そのパワーは.357マグナム弾に匹敵します。

現在では廃れてしまったカートリッジであることは事実で、それには次のような理由があります。

1.ハイパワーであるため、フレームなどパーツを傷める。
2.他の同レベルカートリッジに比べて高価であるため、リロードしないユーザーに不人気。
3.ハイパワーではあるが、.45ACP+P以下のストッピングパワーで存在価値が薄い。

faq_qあと40SWと比べてストッピングパワーはどちらが強いですか?

faq_a10mmオートの方がハイパワーです。40S&Wより+100fpsほどとお考え下さい。

 


faq_qなんでも世の中にはゴムスタン弾なるものがあるそうです。名前から推察できるように、ゴムで出来ているおそらく非致死性の弾丸であることはなんとなく解るのですが、その価格や人に対する威力、どういった種類の銃で使用できるのか、自動拳銃またはリボルバーでも使用できるか、どういった口径なのか、もしよろしければゴムスタン弾の画像なども含め教えていただけないでしょうか。それと実弾(殺傷用、九ミリパラベラム弾)の値段との比較もしたいので、実弾の値段も教えていただけないでしょうか?

faq_aゴムスタン弾(以下ゴム弾)は1960年頃から使用され始めた非致死性弾です。ゴム製で、ピストル用からショットガン用まで、7.62mm、9mmLuger、.38SPL、.45ACP、12ゲージなど各種口径に対応するゴム弾が用意されています。しかし、ピストル用とショットガン用のゴム弾は用途が異なります。

ピストルやリボルバーで使用するゴム弾は主に室内の射撃訓練やプリンキング用として使用されます。ピストル用は人間に対して非力で暴徒鎮圧用としては役に立ちませんが、目に当たれば失明の危険があります。一方、ショットガンやフレアガン(照明弾を撃ち出す銃)では、暴徒鎮圧用のスタン弾として使用されます。非致死性と言われていますが、強力であるため場合によっては死に至るケースも多々あり、完全な非致死性弾ではありません。

価格は通常弾より2~3割安いものとお考え下さい。口径やメーカーによってその価格は様々な為、一概にお答えできません。例えば、X-Ring Rubber Bulletの.38SPLや.44マグナム口径では10ドル/50発ほどです。しかし、これは目安としてお考え下さい。価格はディーラーによっても差があります。通常弾の9mmLugerは、安いところで一箱50発入が約6~7ドルです。

 


faq_qS&Wチーフスペシャルでは、38Special弾と、38Special+P弾という2種類の弾が撃てるようですが(違っていたらすみません)どちらの弾のほうがリコイルが強いのでしょうか。

faq_a薬莢の底面(ベース)には、.38SPLといった口径を表すスタンプが見られ、その後ろに”+P”や、”+P+”といったスタンプのあるものも見られます。これは、”通常弾より火薬量が多い”ことを意味しています。.38SPLは通常弾、.38SPL+Pは火薬量を増量したもの、.38SPL+P+はそれより更に火薬量が多いことを表しています。それぞれ口径が同じであれば、+Pの表示とは無関係に弾薬の互換性があり、でれでも使用できます。ただ、モデルによっては”+P”や、”+P+”の使用を推奨しないものもあるため、こういった銃では使用しない方が良いでしょう。

 


faq_q私、長野県在住の、ライフルが大好きな男です。
実は、現在マクミランのステンレススポーター270winで、狩猟や射撃を楽しんでおります。弾はハンドローディングしています。私の銃は100mで12mmぐらいにまとまりますが、アメリカでは270winの評判と言うか、どう認知されていますか?やはり308winが一番使われて居るのでしょうか?軍や警察でも308winが一番使われているそうですが?

それから今度300WSMを、と考えて居るんですが、どんな性質の弾か教えて頂ければと思います。

faq_aアメリカでも270winは非常にポピュラーな弾薬で、ハンティングから精密射撃まで幅広く使用されています。同型で有名な30-06カートリッジと比較しても、よりフラットな弾道が得られるとされています。300WSM(ウィンチェスター・ショート・マグナム)は2001年に登場した比較的新しい弾薬です。短くて太いケースデザインは、パウダーの燃焼効率向上を狙ったデザインで、より良いアキュラシーを期待できます。ケースの全長が短いことで、この弾薬を使用するライフルも軽量にデザインできるといったメリットもあります。

基本性能は十分だと思われますが、弾頭とパウダーの組み合わせにより性能は大きく変化するため、ここで評価することはできません。しかし、重い弾頭を使用する際は弾頭をケースに深く押し込める必要があり、これは基本性能を低下させるおそれがあるため、180グレイン以下の弾頭を使用するのが望ましいとされています。

 


faq_qサイトを拝見していてふと疑問に感じたのですが、銃弾というのはなぜ鉛で出来ているのですか?
また、他の素材で銃弾を作ることは出来るのでしょうか。

faq_a鉛を利用する一番のメリットは、価格が安くて比重が重い点です。極端に言えば、プラスチックの弾頭を飛ばしても飛距離も伸びず、弾頭が持つエネルギーも格段に低いため必要なパワーを期待できません。鉛は融点が低く加工しやすいため、歴史的に昔から弾の材料として適した金属とされています。また、鉛の柔らかさも重要で、弾薬メーカーは着弾時に弾頭がマッシュルーミング(マッシュルームの形になる)することを目標に設計します。これは、弾頭の先が潰れるとターゲット(人や動物など)に大きなダメージ効果を与えられるためです。そのため、柔らかくマッシュルーミングする鉛の弾頭は利用価値が大いにあります。

鉛以外の素材で弾頭を作ることは、もちろん可能です。例えば、比重の重いタングステンの粉を固めて造られたフランジブル弾(トレーニングや非殺傷用途)など公的機関で多く使用されます。また、コアは鉛で周囲のジャケットは銅であったり、テフロン加工やその他メッキ加工された弾薬も多くありますが、基本は鉛に違いありません。

 


faq_q最近、9mmParaの薬莢の長さを19mmから23mmに延ばしたような形の、9x23mm Winchester という弾を知りました。とあるサイトの弾薬の性能一覧表で、.357 Magnum と同じ性能になっていたのですが、.357 Magnum のオート版的な弾なのでしょうか? それと、9mmParaと薬莢の長さ以外は殆ど同じサイズだったのですが、9x19mm仕様の拳銃で撃てるのでしょうか?

faq_a9x19mmの銃に9x23mmの弾は使用できません。 9x23mmといえば、9x23mmLargo(9mmLargo)を思い出されるかもしれません。9mmLargoは1913年スペインで開発され、ベルグマン・ベイヤード・ピストルに使用される弾薬として有名であり、”9mmベルグマン・ベイヤード”とも呼ばれます。

一方、本題の9x23mmWinchester(9x23mmWin)は、IPSCなど競技用として使用するために1996年から登場したハイパワー・カートリッジであり、速い弾速を追求した弾薬です。9x23mmWinのウェブ(ケースの底に近い側面)は通常より肉厚で、高圧に耐えられる設計となっています。そのため、9mmLargoを使用する銃には同サイズであっても9x23mmWinを使用できません(その逆は可)。

9x23mmWinのパワーや初速は、.357マグナムと同等ですが、.357マグナム弾のケース長が1.290インチ(32.77ミリ)に比べ、23mmのケース長しかない9x23mmWinと比較すると、いかに高圧であるかがわかります。

 


faq_qガバメントの使用弾としておなじみの45ACPですが、ボディーアーマーが普及しだした現在、貫通力の低さ等から時代遅れと評されているという話を聞きます。しかしストッピングパワーでは評価が高いとも聞きます。実際のところ、実戦における45ACPの評価はどのような物なのでしょうか?

faq_a300年前から現在まで時代の流れは大口径化と小口径化の繰り返しであり、現在では小口径化と大口径化の二通りの流れがあると言えます。警察など治安機関では.45口径のような大口径ピストルが見直されており、40S&W以上の口径を指定する機関も多くなっています。また、軍においても弾頭重量約62grの.223レミントン(5.56x45mm)の威力不足が指摘され、9mmLugerと同等の弾頭重量である約115grの弾頭を持つ弾薬、6.8mmレミントンを使用するM16やM4ライフルが米軍でテストされています。そして、この流れにより、東側諸国でもAK47等で使用される7.62x39mmも見直されています。

しかし、逆に小口径化と高速化によって従来の小口径弾より大きなストッピング・パワーを持たせられることが現在では分かっており、FN社の5.7x28mmや、H&K社の4.6x30mmは代表的な例です。しかしながら、弾頭が軽いこれらの弾薬はロング・レンジでの使用に不向きであるため、軍で第一線で使用されることはなく、屋内戦闘や自衛用として適した弾薬と言えます。

.45ACPは現在でも民間のキャリー・ガンとして使用する弾薬としても信頼され、公的機関でも依然ストッピング・パワーの高さが評価されています。.45ACPの貫通力は、この弾薬がデザインされた当初から期待されていません。ボディー・アーマーの性能向上によって貫通力があるとされた9x19mm弾でも現在では威力不足です。しかし、警察と同じく軍では特殊部隊等を中心に.45ACPが好まれ、小口径多弾数よりバランスの取れたノックアウト・パワーが必要とされています。

 


faq_q先日エアガンの散弾銃を手に入れて思ったことを質問させていただきます。
散弾銃のカートは、ワッドという板によって押し出されて射出されると言うことですが、すると散弾銃は銃身の長さは威力には関係無いということになりますよね?

faq_aいいえ、火薬で弾を飛ばす以上、バレル(銃身)の長さは弾のスピードやエネルギーに関係します。短すぎるバレルを使用した場合、バレル内の圧力が下がり始める前に散弾とワッドが銃口から離れると、バレル内のガス圧を無駄にすることになり、本来の威力を引き出せません。ワッドは発生したガス圧を逃がすのを防止すると同時に、そのエネルギーを散弾に伝えるために存在しています。しかし、これは火薬量と散弾重量の比率によって結果も変化します。長いバレルほど威力が高いとは言えません。

faq_qあと、銃身の中で飛び散った散弾が銃身を傷つけたりしないのでしょうか。

faq_a殆どその心配は要りません。

ショットシェルのワッドは多種多様で、コインのようなプラスチック樹脂製ワッドや化学繊維で織られたワッド、ケース状のプラスチック樹脂など様々です。上の図ではケース状のワッドを使用したショットシェルを表していますが、このようにワッドが散弾を覆っているタイプでは散弾がバレル内面に触れることはありません。また、コイン状のワッドを使用した場合、散弾がバレルに触れる状態となりますが、散弾がバレル内面に触れてもそのエネルギーが直接バレル内面に掛かることは無いため、キズの心配は無用です。

 


faq_qショットガンの弾を調べていたら、『サボット弾』というものがあるらしいことを知ったのですが、どういった弾なのでしょうか?

faq_aショットガンには多種多様な弾を使用でき、一般的に多く使用される弾には複数個の弾が散らばりながら飛ぶ散弾と、一発だけ飛ぶスラグ弾があります。サボット(サボ)弾はこのスラグ弾等に使用されるもので、銃の口径よりサイズの小さいスラグ弾頭等を撃ち出すことができます。

サボット弾はショットガンのみに使用される特殊弾頭ではなく、戦車砲弾の他、ライフル弾など小火器にも幅広く使用されています。通常、銃や砲で個々に定められている口径より小さい口径の弾を使用することはできません。ライフルを例にすると、12.7mm口径の銃に7mm口径の弾は使用できず、12.7mm口径の弾を使用しなくてはいけません。ところが、サボットでは12.7mm口径のバレルで7mm口径の弾頭を撃ち出すことが可能になります。つまり、大口径の銃に小口径の弾を使用するためのアダプターを装着した弾をサボット弾と呼んでいます。しかし、使用する薬莢は大口径の弾と同じため火薬量は変化せず、飛翔する弾頭はより高速になります。

サボット弾の弾頭はプラスチック樹脂などに覆われており、発射後に弾頭が銃口から離れた直後に空気抵抗によって弾頭からプラスチック樹脂が分離され、弾頭のみが飛翔します。ショットガンの場合、ライフルより大口径であるためライフル弾などには見られない特殊な弾を使用できます。例えば、フレシェット(針)弾はその一例で、プラスチック樹脂に覆われた多数の針を内包するショットシェル(ショットガンの弾)も存在します。これらサボットを使用したスラグ弾やフレシェット弾は、通常であれば有効射程距離50mであるところを、有効射程距離100~300mまで狙える弾となります。

 


faq_qホローポイント弾とソフト・ポイント弾は、効果がほとんど同じだと思うのですが、この2つの弾の違いとは具体的にどのようなものでしょうか?

faq_aホロー・ポイントの弾頭は着弾と同時に裂けやすくストッピング・パワーがあり、主に対人用として使用されます。一方、ソフト・ポイントの弾頭もストッピング・パワーを有しますが、ホロー・ポイントより弾頭が裂けにくく、体内の細胞組織の破壊を抑え、さらに遠距離での命中率に優れるため、主に狩猟用として使用されます。

一般的に、近距離での命中精度はホロー・ポイントの方が優れているといわれていますが、距離が伸びると空気抵抗により弾速が落ちるため、遠距離射撃にはソフト・ポイントが優れています。(筆者/管理人も10種類のホロー・ポイント弾とフルメタル・ジャケット弾(フラット・ノーズ)でテストしましたが、25ヤード程度では殆ど体感できない程度の集弾率でした。その差は殆どありません。)




 
 
 
 
 
弾頭形状
メーカーにより呼び名(略称)が異なる場合もあります。
特徴
ジェケッテッド・ホロー・ポイント(JHP)弾頭先端に穴が空けられ弾頭が裂けやすいものの、銅のジャケットに包まれているため適度な貫通力を持ち、ストッピング・パワーを効率良く引き出します。主に対人用として使用されます。また、弾頭先端まで銅のジャケットにカバーされているため、装填の際のジャム(装填不良)の確率を低下させます。
セミ・ジェケッテッド・ホロー・ポイント(SJHP)上のJHPと似ており、弾頭先端が半分しかジャケットに包まれていない弾頭。先端だけ鉛が露出しているため、JHPより若干避けやすい弾頭です。
レッド・ホロー・ポイント(LHP)レッド(鉛)がジャケットでカバーされていないホロー・ポイント弾頭。着弾時に最も裂けるスピードが速い弾頭で、殆ど貫通力を持ちません。ストッピング・パワーも低くなり、ターゲットに対して貫通させたくない場合に有効です。
ソフト・ポイント(SP)
ジャケッテッド・ソフト・ポイント(JSP)
銅のジャケットに包まれているが、先端の一部が鉛で露出している弾頭。適度なストッピング・パワーを持ちながら、着弾と同時に先端が丸く潰れ(マッシュルーミングする)、細胞組織の破壊を最低限抑えることができます。JHPより裂けにくい弾頭形状のうえ、遠距離での命中精度が高いため、主に狩猟用として使用されます。
ホロー・ソフト・ポイント(HSP)ソフト・ポイントの弾頭先端に穴をあけ、ホロー・ポイントの効果を狙った、ソフト・ポイントとホロー・ポイントの中間的存在。効果はホロー・ポイントに近い。

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