狙撃をテーマとしたスナイパー必見?のクイズです。
問題1
ライフルでターゲットを狙い射撃したところ、狙った場所より約2.66cm横に着弾した。
このときの状況は無風状態で、ターゲットまでの距離は100ヤード(91.44メートル)だった。
1/4MOAスコープを使用しているとき、スコープのノブを何クリック回せば正しい位置に修正できる?
- 1クリック
- 2クリック
- 3クリック
- 4クリック
- 5クリック
4クリック
1MOAは100ヤードの距離で約1インチ(厳密には1.047インチ)です。
1/4MOAスコープは、4クリック回すと100ヤード先で約1インチ移動します。
問題2
ライフルを撃つ瞬間、命中率を高めるには呼吸はどうすれば良い?
- 息を吐きながらトリガーを引く
- 息を吸いながらトリガーを引く
- 息を止めてトリガーを引く
息を止めてトリガーを引く
呼吸をすると肺が収縮し、それに伴ってストックが動きます。
そのため、ストックの動きを止めるには撃つ直前に短時間呼吸を止める必要があります。
問題3
軍のスナイパーがトリガーを引く瞬間の肺の中の空気量は次のうちどれ?
- 100%
- 70%
- 50%
- 0%
- 状況によって異なる
状況によって異なる
通常息を吐き切って止める「エンプティ・ラング・テクニック」が一般的ですが、撃つタイミングが予測できないことがあるため、肺の中の空気量を変えながら射撃するトレーニングが行われます。
問題4
ミルドットスコープを使用して敵兵を確認すると、ターゲットの身長は2ミルだった。
ターゲットまでの距離はおよそ何メートル?(ターゲットの身長は170cmと仮定する)
- 250メートル
- 550メートル
- 850メートル
- 1,000メートル
- 1,500メートル
850メートル
距離を測る公式は、「対象の大きさ X 1000 ÷ ミル = 距離」です。
よって、「身長1.7×1000÷2ミル = 850メートル」となります。
問題5
射手の近くで10メートルの横風がある場合と、ターゲットの近くで10メートルの横風がある場合、弾がより大きくターゲットから外れやすいのはどちらの風?
- 射手の近くの横風
- ターゲットの近くの横風
- どちらの風も等しく弾に影響する
射手の近くの横風
射手の近くで吹く風は、弾道に大きな影響を与えます。
ターゲット付近で弾道が1ミリずれても誤差は少ないですが、射手に近い場所で1ミリずれると、長距離射撃の場合ターゲット近くでは数メートルの誤差になることもあります。
問題6
あなたの北方向800メートル先にターゲット(敵兵)が存在し、そのターゲットは東から西へ時速4kmで歩いているとき、どこを狙えばターゲットに命中する可能性が高い?
※環境は無風。ゼロイン済み。弾薬は.338ラプアマグナム(弾頭重量250グレイン、銃口初速910メートル/秒)を使用し、距離800メートルの飛翔時間は1秒と仮定する。
- ターゲットの頭部
- ターゲットの胴体
- ターゲットの進行方向1メートル先
- ターゲットの進行方向2メートル先
- ターゲットの進行方向3メートル先
ターゲットの進行方向1メートル先
この条件の場合、発射から1秒で着弾します。
時速4kmで1秒間に進む距離は1.11111メートルなので、ターゲットの進行方向1メートル先を狙えば命中する可能性が高くなります。
問題7
標高の高い場所でライフルを撃ったとき、標高の低い場所と比べると弾道はどう変化する?
- 最大射程距離が長くなる
- 最大射程距離が短くなる
- 有効射程距離が長くなる
- 有効射程距離が短くなる
- 何も変化しない
最大射程距離が長くなる
標高が高くなると気圧低下により空気抵抗が減少し、最大射程距離が長くなります。
問題8
ライフル射撃用語のフリーリコイル (Free Recoil)とは何のこと?
- 弱装弾を使用すること
- バイポッドを使用して射撃すること
- マズルブレーキを装着して射撃すること
- ストックのリコイルパッドを外して射撃すること
- サンドバッグなどで銃を固定し、トリガーのみに触れて射撃すること
サンドバッグやライフルレストなどでライフルを固定し、トリガーのみに触れて射撃することをフリーリコイルと言います。
射手の身体のブレによる影響がほとんどないため、高い命中精度を得ることが可能です。
問題9
次のスナイパー用語のうち、存在しないのはどれ?
- ケンタッキーウィンデージ
- テネシーエレベーション
- ニューヨークレティクル
- マッドミニット
- ターキーネッキング
ニューヨークレティクル
ケンタッキー・ウィンデージとは、横風に対処してターゲットの左右を狙って撃つ、西部開拓時代由来の射撃テクニックです。
テネシー・エレベーションとは、ゼロインされた距離以外の距離に位置するターゲットに対し、ターゲットの上下を狙って撃つ、西部開拓時代由来の射撃テクニックです。
マッドミニットとは、敵のスナイパーを探すために、スナイパーが潜んでいそうな場所に向かって全隊員が1分間一斉射撃することを指します。このテクニックは第一次世界大戦から使用されました。射撃用語では、ボルトアクション・ライフルの速射を指します。
ターキーネッキングとは、スコープやストックの設定が正しくない状態を指します。ライフルに対しスコープの位置が前方に寄りすぎていたり、ストックが長すぎることから射手の首が前に伸びた状態となり、その姿が七面鳥の首に似ていることから呼ばれます。
また、チークレストの高さが正しくないことで顔を上げてスコープを覗き込むことはグースネッキングと呼ばれます。
問題10
次のどの武器を持つ敵兵がプライマリーターゲット(一次標的)?
- AK-47
- RPK-74
- SKS
- SVD
- PKM
SVD
有効射程距離の長いスナイパーライフルが最も脅威となるため、この中ではSVDを持つターゲットを優先的に狙う必要があります。
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