採用が見送られる可能性はあるとしても、流石にポーズの可能性は無いと思います。
メーカーも大きなリターンを得るためにリスクを取っているわけで、技術力アピールのために資金を投じるメリットがあるとは考えにくいです。
動画では根拠として「H&K、FN、コルトが参加していない」とのことですが、そもそもH&Kとコルトは経営が火の車で、採用されるか不透明なNGSWプログラムに単独フルコミットできる状態ではありませんし、FNはNGSARとNGSWのプログラムに参加したもののプロトタイプの製造のみで落選し終了しています。
ベレッタやH&Kは開発に協力しつつ採用後の製造も担当するため、パートナーシップ契約によって自ら時間と予算を掛けて単独開発するより経営上のメリットがあります。
また、今回のNGSWプログラムは銃の開発だけではなく弾薬も自前で開発する必用があるため、TV社やウィンチェスター社といった弾薬メーカーなどともチームを組む必要があります。
動画ではGDやTextronが銃器メーカーではないと言われていますが、GDはブローニングM2やM60マシンガン(サコーディフェンス)を製造していますし、TextronはSALVO計画に参加したことでも知られるAAI社を買収しており、LSATプログラムを牽引するメーカーであることからも専門技術を持ち合わせていると考えられます。