なぜまだ使用されているかということですが、単純に性能が優秀ですし、コストを考慮して交代するメリットがないことも考えられますが、米軍においては部隊によって使用されているACOGのモデルが異なり、TA31をメインに使用しているわけではありません。
TA31は固定倍率で可動パーツが少ないため耐久性や防水性が高く、レンズがクリアで良好な視界を持ち、FOVも広い(100ヤードで36.6フィート)という特徴があります。特にACOGクラスの耐久性を持つ光学機器は他に多くありません。
アイリリーフが短いという問題がありますが、代わりに広いFOVを得られるというメリットがあり、5.56mm/.223remで使用する場合においては大きな問題ではありません。(一方で7.62mm/.308winには向いていません)
>4×32系はBACがあるとはいえ4倍で近距離では使いにくく
使いにくいと感じるのはトレーニング不足かBACに慣れていないという理由もあると思います。
25メートルまでならサイトを使用しないポイントシューティングで命中可能ですし、近距離で高い精度を要求される場合でもBACを利用すれば視認性の高い光るレティクルをターゲットに合わせることが可能になるため素早いエイミングと射撃が可能です。