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消尽薬莢

  • このトピックには1件の返信、2人の参加者があり、最後にポルポルにより3年、 3ヶ月前に更新されました。
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    投稿
  • #94048
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    ゲスト

    様々な課題により小火器では実用化の兆しが見えないケースレス弾薬ですが、一方で戦車砲などでは以前より消尽薬莢が用いられています。そこで質問なのですが、消尽薬莢を用いる砲弾では湿気対策や熱エネルギーの処理などはどのように行っているのでしょうか。私は、熱エネルギーの処理に関して言えば発射速度の低さから気にならないレベルなのでは(発射速度の高い艦砲では未だに金属薬莢を用いている事との比較)と考えているのですが、いかんせん憶測の域を出るものではありません。ご存知でしたらどうかご教授宜しくお願いします。

    #94049
    ポルポル
    キーマスター

    戦車砲では砲身に装着されたサーマルスリーブや排煙器によって熱による影響や熱の蓄積を軽減しています。

    また戦車砲で使用される装薬の燃焼は小火器より高温高圧ではありますが、燃焼ガスの温度が低いダブルベースパウダーやトリプルベースパウダーを使用するため軽減されています。
    (ダブルベースパウダーではニトログリセリンの代わりにニトログリコースを使用することで性能を維持したまま温度を下げることが可能です)
    平均的に戦車砲では2800~3200℃、80000psi、ライフルでは1600~2600℃、50000~60000psiほどになりますが、戦車砲は装薬量や大きさの割に低温低圧です。

    湿気対策についてはアルミエポキシなどのコーティングによって湿気を通さず、発射時に高圧下で燃焼します。

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