3~9倍のスコープは主に近~中距離のターゲットに対して使用されます。
目安としては約100~600メートルの間です。
高倍率のスコープは長距離でも高い精度で射撃が可能であったり、ターゲットの確認に利用することが可能です。
しかし望遠レンズで撮影すると手ぶれしやすくなるように、倍率が高くなれば視界が振動し精度に影響することもあるため、倍率を低めにして長距離を狙うテクニックもあります。
また、倍率が高くなると視界(FOV)が狭くなるため、近距離のターゲットに対しては扱いづらくなります。
ACOGは固定倍率ですがモデルによって1.5~6倍のバリエーションがあり、近~長距離のターゲットに対して使用されます。
ACOGの有効射程はモデルによって異なり、200ヤードのモデルや800ヤードのモデルなど様々です。
また使用弾薬に特化しているため、5.56mmのライフルには5.56mm用のACOG、7.62mmのライフルには7.62mm用のACOGを使用します。
ACOGは無倍率ではないものの、右目でレティクルを見つつ左目でターゲットを見るテクニック(BAC)を利用できる設計のため、ドットサイトと同様に至近距離のターゲットを素早く捉えることが可能です。
ドットサイトの多くは無倍率ですが、なかには倍率調整が可能なものも存在し、近~中距離で使用されます。
ターゲットを素早く捉えるためのサイトであり、広い視界を得られるのが特徴です。
無倍率では中~長距離を狙うのが難しくなりますが、マグニファイアで3~4倍の倍率を追加することで離れたターゲットを確認したり、命中精度を向上させることが可能になります。
>銃撃戦では何メートル程度までは近距離なんでしょうか?
何メートルが近距離という定義はありません。
ライフルで100メートルは近距離(ショートレンジ)ですが、ピストルで100メートルは長距離(ロングレンジ)です。
人によっても意見が異なりますが、私はライフルでは200~300メートル以内が近距離、300~600メートルが中距離、600メートル以上が長距離というイメージがあります。
具体的には命中にエレベーション調整が不要な距離(ポイントブランクレンジ)が近距離、エレベーション調整が必要な距離が長距離です。