RUGERのGP100が大好きなのですが、リボルバーのバレル交換について質問させて頂きます。
リボルバーは何千発も撃つとバレルを交換する必要が生じると思いますが、GP100の分解図を見るとフレーム本体にバレルをネジ込む構造となってます。これを踏まえて質問させて頂きます。
・ガッチリとネジ込むだけで発射時の衝撃に緩んだりしないのでしょうか?
・また、バレルを交換してフレーム本体に締め付けた時にバレル先端のフロントサイトが真上にこない場合の左右のズレは、緩めたり締め付けたりして修正するのでしょうか?
・シリンダーギャップはバレルの締め付け量で調整するのでしょうか?
・その時フロントサイトが真上にこなかったら、どの様に調整するのでしょうか?
・バレルはフォーシングコーンと一体なのでしょうか?
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>緩んだりしないのでしょうか?
リボルバーのバレルは、固く締めて固定するものと、締めた後で横からピンを通して固定するものがあります。
バレルは専用のバレルレンチやフレームレンチを使用し、万力で固定した状態でかなり強く締めるため、滅多に緩むことはありません。
しかし、長年の使用や劣化により緩むことがありますので、その場合は締め直します。
またごく稀にメーカーのミスでバレルの角度がずれている場合もありますが、その場合はメーカーに送り返せば再調整してもらえます。
>バレル先端のフロントサイトが真上にこない場合
締め付けが足りないなら締め直せば良いだけですが、もし締めすぎて定位置より回し過ぎている場合はフォーシングコーンやフレームにダメージがある可能性もあるので、状態を見ながら調整されます。
もしフォーシングコーンにクラックが入ってしまうと、そのバレルは次第にクラックが広がって悪化するだけで、長くは持ちません。
>シリンダーギャップはバレルの締め付け量で調整するのでしょうか?
バレルの締め付け量で調整はできません。
シリンダーギャップのずれは、バレル位置のずれが原因の場合と、シリンダー位置のずれが原因の場合があります。
バレルフェイシングカッターを使用してフォーシングコーンの手前(バレルフェイス)を削る場合もありますが、殆どの場合はシリンダー側のずれが原因となるため、シリンダー側の調整で対処します。
具体的には、シリンダーを分解してシリンダー軸に専用ベアリング(円盤状の薄い穴の空いた金属板)を入れたり、クレーンバレル(クレーン側のシリンダー軸)の先端をクレーンリーマーを使用して削ります。
ベアリングの厚みや削る量は、銃のスペックによって異なります。
>フロントサイトが真上にこなかったら、どの様に調整するのでしょうか?
前述した通りで、通常は真上に来るように計算されて製造されていますが、もし位置がずれる場合は締め直したり、バレルショルダー(銃身の根元部分)を削るなどして対処します。
この作業はメーカーやガンスミスによって行われるので、一般ユーザーが心配する必要はありません。
>バレルはフォーシングコーンと一体なのでしょうか?
一体です。
全て一つの金属を削り出して製造されます。
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