>質問1) 取り回しやエイミングのし易さを考えた時、トリガー(およびグリップ)の位置は、全長に対してどこにあるのが理想的なのてしょうか?
使用目的や射手の身長(腕の長さ)によって異なります。
ストックの長さの測り方はLOP(レングスオブプル)を見ます。
LOPとはストック後端からトリガーまでの長さを指し、理想的なLOPは個人差があります。
アサルトライフルは片手で銃を支える必要があるため、LOPが短い方が肘を曲げられるため強い力で銃を支えることができますが、LOPが長く肘が伸びているとより大きな筋力が必要になり、取り回しが困難になる場合があります。
また、ボディーアーマーを着用する際はアーマーの厚みを考慮してLOPが短い方が扱いやすいですが、射撃姿勢がプローンの場合はLOPが長い方が適している場合があります。
(とはいえ、実際の戦闘でアサルトライフルをプローンで射撃される機会はあまり多くありません)
ブルパップライフルの多くはストックの長さを変更できませんが、VHS2(スプリングフィールドアーモリーヘリオン)のように伸縮式ストックが備わっている場合はあらゆる状況に対応しやすいといえます。
>質問2) ブルパップはトリガー位置が前側寄りに思えますが、極端に前側寄りの実銃は存在するでしょうか?
全長に対する割合で比較すると、銃身長が短いほど「前側寄り」ということになります。
その意味ではFN P90はかなり前側寄りです。
ピストルを含めるならXR9Sはもっと前側寄りですし、デザートテックマイクロンやOTs-14-4A-02も前側寄りです。
LOPで比較すると15インチのステアーAUGより17インチのターボルの方が前側寄りです。
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