ストライカー方式のピストルの場合は、親指をスライドの上に置いても置かなくても、どちらでも問題ありません。
スライドの上に親指を置くことでスライドの後退を防ぎ、次のドロウの際にジャムが起こらないよう予防するという点で効果がありますが、暴発を防ぐことはできません。
仮に暴発してもスライドに指を折るほどの力はないので、その心配はありませんが、指に切り傷を負うかもしれません。
このテクニックは、タクティカル・シューティング・スクールによっては、教えているところと、そうではないところに分かれています。
どちらを選択するかは考え方次第ですが、IWBホルスターの様に体に密着したホルスターの場合は、親指をスライドに置いた方が銃を挿入しやすくなります。
一方、ダブルアクション/シングルアクションの場合は暴発を防ぐ効果があります。
銃をホルスターに収めるとき(リホルスタリング時)に親指をハンマーに置くと、何かがトリガーに引っ掛かってトリガーが引かれた際にハンマーが起き上がる感触を得られるため、暴発防止に効果的です。
このテクニックは歴史が古く、アメリカでは法執行機関でリボルバーが採用されていた時代から行われています。